8 決闘(脚本)
〇闘技場
──勇者、魔女の決闘、当日──
兵士「まさか、こんな日が来るとはな──」
兵士「あぁ・・・勇者と魔女の決闘──」
兵士「しかも、見物客を集めてからやるなんて」
兵士「なぁ、お前、前に二人が戦ったら勇者様が勝つって言ってたよな? 今はどう思う?」
兵士「あぁ、俺の予想は変わらないんだが・・・ この決闘、魔女から申し込んだらしい」
兵士「何だって!? ソレは本当か?」
兵士「本当かは俺には分からないよ・・・ でも本当なら、魔女は勝算があるんだよな」
兵士「そ、そうなるんだよな・・・!」
兵士「俺、今から目を休めておくわ── 何か有ったら声を掛けてくれ」
兵士「えぇッ!? ずるいぞ、代われよ!」
〇兵舎
勇者の情婦「勇者様・・・あの・・・勇者様・・・」
勇者の情婦「お時間が迫りました、あの、起きて下さい」
勇者「んあ゛~?」
勇者「何だってんだよ? てめえ」
勇者の情婦「ウッ、あはぁ」
勇者「なんだ、てめぇだけかよ 他の女達はどうした?」
勇者の情婦「アッ、皆さんは会場の特等席で、勇者様の到着をお待ちしておりますぅ」
勇者「ハッ、せっかちな奴らだぜ」
勇者「それじゃあ、行ってやらないとなぁ」
勇者の情婦「あ、お供致しますぅ」
〇闘技場
魔女「・・・・・・」
勇者「よっ、待たせたな」
魔女「──アンタがアタシを諦めてくれりゃあ、こんな面倒も無かったのにねぇ」
勇者「なんだ? 今さら怖じ気付いたのかよ」
勇者「安心しな、この後を楽しむ為に戦うんだ 顔と胴体だけはキレイなままにしてやるよ」
魔女「おや、良いのかい? アタシの○で男は○○○○して喜ぶよ?」
勇者「え? はっ?」
魔女「○○○だって○○が無けりゃ威力が半減ってモンなのにねぇ・・・」
勇者「へえ、ふーん?」
魔女「勿体無いだろう? アタシを達磨にするなんてさぁ?」
〇闘技場
兵士「あ、あれ? 決闘は、始まったよな?」
兵士「あ、あぁ・・・確かに合図は有ったけど」
兵士「じゃあ何で? アレ、何をしてるんだ?」
兵士「俺にもさっぱり分からんよ」
兵士「魔女がこんな大衆の前で服を脱ぐなんて!?」
〇闘技場
娘は勇者の周囲を、その身に着けた衣装を脱ぎながら歩いた
勇者「オイオイオイ! 破廉恥な女だな! こんなギャラリーの前でヤりたいのか?」
魔女「破廉恥な女はお嫌いかい?」
娘は最後の下着に手をかける
勇者「イヤ、最高だね」
魔女「チラリ」
魔女の脱ぎ捨てた服達が、勇者の全身に巻き付いた
勇者「グアァーーッ!! 何だーーッ!??」
魔女「髪を織り込んだ服を操る、魔女の古い業さ アンタには隠していた手だよ」
勇者「こんな布ごときを俺が引きちぎれ無いだと!?」
魔女「そういう体勢に縛ったからさね どうだい、痺れる様な感覚だろう?」
魔女(本当は服に仕込んだ、弱い筋弛緩剤も使ったんだけれどねぇ──)
魔女(たぶんこの毒を使わないと拘束を振りほどかれていたねぇ・・・怖い怖い)
勇者「やろう──」
魔女「おっと!」
勇者「カッ、ぐうぅ」
魔女「魔女が魔法の発動を見逃すとは思わない事だね」
魔女「さぁて、それじゃあ・・・お楽しみの時間だよ」
勇者「おッ!! お前、何、ウソだろ!!?」
〇闘技場
兵士「ま、魔女が!?」
兵士「勇者のズボンを!?」
「下げたあぁ!!?」
〇闘技場
勇者「まさか、本当にこんなギャラリーの中で ヤっちまうのか!?」
勇者「オイ、お前、何してやがるんだよ? 靴下を手に履いて・・・」
魔女「あぁ、さすがのアタシも直には触れたく無いからねぇ」
勇者「はぁ?」
魔女「服を動かす魔法の応用なんだけれどね──」
靴下が蠢き──ピッタリとした手袋に変化した
魔女「体の動きと服の操作を合わせて、本来の数倍の力で動けるんだ」
勇者「だから、何を言って──」
娘は、勇者のソレの、向かって左を──
握りしめ──
「あ゛がああああああアアアアッ!!??」
〇闘技場
兵士「ヒイッ!?」
見物客の中の男たちが、自らの股間を抑え
震え上がった
兵士「た、玉を・・・魔女のヤツ、 勇者の玉を、握り潰しやがった!!」
〇闘技場
勇者「うぎいいいいぃぃ」
魔女「・・・・・・ウン」
魔女「片方だけだとバランスが悪そうだね」
魔女「揃えてあげるよ」
拘束された勇者には、その悪魔の手を払う術は無かった
〇闘技場
勇者「ギッヒィ!!?!!??」
静まり帰った闘技場に、
勇者の情けない悲鳴が響いた
〇黒
〇貴族の応接間
国王「貴様、マジで怖いわ・・・ それ以上こっちに来んなよ」
魔女「えぇ~ 王様の注文通りにしただけじゃないか」
国王「貴様のあだ名を『刃の魔女』 から『玉砕者』にでも変えてやろうか?」
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ドリルは無事だがタマが逝ったーッ😇
“玉砕者”上手い!座布団1枚!
情婦さん、怖すぎます…
勇者を庇って死のうとするとか、魔女に返り討ちをしようとするとかではなく、自分好みの男じゃなくなったから殺すとは…
これこそ正にサイコパス…
でもタップ止まりません笑
途中まで決闘サイコー! とか思っていたら、最後にもっと最高でサイコな勇者の情婦が…… まともな奴がいねぇ……