STLIMAN

小松朋喜

エピソード8 デートの日💔(脚本)

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小松朋喜

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〇草原の一軒家

〇黒背景

〇カラフル
小島美咲「何その服!私選んであげるからそれを着な!」

〇黒背景
林杏子「ちょっと露出多いけど・・・」
林杏子「ま!いっか! ありがとう美咲!」
林ゆかり「楽しそうだね どこかに行くのかい?」
林杏子「へへ・・・デート」
林ゆかり「恋人ができたんだね」
林杏子「いや!まだ恋人ってわけじゃ・・・」
林ゆかり「そう・・・楽しんで」
林杏子「うん!」

〇ハチ公前
林杏子「いやなんであんた達制服?」
小島美咲「佐藤とデートしてるって思われたくないもん!」
小島美咲「杏子は楽しそうじゃん!」
林杏子「まぁね!」
小島美咲「でも井上じゃなく真鳥とデートだよ? それでも楽しいの?」
林杏子「いやまぁそうだけど・・・」
林杏子「そんな事より美咲! あれ、頼むな!」
井上卓「頼むね小島ちゃん!」
小島美咲「わかった!わかったから!」
林杏子「頼むって何の事?」
井上卓「内緒!ママこそ何?」
林杏子「内緒だ!」
井上卓「その服に合うね!」
林杏子「そう?美咲に選んでもらった」
井上卓「へぇ実は僕も美咲ちゃんに・・・」
小島美咲「いい感じじゃ~ん!あんた達いつからそんなに距離縮まったのよぉ」
井上卓「そうかな?」
林杏子「そそそ、そうだぞ!いつも通りだぞ!」
小島美咲「まぁいいけど!」
小島美咲「で・・・言いだしっぺ達があんなテンションなんですが・・・いいんすか?」
林杏子「まぁええじゃないか!ほっとけほっとけ!」
林杏子「行くぞ真鳥!」
井上卓「行こっか中野さん!」
小島美咲「ちょっと!」
小島美咲「とりあえずご飯でも行く?」
佐藤達彦「君が行きたいなら別にいいけど・・・」
小島美咲「行きたいわけじゃないっちゅうの!」

〇ファストフード店の席
小島美咲「おお~!うまいじゃんこの新作バーガー!」
小島美咲「食べないの?」
佐藤達彦「お腹空いてない」
小島美咲「へぇそうですか・・・」

〇ソーダ
小島美咲「なんで私が佐藤に井上の昔の事聞かなきゃならないのよ!」
林杏子「頼む!お前しかいないんだ!後でなんでもするから!じゃ!」
井上卓「小島さん! ちょっとお願いしたい事があるんだ!」
井上卓「デートの時佐藤君に昔の僕がどんな人間だったか聞いて欲しいんだ!じゃ!」

〇ファストフード店の席
小島美咲「・・・なんなのさまったく」
佐藤達彦「あ、ごめん」
小島美咲「いや違くて!別に嫌じゃないよ!」
小島美咲「良くもないけど・・・」
小島美咲「お互い巻き込まれちゃった系でさ! 今日は楽しくやろうよ!」
佐藤達彦「うん・・・」
小島美咲(なんなんこいつぅ!)
佐藤達彦「井上君ってさ」
佐藤達彦「変わったよね」
小島美咲(こいつから話ふってきた!ラッキー!)
佐藤達彦「昔はもっとさ・・・」
小島美咲「どうだったっけ?私ああいうアイドル系な男の人苦手だから見てなかった やっぱ男は高倉健みたいのが一番よね!」
小島美咲「井上どんな人間だったっけ?」
小島美咲(自分から切り出したくせに!腹たつなぁ!)
小島美咲「私さ いじめられてたの」
小島美咲「中学の時だけど。だから高校行く時不安でさ。誰とも打ち解けられなくて泣きそうになってた時、杏子が話しかけてくれたの」

〇教室
林杏子「おい貴様。これはなんだ?教科書?人間の問題か。どれ・・・」
林杏子「できた。簡単すぎる。こんな無能な生物が地球を牛耳っているとはけしからん。貴様もそう思わぬか?思わない?変わった奴だ」
林杏子「俺様がこれから貴様に如何に人間が醜いか教えこんでやるから、貴様は俺様に人間の事を教えるのだ」
林杏子「人類を滅ぼした暁には貴様だけ苦しまずに殺してやるとしよう。喜べ」

〇ファストフード店の席
小島美咲「だって!笑えるでしょ!私初めて人前で爆笑しちゃった!」
小島美咲「杏子といると楽しくて常識外れで自分の悩みなんてちっぽけだなって思っちゃってさ!感謝してるんだ!」
小島美咲「その杏子も最近変わって。恋ってすごいわ。あの杏子を変えちゃうんだから!」

〇体育館の裏
「ひひゃははは!」
井上卓「その手を離せ!彼が悲しんでいるだろう!」
佐藤達彦「あ、ありがとう・・・」
井上卓「困っている人を助ける! それがヒーローの役目さ!」

〇ファストフード店の席
佐藤達彦「僕と井上君との出会い 君と似てるかも・・・」
小島美咲「ふ~ん どんな出会い?話してよ」
佐藤達彦「井上君は・・・井上は・・・」
佐藤達彦「憎い・・・」
佐藤達彦「皆、あいつの本性を知らないんだ」

〇アパレルショップ
林杏子「あの服、お前に似合うかもだぞ。人間のセンスを美咲に教わった。悪くないだろ?」
真鳥久須「ああ・・・」
林杏子「もっと楽しそうにしたらどうだ!貴様が誘ったんだぞ!私は嫌々付き合ってあげてるんだ!貴様が私を喜ばせるのが筋だろう!」
真鳥久須「・・・ああ」
林杏子「ち!」
林杏子(まぁいい)
林杏子(卓に盗聴器を仕掛けた!隙を見て真鳥をまいて卓に会いに行ってやる!うふふ! どれどれ、卓は何をしてるかなっと・・・)

〇見晴らしのいい公園
井上卓「デートってもっと色んな所に行くんじゃないの?」
中野葉月「こういうデートもあるよ・・・今はさ、話したい事があるんだ・・・」
林杏子「な!?もしかしてそれ・・・告白じゃねぇだろうな!」
中野葉月「井上卓は・・・卓はさ」
林杏子「下の名前で呼び捨て!?それは私の特権だ!」
中野葉月「林杏子の事 どう思ってるの?」
井上卓「どう?なに急に?」
中野葉月「いやその・・・この前なんか 二人がいい感じに見えて 林杏子が卓に 女になってたように見えた・・・」
井上卓「そう?いつものママだったけどなぁ」
中野葉月「そのママってどういう意味?」
井上卓「そ、それは・・・」
林杏子「おい!自分が人造人間だと言うなよ!」
井上卓「あ、あだ名だよ」
林杏子「ほ・・・」
中野葉月「特別な感情はあるの?」
井上卓「うん!好きだよ!」
井上卓「ライクだけどね!」
井上卓「僕にとってママはママ!好きの感情がまだよくわからないけどラブではない事は確か」
中野葉月「そう、なんだね!なぁんだ!」
井上卓「中野さんは僕の事好きなの?」
井上卓「そうなのかなって思って ただ気になっただけだけど」
中野葉月「好きだよ」
井上卓「それは・・・」
中野葉月「ラブだよ ライクじゃなくてラブの方の好き」
井上卓「ふ〜ん そうなんだ」
中野「覚えてる?」
中野葉月「私こんな性格だから友達いなくて そんな私を救ったのが卓なの」
井上卓「・・・僕がそんな事を?」
中野葉月「あなたは学園のヒーロー。困っている人を助けるような人だったから。その中の一人を覚えてるわけがないよね」
井上卓「・・・ごめん」
中野葉月「あなたみたいになりたくて 学級委員長になった 私もヒーローになるんだって」
中野葉月「すごく・・・すっごくすっごく好きなの」
中野葉月「井上卓さん 私と」
中野葉月「付き合って下さい!」

〇アパレルショップ
林杏子「はーっはっは!そうか!最初から学級委員長に元祖の事を聞けばよかったのだな!よーし!これで万事解決!」
林杏子「ん?だが学級委員長と佐藤の知ってる元祖の情報がリンクしないぞ?うーむ困った!」
真鳥久須「お、おい・・・」
林杏子「困ったぞ!う~むどうしよう・・・」
真鳥久須「杏子ちゃん・・・」
真鳥久須「なんで泣いてんの?」
林杏子「関係ないだろ」
真鳥久須「関係ある! どうしたんだよ!」
林杏子「黙れ黙れ黙れ!大体貴様がダブルデートとかなんとか抜かすからこうなったんだぞ!」
林杏子「わかってるよ・・・ 私はラブにはなれない・・・ママだから」
真鳥久須「これは?」
林杏子「やめろ!」
井上卓「いいよ 付き合おう」
中野葉月「ホント!ありがとう・・・大好きだよ卓!」
林杏子「・・・へへ 笑える」
真鳥久須「・・・行くぞ」
林杏子「行くってどこに・・・」
真鳥久須「決まってるだろ!」

〇見晴らしのいい公園
小島美咲「なんかする事ないから皆に会いに行く? でも邪魔しちゃ悪いかな?」
佐藤達彦「どっちでもいい」
小島美咲「へ〜そうすか」
小島美咲「ん?あれって・・・」
佐藤達彦「井上と中野さんが手を繋いでいる? 付き合ってたっけ?」
林杏子「ま、真鳥!」
中野葉月「何すんのよ!」
小島美咲「ちょっとみんな落ち着いて!」
真鳥久須「てめぇ井上!なんで中野と付き合った!」
中野葉月「な!?なんで知ってんのよ!」
林杏子「いいから真鳥・・・」
井上卓「断る理由ないし それに中野さんの事嫌いじゃない」
井上卓「ラブってどういうのか知りたかった・・・」
中野葉月「真鳥!やめなさいよ!」
真鳥久須「うるせぇ!」
真鳥久須「おい井上」
真鳥久須「ヒーローなら杏子ちゃん悲しませんな!」
井上卓「ママ・・・ なんで泣いて・・・」
中野葉月「じゃあ私が悲しんでもいいのか!」
中野葉月「卓と私はもう付き合ってるの!」
中野葉月「部外者は黙っててよ!」
小島美咲「杏子・・・」
井上卓「ママ・・・」
中野葉月「だめ!」
中野葉月「行っちゃだめ 卓はもう私のものなんだから・・・」
真鳥久須「愛だの恋だのよくわかんねぇけど」
真鳥久須「なんか違う・・・これはなんか違う!」
真鳥久須「井上卓」
真鳥久須「決闘だ! 俺と真剣勝負しろ!」

次のエピソード:エピソード9 真剣勝負

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