エピソード8(脚本)
〇遊園地の広場
遊垣悠斗「まさかアイツらの仕掛けで恵留ちゃんとデートすることになるとはね」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「私じゃ迷惑でしたか?」
遊垣悠斗「いや、恵留ちゃんと一緒にいれてよかったよ」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「なら、うれしかった」
遊垣悠斗「恵留ちゃんはこういうところ来るの初めて?」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「はい、初めてです」
遊垣悠斗「どの乗り物に乗ろうか?」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「どれにしましょう?」
遊垣悠斗「観覧車なんかいいんじゃないかな」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「じ、じゃあ乗りましょうか」
こうして僕は恵留ちゃんと一緒に観覧車に乗ることになったのだった。
〇観覧車のゴンドラ
絵瑠譜恵留(エルフエル)「ひゃあ、いつも住んでる町がとってもちっさいなぁ」
遊垣悠斗「楽しそうでなにより」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「街を見下ろせるなんて 便利な乗り物ですね」
遊垣悠斗「恵留ちゃんと一緒に乗れてうれしいよ」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「そ、そう言ってくれるとうれしい」
遊垣悠斗「隆介とはなんなんだい」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「隆介さんとはただの友達ですよ」
遊垣悠斗「そうなのか」
隆介に恵留ちゃんをNTRなくてよかった
絵瑠譜恵留(エルフエル)「悠斗さんはどうしてそんなに私が気になるのですか?」
遊垣悠斗「エルフの女の子って珍しいなって思って」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「確かにそうですね 私の国の伝統料理食べてみたいですか?」
遊垣悠斗「うん 食べたい」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「この街の家々に人々が住んでいると考えると不思議な気分になりますね」
遊垣悠斗「だな」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「景色がキレイですね」
遊垣悠斗「エルフのこともっと知りたい」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「いいですよ」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「森や林の近くに住んでいてあまり都会には慣れてない ハーブを使った料理を作るなどですかね」
遊垣悠斗「なるほど のどかなイメージだ」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「森に住んでた頃はリスさんやうさぎさんが可愛くてよかったです」
遊垣悠斗「楽しそうだね、それは」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「私の家に行く場合、迷いの森を越えないとたどり着けないんですけど大丈夫ですか?」
遊垣悠斗「大丈夫だよ」
迷いの森って何だ?
すごい所に住んでるな......
遊垣悠斗「いつもはどうやって学校に行ってるの?」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「転移魔法を使って行ってます ただ1人にしか使えないので 悠斗さんが私の家に行く場合 自転車で向かいましょう」
遊垣悠斗「自転車には乗れるの?」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「時々転んでしまいますね」
遊垣悠斗「心配だから僕の自転車に乗りなよ」
絵瑠譜恵留(エルフエル)「わかりました、そうします」
こうして恵留ちゃんの家(けっこう遠そう)に行くことになった
遊園地を充分満喫して
〇住宅街の道
遊垣悠斗「何だよ、呼び出しって」
菊一文字隆介「恵留ちゃんとのお家デートおめでとうな」
遊垣悠斗「ありがとう」
菊一文字隆介「女の姿に変わって励ましてやろうか?」
遊垣悠斗「また女になる気か」
そして隆介は瓶を取り出して薬を飲み始めた
10分後、そこにはかわい子ちゃんが
菊一文字隆介?「ふふふっ、着替えてくるの 大変だったんだからね♡」
遊垣悠斗「可愛いから困るんだよな」
菊一文字隆介?「もし恵留にフラれたら俺が相手にしてやんよ」
遊垣悠斗「隆介は僕に恋愛感情があるのか?」
菊一文字隆介?「ああ、そうだよ」
!?
菊一文字隆介?「何で私じゃダメなの?」
遊垣悠斗「え、だって男なんだし 今は女の子だけれど」
菊一文字隆介?「悠斗のそばにいると胸がキュンキュンするの 付き合えないならせめて手くらいは繋いで?」
遊垣悠斗「いいよ、それくらいなら」
菊一文字隆介?「わ〜い」
隆介とは思えないほど甘い匂いがして、一瞬ときめいてしまった
菊一文字隆介?「悠斗くんの手ポカポカしてて温かい」
遊垣悠斗「もう気は済んだか?」
菊一文字隆介?「目を閉じてて?」
まさかキスする気ではあるまいなと考えていると額に衝撃
遊垣悠斗「デコピンしやがったな、コイツめ」
菊一文字隆介?「女の私に本気で惚れる日が来たらキスでもその先でも何でもしてやるよ」
遊垣悠斗「そんな日は来ないから安心しろ」
菊一文字隆介?「今なら妹もセットで付いてくるぞ」
遊垣悠斗「僕に全然隆介の妹は気がないはずだよ」
菊一文字隆介?「でも悠斗くん以外の男に妹を渡すのも兄としては複雑なんだよね」
女の子になっている隆介にその後もドギマギさせられながら夜9時に解散した