化ケ城‐BAKEJIRO‐

ヤミヲミルメ

エピソード21 再び歩き出す(脚本)

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〇けもの道
サンク「なぁんテネ」
サンク「悩まなくていいのよ アタシはもうロワンには用はなイノ」
サンク「こうして人間の姿が手に入ったかラネ」
サンク「もちろんこの体は 時が来ればデューヌに返すけど」
サンク「そうなったらまたプースの力で 適当な死体に取りつくワ」
ニュイ「サンクは、人間になりたかったの?」
サンク「じゃなくて、猫の姿をやめたかっタノ」
サンク「食べていくのに楽をしたかったノヨ」
サンク「だってせっかく 泣いている人間を見つけても」
サンク「人間って、猫を見るとそれだけで 幸せになってしまうカラ」
サンク「ほんと、人間って面倒くさい生き物ヨネ」
サンク「ああ、もうすぐ夜が開ける ロワンがアナタを探してルワ」
サンク「ほら、聞こえナイ?」
ロワン「ニュイ!? その鎧は・・・」
ニュイ「これ? 魔法の杖で変身したんだ」
ニュイ「伝説の英雄の・・・」
ロワン「アルミュール・・・」
  ロワンはぼくにすがりついて
  泣き崩れた
  ぼくにとっては
  逢ったこともない
  絵本でしか知らない人の
  名前を呼んで

〇黒
サンク「アタシもそんなに いろいろ知ってるわけじゃないノヨ」
サンク「千年前、ロワンがアルミュールと一緒に 闇の王を倒すための旅をしていたころ」
サンク「アタシはロワンの外見がほしくて ロワンを尾行していタノ」
サンク「でもロワンは、旅の途中で倒れてしまッタ」
サンク「闇の王に挑む前に、ネ」
サンク「アタシは ロワンの亡骸を食べることはできなかッタ」
サンク「アルミュールの仲間の キャスクって人間が」
サンク「ロワンの体を 小さなクリスタルに封じ込めちゃって」
サンク「アルミュールがクリスタルを 肌見離さず持ち歩いてたものだから」
サンク「アタシは手を出せなかっタノ」
サンク「そのクリスタルを キャスクの子孫であるデジール王子が」
サンク「お城から持ち出して 兄王子の棺に入レタ」
サンク「デジール王子が どうしてそんなことをしたのかも」
サンク「闇の王との戦いのあと アルミュールがどこへ行ったのかも」
サンク「どうしてアルミュールのではなく キャスクの子孫が」
サンク「クリスタルを持っていたのかも」
サンク「アタシにはわからなイワ」

〇荒野の城壁
パパ「ニュイ! ロワンさん!  それにデューヌも! 無事で良かった!」
サンク「・・・パパ・・・ママ」
パパ「!?」
ママ「デューヌ! あなた、しゃべれるように・・・!」
サンク「パパ、ママ・・・ニュイを・・・」
サンク「ロワンと一緒に行かせてあゲテ・・・」
パパ「デューヌ・・・!」
パパ「・・・ああ・・・そうだな・・・」
ママ「ロワンさん、ニュイをお願いします」
ママ「ニュイ、せめて一人では・・・ 一人で危ないことをしてはダメよ・・・」
「はい!」
ニュイ「キャスクの杖を使えば 水没したロワニア城の中を調べられる」
ニュイ「ロワニアへ戻ろう!」

次のエピソード:エピソード22 その罪は湖に沈めて

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