蝶番の娘達

酔亭無財

娘の嫁入り(脚本)

蝶番の娘達

酔亭無財

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〇大樹の下
  「この先、私達の間に何があっても、ずっと一緒よ」
  貴方のこの言葉に私は救われた。
  この世界から拒絶されていると感じていた私は許されたと・・・受け入れられたと感じました。
  あれから、私は貴方と共に笑い・・・・・・
  喜び・・・・・・
  悲しみ・・・・・・
  怒りました。
  そのすべてが私を形作った尊い日々でした。
  だから私は・・・
  貴方にも幸せになってほしいと願うのです。
  例えそれが・・・
  皆から愚かと言われる所業の結果であったとしても・・・
  貴方からの言葉を胸に私は今を生きている。
  そして、何があろうと・・・これからもそれは変わらないのだから・・・

〇貴族の部屋
メーア・セルフィース「お嬢様、お目覚めください」
ノエル・オブライブ「・・・ん〜 おはよう」
メーア・セルフィース「お嬢様、今日は輿入れの日だというのに・・・ いつまで寝ていらっしゃるんですか」
ノエル・オブライブ「輿入れと言ったって、興味ないのですもの」
メーア・セルフィース「確かに、御家の都合による婚姻ではありますが・・・ 御自身の将来に関わることなのですから、興味ないと仰らないでください」
ノエル・オブライブ「私に決定権はなく、家格は我が家より上なのですから婚姻に何も言うことはないわ」
メーア・セルフィース「お嬢様・・・」
ノエル・オブライブ「その上、夫となるのは好色で有名な評判のよろしくない男よ 気にかける価値もないでしょ?」
メーア・セルフィース「お嬢様、やはりこの婚姻を・・・」
ノエル・オブライブ「前にも言ったけど、私は大丈夫よ あなたが一緒なんだから・・・ さあ、準備をしましょ」

〇城の会議室
ノエル・オブライブ「おはようございます お父様」
オブライブ伯「ああ おはよう」
ノエル・オブライブ「本日は私の輿入れの日でございます これまでお世話になりました」
オブライブ伯「輿入れ? そうだったか 相手は誰だったかな?」
ノエル・オブライブ「辺境伯ですわ」
オブライブ伯「ああ、あの方か・・・ 失礼のないように」
ノエル・オブライブ「重々承知しております お父様もご健勝で」
オブライブ伯「ああ 伴はいたか?」
メーア・セルフィース「私めでございます」
オブライブ伯「そうか わかった もう行っていいぞ」
ノエル・オブライブ「お父様 それでは、失礼いたします」

〇ファンタジーの学園
ノエル・オブライブ「それでは、行きますよ」
メーア・セルフィース「見送りもないなんて・・・」
ノエル・オブライブ「気にすることないわ」
メーア・セルフィース「しかし、お嬢様・・・」
パーキン・キャリッジ「お待ちしておりました 辺境伯よりの指示でお迎えにあがりました」
ノエル・オブライブ「ほら、相手を待たせる訳にいかないわ 行きましょう」
メーア・セルフィース「・・・わかりました」

〇荷馬車の中
メーア・セルフィース「お嬢様の・・・ 花嫁の迎えにこのような粗末な馬車を用意するとは・・・」
ノエル・オブライブ「気にすることなんてないわ」
メーア・セルフィース「しかし・・・」
ノエル・オブライブ「所詮は田舎貴族の末娘 しかも相手に求められているのは若さと体だけ・・・」
ノエル・オブライブ「そんな酷い立場のことを考えれば、こんな馬車1つに腹も立たないわ」
メーア・セルフィース「お嬢様・・・」
メーア・セルフィース「・・・」
メーア・セルフィース「お嬢様 私めのお願いを聞いていただけないでしょうか」
ノエル・オブライブ「あら? 貴方がお願いなんて・・・ 聞かせて?」

〇西洋の城
パーキン・キャリッジ「到着しました」
メーア・セルフィース「ご苦労さま」
パーキン・キャリッジ(あれ? 雰囲気が変わったような・・・)
メーア・セルフィース「何か?」
パーキン・キャリッジ「い、いえ 何でもございません」
メーア・セルフィース「そう メーア、早くなさい」
ノエル・オブライブ「は、はい 只今・・・」
メーア・セルフィース「もう 愚図なんだから・・・」
メーア・セルフィース「さあ 案内してちょうだい」
パーキン・キャリッジ「あ お待ちください ここからは別の者が・・・」
バート・スープラ「ここからは私がご案内いたします」
メーア・セルフィース「あら、そう 別にどちらでも良いわ」
バート・スープラ「では、こちらです」
メーア・セルフィース(さあ、ここからが正念場よ 目的のため、全員利用させてもらうわ)
  ────────────────つづく

次のエピソード:娘の陰謀は夜開く

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