結婚が破談になりましたので、いただいたご祝儀を返しまくります

ジェットン

エピソード2(脚本)

結婚が破談になりましたので、いただいたご祝儀を返しまくります

ジェットン

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〇マンションの共用廊下
  実際に会うのは久しぶりだったけど、やっぱり美桜は美桜だったな。
  優しいし、明るいし、話も面白い。本当に完璧な女性だと思う。
  おかげで少し元気がでた。本当に感謝でしかない。
  あれ? 鍵が......どこだ?
麗香「何してんのよ。てか、こんな時間まで珍しいわね。どっか行ってたの?」
盛岡(28歳)「ん? あぁ、広瀬か。 別に」
麗香「どうせ。寂しく男友達と酒でも飲んでたんでしょ? フフ、長年付き合っていた彼女とも別れちゃったんだもんねー」
盛岡(28歳)「さぁな」
  本当にこの女は......。
  この女の名前は広瀬 麗香。
  悲しくも俺の住んでいるマンションの隣人だ。
  そして高校の頃の同級生でもある。
  まぁ、属しているグループが違いすぎて当時に彼女と話した記憶はないがな.....。
  当時も彼女はイケイケだったが、今もキャバクラかホステスかで幅を利かせているらしい。
  まぁ、悔しくも容姿は美桜に引けを取らないレベルの美人だからな。性格は......アレだけど。
麗香「あれ? アンタもしかして鍵失くしたとか? フフ、本当に散々な男ね」
  まぁ、無視だな。
  本当にいつからだ。こいつがこんな感じで俺によく絡んでくるようになったのは。
  最近は特にひどくないか?
  何となくだが、俺が彼女と別れたことを知られてからは特に。
  本当に何であの時の俺は口をすべらせた。おかげで毎日の様にそのことで弄られる始末.....。
  こいつが隣に越してきた頃のあの完全に猫を被った感じの営業スマイルが懐かしい。
  俺が高校の頃の同級生だと気づいてからは
  みるみるうちに素が現れだしたからな....
  と言うか、今思えば意外にもこいつに認識はされていたんだな、当時の俺。まぁ、クラスが同じになったこともあったからか。
  でも、そういえば名前も憶えられていなかったっけ。「私とあなたってどこかで会ったことありますか?」が始まりだったからな。
  即答で「ありません」と答えた頃が懐かしい。結局、その嘘はすぐにバレたがな.
  おかげで俺は今やこいつの立派なおもちゃだ..
麗香「不本意だけど、うち来る? 今日は仕事休みだし。アンタなら何もしないのわかってるから玄関でくらい寝かせてあげてもいいわよ?」
  いや、それはこっちも不本意だ.....。
盛岡(28歳)「いや結構。そもそもお前の彼氏に勘違いされたらどうする.....。まぁ、元から泊める気なんてないのはわかっているが」
  よくお前が喧嘩していた彼氏。頻繁に隣からうるさいこいつの怒鳴り声が聞こえてきていたからな.....。
麗香「は? あんな奴とはとっくに別れてるから。思い出したくもない。 本当に私って男運ないのよねー」
盛岡(28歳)「あっそ」
麗香「だからさ。今度は今までとはタイプの違う奴と付き合ってみよっかなーって」
麗香「まだまだ人気があるとは言え、もうそろそろ私も引退して結婚も考える歳だし......」
盛岡(28歳)「ふーん。まぁ、お前なら引く手数多なんじゃないか?」
  別に俺には全く関係ないし、どうでもいいけど......って、あった! 鍵。
麗香「ま、まぁそうなんだけど。やっぱり今回は真剣に相手を.....って、ちょっと」
盛岡(28歳)「じゃ、おやすみ」
麗香「は? ちょ、待ちなさいよ。まだ話は......くっ」

次のエピソード:エピソード3

コメント

  • ハーレムラブコメ!
    好きなので続きを楽しみに待っています!

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