蝶番の娘達

酔亭無財

娘の陰謀は夜開く(脚本)

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〇謁見の間
ルードネス辺境伯「待っていたぞ 我が花嫁よ」
メーア・セルフィース「オブライブ伯爵が末子のノエル・オブライブと申します 世間知らずではございますが、よろしくお願いいたします」
ルードネス辺境伯(これはこれは 以前に見た時よりも、良い体つきになったじゃないか)
メーア・セルフィース「ルードネス様?」
ルードネス辺境伯「あ、ああ よろしく頼むよ」
ルードネス辺境伯「今後の事は執事から説明がある ひとまず、旅の疲れを部屋で癒やしなさい」
メーア・セルフィース「ありがとうございます それでは、失礼いたします」
ルードネス辺境伯(これは今晩が楽しみだ)
ルードネス辺境伯「おい、今晩は女を2・3人用意しておけよ」

〇貴族の部屋
ノエル・オブライブ「気づかれないものね」
メーア・セルフィース「そうですね あとは二日後のお披露目式までの間に辺境伯を見定めましょう」
ノエル・オブライブ「それなのだけど、一緒に生活したくないとなったらどうするの?」
メーア・セルフィース「決まっているじゃありませんか 逃げて、どこか遠い国で二人で暮らしましょう」
ノエル・オブライブ「そうね それが良いわ」
メーア・セルフィース「では、申し訳ありませんが本日と明日は使用人の部屋でお休みください」
ノエル・オブライブ「ええ、わかったわ 大変だけど、よろしくね」
メーア・セルフィース「ふう」
メーア・セルフィース(お嬢様は私を信じ切っている ここからが正念場よ 大丈夫、私ならできるわ・・・)

〇貴族の部屋
メーア・セルフィース「夜か・・・」
  ────コンコン
メーア・セルフィース(!! もう来たのね・・・)
メーア・セルフィース「どうぞ 鍵は開いていますわ」
ルードネス辺境伯「やあ、我が妃よ 今宵を良い夜としようぞ」
メーア・セルフィース「もちろんですわ ルードネス様・・・」
メーア・セルフィース「ところで 後ろの女性たちは?」
ルードネス辺境伯「ん? 君1人では荷が重いかと思ってね」
メーア・セルフィース(俗物め)
メーア・セルフィース「ご安心ください ルードネス様のために知識は身につけてきたつもりです」
ルードネス辺境伯「ほう それは楽しみだ」
ルードネス辺境伯「では 早速試させてもらおうか」
メーア・セルフィース「わかりました 失礼いたします」

〇貴族の部屋
  ──3時間後
ルードネス辺境伯「素晴らしい 実に素晴らしい 理想的とも言える」
ルードネス辺境伯「今までのことが児戯にすら思える」
メーア・セルフィース「喜んで頂けたようで、何よりです」
ルードネス辺境伯「こんなに満ち足りた気分になったのは色を知った時以来だよ」
メーア・セルフィース(気持ちの悪い・・・)
ルードネス辺境伯「他の女との行為がいかに幼稚であったか思い知らされたよ」
ルードネス辺境伯「終わったばかりだというのに、もう次が楽しみだ」
メーア・セルフィース「ルードネス様 そこまで喜んで頂けたのでしたら、ご褒美を頂戴したいのですが・・・」
ルードネス辺境伯「ほう、褒美か 良いだろう 言ってみなさい」
メーア・セルフィース「はい 褒美として、お願いを1つ叶えて頂きたく思います」
ルードネス辺境伯「願い? どんな内容だね?」
メーア・セルフィース「はい お願いというのは・・・」

〇洋館の廊下
  ──翌朝
ノエル・オブライブ「ふう ベッドが固くて、よく寝られなかったわ」
ノエル・オブライブ「それに・・・ メーアは大丈夫だったかしら・・・」
「・・・ ノエル!」
ノエル・オブライブ「あ! は、はい 何でしょうか?」
バート・スープラ「朝からボウっとするな!」
ノエル・オブライブ「も、申し訳ありません」
バート・スープラ「まったく ルードネス様がお呼びだ 朝の業務はいいから、急いで行け」
ノエル・オブライブ「ルードネス様が? わ、わかりました ただちに向かいます」
バート・スープラ「まったく 初日から気を抜きおって・・・」
ノエル・オブライブ(朝から呼び出しだなんて何かしら? もしかして、入れ替わりがバレた?)
ノエル・オブライブ(とにかく行ってみましょう)

〇謁見の間
  コンコン
ルードネス辺境伯「入りなさい」
ノエル・オブライブ「失礼いたします・・・」
ルードネス辺境伯「ああ 来たか」
ノエル・オブライブ「御用とは何でしょうか?」
ルードネス辺境伯「用件は簡単だよ」
ルードネス辺境伯「君には暇をやる 屋敷を出て行きたまえ」
ノエル・オブライブ「・・・え?」
ルードネス辺境伯「聞こえなかったかね? 君は不要だ」
ノエル・オブライブ「出て行・・・ そんな・・・」
メーア・セルフィース「そんな哀願するような眼を向けないで頂戴」
メーア・セルフィース「昔から貴方の能天気さには辟易していました 他のメイドもいる環境では、貴方は不要です」
メーア・セルフィース「出ていきなさい」
ノエル・オブライブ「そんな・・・ そんな!?」
ルードネス辺境伯「せめてもの情けだ 今後の生活の場として、修道院は紹介してやる」
ルードネス辺境伯「早急に出て行きたまえ」
ノエル・オブライブ「メーア・・・」
メーア・セルフィース「さようなら 長い間、うんざりするような付き合いをありがとう 修道院生活、楽しんでね」
ノエル・オブライブ「メーア・・・」
メーア・セルフィース「早く出て行きなさい!!」
ノエル・オブライブ「!?」
ノエル・オブライブ「嘘よ! ルードネス様!」
ノエル・オブライブ「私です 本物のノエルは私なんです!」
ルードネス辺境伯「ほう 私はどちらでも良いぞ?」
ルードネス辺境伯「君が彼女より私を満足させられるならな」
メーア・セルフィース「ふふ 嫌ですわルードネス様 こんな世間知らずに、あんな事ができると思いまして?」
ルードネス辺境伯「確かにその通りだ」
ルードネス辺境伯「おい! 早くこの娘を連れて行け!」
バート・スープラ「失礼いたします さあ、来るんだ!」
ノエル・オブライブ「裏切ったの!? メーア! メーア!!」
ノエル・オブライブ「メーア!!」
ルードネス辺境伯「見苦しい」
ルードネス辺境伯「これで良かったのかね?」
メーア・セルフィース「はい ありがとうございます 御礼は夜にタップリと・・・」
ルードネス辺境伯「お、おお! それは今から楽しみだな」
メーア・セルフィース「ふふ では、失礼いたします」
メーア・セルフィース「・・・」
メーア・セルフィース「・・・」
  ────────────────つづく

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