エピソード1(脚本)
〇渋谷のスクランブル交差点
一体、俺は何の為に生きているのだろうか
まさか、結婚式の前日に彼女に浮気されるなんてな...。
一体、俺の何が駄目だったのだろうか
まぁ、それがわからないところが駄目だったのかもな。
はぁ、そうか。また俺は『1番』になれなかったのか...。
にしても、さすがに今回はきついな。
もう高校の頃から10年以上付き合っていた彼女だったからな...。本当に愛していた..
美桜「ごめん!ごめん! 待った? 仕事がちょっと予定よりも立て込んじゃって!」
盛岡(28歳)「ん?」
美桜「ふふっ、久しぶり! 修平!」
盛岡(28歳)「あぁ、美桜か。久しぶりだな。全然待ってないぞ」
本当に久しぶりだと思う。浜辺美桜。
彼女は大学の頃に仲の良かった同級生だ。
彼女はその美貌から大学のミスコンでは1位に輝き、就職先も超がつくほどの一流企業。
要は俺と違って『1番』をずっと取り続けてきた女だ。
性格も、俺と人気者だった彼女とでは全く違うし、いつから仲良くなったのかも全く覚えてはいないが、気が付けば仲良くなっていた
まぁ実際に会うのは久しぶりだが、暇つぶしだろうか。連絡はちょくちょく彼女から来ていたから全くの久しぶりと言うわけではない
まぁ、ものすごくしょうもない内容の連絡しか送られては来なかったがな。
9割方が自慢と言っても過言ではないだろう。
そして今回、俺が彼女と別れたことを知った美桜が何故か急に励ましてくれることになって今ここに。
まぁ、どちらにせよ。以前にもらっていたご祝儀を返さなければならなかったからちょうど良かった。本当に恥ずかしいがな....
美桜「でも、本当に大丈夫?今回は災難だったと思うけど、変な気だけは絶対に起こしちゃ駄目だよ。生きてれば絶対いいことあるから」
盛岡(28歳)「ハハッ...。さすがに死んだりすることは考えていないから大丈夫。今さら考えたってどうしようもないことだしな」
盛岡(28歳)「でも、本当にありがとな。美桜。 ただでさえ忙しいのだろうに」
美桜「う、うん。別に友達だし。当たり前のことだよ」
でも、美桜は久しぶりに見ても本当に美人だと思う。もはや女優以上と言っても過言ではない。性格も良いし、改めてすごいな。
これで彼氏いないって本当かよ。まぁ、昔に言ってたっけ。好きな人はいるけど絶対に付き合えない人だからどうしようもないとか。
あれか? 既婚者を好きになったとかそういう系か? 別に俺が言えたことでもないが本当にもったいないと思う。
美桜ならば引く手数多だろうに。実際に色んな男から告白されたりは常にしているみたいだし。よく俺に自慢もしてきたしな...。
美桜「ね、ねぇ私の顔に何かついてる? さっきからそんなにジロジロみられたらさすがにちょっと恥ずかしいんだけど」
盛岡(28歳)「あぁ、すまん。特に意味はない。気分を悪くしたなら謝る」
美桜「べ、別に気分が悪くなんてなってないけど。 まぁとりあえず時間も時間だし行こっか。ご飯」
盛岡(28歳)「あぁ、そうだな。行こう」
とりあえず、俺はもう一生独身でもいいかな。別に結婚しなければ死ぬってわけでもないしな。
あぁ、とりあえず今日は何食おっかな...
それにしても俺も、もう28歳か。はぁ...
主人公の彼は10年来の彼女がいて振られたばかり、同級生の彼女は好きだけど付き合えない存在の人がいる。破談になったとたん、こうして二人で会うのは、彼女が好意をもっているのが主人公だからじゃない?って思ってしまいます。