僕が長生きするために🌠

ライ麦

【10話】200年後でも…(脚本)

僕が長生きするために🌠

ライ麦

今すぐ読む

僕が長生きするために🌠
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇研究開発室
星 太陽(ほし たいよう)「しばらくは私の仲間の知り合いに身を寄せてもらいたい」
星 太陽(ほし たいよう)「なるべく早く庭谷と話し合って決着をつける」
星 太陽(ほし たいよう)「すまないが、それまでそこに身を隠してくれないか?」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「分かりました」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「ファンの皆が心配するのが心苦しいけど・・・」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「落ち着いたら私からちゃんと皆に説明するつもり」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「それでまだファンでいてくれるか分からないけど・・・」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「私はアイドルをやってる自分は嫌いじゃなかった」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「私はスローアライブを続けるAPのアイドルでいようと思ってるの」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「そういうことだから星先生! よろしくね♪」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「これで俺も一安心だ!」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「星先生、優花のことよろしく頼むぜ」
神田 矢真樹(かんだ やまき)(俺がいつ死んでも、優花は大丈夫だ)
神田 矢真樹(かんだ やまき)(星先生なら他の実験に参加した仲間も何とかしてくれるだろう・・・本当に良かった・・・)

〇集中治療室
  大学近くの病院
神田 矢真樹(かんだ やまき)「そろそろ限界か・・・」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「碌な人生じゃなかったが・・・」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「俺なりに青春できたかもな・・・」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「本人には秘密だが優花のお陰だ・・・」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「矢真樹くん! どういうこと!?」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「お前! なんでここ知ってんだよ」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「通信一つで特定できる社会だよ」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「久遠さんに問い詰めたら教えてくれた・・・」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「死ぬなんて・・・嘘だよね・・・」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「嘘だよね・・・矢真樹くんも嘘つきだもん」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「ああ、嘘だぜ」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「ちょっと入院すればすぐに治る」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「やっぱり、矢真樹くん嘘が下手だよ・・・」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「なんで・・・こんなに発展した世界なのに・・・矢真樹くんを治せる技術がまたないの・・・」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「そういや、最後にお前に言いたいことがあったわ」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「お前は親には会っとけ」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「ちゃんと探せば、お前の居場所はこの世界にたくさん・・・ある・・・から・・・何年・・・先でも・・・」
神田 矢真樹(かんだ やまき)「悲し・・・むんじゃ・・・ねぇ・・・よ・・・」
  神田 矢真樹は静かに息を引き取った
楽本 優花(らくもと ゆうか)「矢真樹くん・・・矢真樹くん・・・起きてよ・・・嫌だよ・・・」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「俺について来いって言ったのに・・・」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「私が弱いの知ってるくせに・・・」
楽本 優花(らくもと ゆうか)「こんなに早く置いていくなんて・・・酷いよ・・・嘘つき・・・」

〇宇宙船の部屋
庭谷 昂(にわたに のぼる)「へぇ~~神田くん、亡くなったんだ ビックリした」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「楽本 優花さんも星くんのとこに行っちゃうし・・・」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「まぁ、彼女は役割を十分果たしてくれたからいいんだけどね」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「それにしても二人とも、こんなにあっさりとは驚いたな」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「そう言えば、彼はショートスリーパーだったからAPになれなかったんだと昔は考えてたけど」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「彼の数十年のデータからそれはあまり関係ないことが分かったんだっけ」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「彼は身体が生活に慣れても心理面で問題があった」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「やりがいを見つけられず、檻に閉じ込められる閉鎖感を感じてた」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「人間でもモルモットと同じ結果が出たのは本当に興味深かったよ」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「今後も、まだ安定したスローアライブを維持するには試行錯誤が必要だな」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「でも、それで世界にスローアライブがもっと広まれば」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「医療関係者のAPがこれまでと違った視点での研究が進むだろね」
庭谷 昂(にわたに のぼる)「もしかしたら、神田くんの病気も治せたかもね」

〇大学の広場
桃香(ももか)「色々あったけど、そんなに危険はことはなかったから良かったね」
沙羅(さら)「ホントだよ! だって話ではあの男の人、殺されそうになったみたいじゃん」
沙羅(さら)「桃香はのほほんとしてるから心配だったよ」
桃香(ももか)「私だって沙羅を心配してたんだから〜」
桃香(ももか)「そう言えば優花ちゃん、久遠さんの知り合いの所に行っちゃったけど」
桃香(ももか)「あれからどうなったか知ってる?」
沙羅(さら)「ファンの私でも全然分からない・・・」
沙羅(さら)「ゆうかてゃの配信止まっちゃって・・・」
沙羅(さら)「でも、ゆうかてゃはまた歌うために戻ってきてくれるって私は信じてるんだ!」
沙羅(さら)「歌を聴いてくれる人がいるなら歌い続けるってライブで約束してくれたんだもん!」
沙羅(さら)「絶対、戻ってきてくれる」
桃香(ももか)「うん♪私も生ライブ行ってみたいな!」

次のエピソード:【11話】これから

成分キーワード

ページTOPへ