11面 忠告(脚本)
〇コンサート会場
・・・紫式部で
紫式部「ラーブーなーんーだよー」
ラブラブなんだったらいいけどね
仏教系の経由で
僕が川になって 運ぶ
(森を、長ーく?)
〇勉強机のある部屋
折中珠未「PKOとか言うからでしょーっ」
折中珠未「何だPKOって?って思うじゃない?」
江藤鉱(・・・わかった じゃあ変な入れ方するからって)
江藤鉱(会社の子機にかな ネイビーでちょっとゴツめのに)
江藤鉱(俺がどうせとるからって 出勤だしなって)
江藤鉱(で言ったのがPKO)
江藤鉱(そのあと電話番号が続く・・・)
江藤鉱(てーか、俺の携帯に入れてくれ)
江藤鉱(──って、いるじゃんか、折中さん)
折中珠未「何これ、無料じゃーんっ」
江藤鉱「無料だよ」
折中珠未「じゃーいーじゃーん、いーなーっ」
折中珠未「あ、ごめんなさい、騒いじゃってっ」
と言いつつ、
俺の携帯持って室を出る折中さん。
リビングの方行ったかな。
江藤鉱(元気な子でしょ?)
江藤鉱(ちょっと化粧してたかな 紫のアイシャドウかな)
江藤鉱(電話で話してると機嫌悪いのかと 思ったけど、声の感じで)
江藤鉱(わからん子だ、だいたい まだ付き合ってるのかもわからん)
──俺はベッドで寝てて、
15時くらいかな、辺り暗いけど。
江藤鉱(「昨日夜更かししたからさー」 くらい言っとけばいいか、つっ伏して)
江藤鉱(電話番号の交換か ああそうだ、電話料金で)
折中珠未「あたしの方からかけた方がいいから」
っていう理由で、そういうやりとりに
なったんだな、話あるからとか何とか。
〇秘密基地の中枢
ゴッツいアンドロイド
右手大砲っぽい。
そいつの機能に
アンドロイド「すごーい」
ってなって、
そこで心を読んだら・・・
アンドロイド(我に多少好意が芽生えたとしても)
アンドロイド(主要にあるハートの全て)
アンドロイド「やめてよもー」
江藤鉱(そのアンドロイドが俺だって?)
〇劇場の楽屋
江藤鉱「クリコ、折中クリコさんいますか?」
江藤鉱「寝てる?じゃあ起こさなくていいです」
江藤鉱(安樹さんとか そばにいるの気にいらんが)
江藤鉱(そんなジェラッてるところじゃない 疲れてるんだ)
〇稽古場
江藤鉱「・・・寝ちゃってましたし」
跳ね髪先輩「じゃあ起こしてくるか」
江藤鉱「起こすんですか? 俺は寝かせときましたけど」
制したわけじゃないけど、
語気強かったかな。
毛先の上向いた
イケメンの若男には悪いけど
ヤオバザには
あんまりいないタイプだな。
ワイルドってほどでもないけど
左頬に張り付けたような十字傷あったかな
でもアイドル系の。
──さっきまで
俺が場をまわしてたんだな。
江藤鉱「ああ、ここはとばしていいですね」
江藤鉱(全面寝るとこだっけ)
江藤鉱(灰色、補充インクみたいな シーン7かな?)
で、そのあと
折中さんのシーンなので
日笠美妃「じゃあ呼んできて」
と能面女史の方が言うので
呼びに、他の人行こうとしたけど
俺がさっと動いて行っちゃう。
〇劇場の楽屋
折中さんヒロインだな
折中さん、顎の下に
赤いできものがあるって・・・
そんな焦って稽古させる必要ない
〇未来の店
折中珠未「ねぇ、江藤くん」
折中珠未「うちのこと好き?」
〇未来の店
葵星羽「・・・・・・」
葵星羽「その場で放置して 別れるなんていうのは」
葵星羽「山のようにあるので」
と星羽さんは言う。
江藤鉱(ちゃんとこたえるんだ)
〇未来の店
江藤鉱「好きですよ」
・・・指輪がひらいた
〇結婚式場の入口
折中珠未「なごやウエディングだっちゃっ」
なんて、なればいい
〇露天風呂
折中珠未「・・・ぶくぶくぶくー」
と、鼻辺りまで熱湯に沈む、クリ
やっぱ偉いよなぁ
熱がってる人より?
我慢してんの?アツアツ?
熱がって出ちゃう人より?
出るタイミングとか考えて?
アツアツカップル思いかって
それが俺への思いと思いたいって