だって、犬だもの!

あとりポロ

エピソード1 『宝田家、全員?集合!』(脚本)

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〇海辺
宝田「海だ!!」
梅沢「海だな!」
  ・・・沈む夕陽を前に、おっさんと犬が立ち尽くしていた。
宝田「・・・心が洗われるな」
梅沢「・・・もっともだな。生き汚い獣の心も洗われるよ」
宝田「海のおかげかな。死にたくても、ぼくを踏みとどまらせてくれるんだ」
梅沢「ツラいことがあったんだな。 聞くぜ。この畜生が相手で良ければ」
宝田「畜生なんて言うなよ。 キミは、、」
  宝田は気付いた。
宝田「お前、犬じゃないか! な、なんで、 なんで、」
宝田「・・・何で、でもいいか。 犬だからダメ、人間だからイイ、 そういう事じゃないよな」
梅沢「嗚呼、う○こ行きてぇ」
  ・・・・・・・・・。
宝田「・・・犬、所詮、犬か」

〇川沿いの公園
宝田「ところでキミ、名前は何ていうの?」
梅沢「俺は梅沢。うめさわ、じゃなくて『うめざわ』ね」
宝田「ぼくは宝田。よろしくね梅沢くん!」
梅沢「ご丁寧にありがとう。おっちゃん面白い顔してるから、俺、一発で好きになったぜ!」
宝田(顔が面白いと言われました。宝田の心境はびみょーです)
梅沢「それに、そのネクタイもおもろいなぁ! ユラユラお腹をこすって、思わず飛び付いてしまいそうだぜ!」
宝田(現在、 ダイエット生活を始めて1ヶ月。犬から見ても、この腹は豊かなようです)
宝田「そや、梅沢くん、リード付いてないけど大丈夫? 飼い主、の人心配してないの?」
梅沢「愛や。愛があるから、大丈夫」
宝田「・・・愛、ですか?」
梅沢「俺を世話してくれてた子には、愛があったんや。 ただ、それが俺に向かんかっただけ。それだけや」
宝田「梅沢くん・・・」
梅沢「何かな? 俺は別に寂しくないよ」
  ・・・・・・・・・
宝田「・・・うちにおいでよ」
梅沢「行くーー!!」

〇シックな玄関
宝田「ベアちゃーん、今帰ったよー♪」
宝田「あ、ベアちゃん、っていうのは、ぼくの家のわんちゃんなんだ」
梅沢「そ、それは、彼? 彼女かもしれないけど、怒るんじゃないか? テリトリーあるし」
宝田「ベアちゃんはあまり吠えないから、たぶん大丈夫! おーい、帰ったよベアちゃん♪」
  ・・・・・・・・・
ベア「・・・お帰り。遅かったね」
梅沢「あ、あ、あ、あ、」
宝田「紹介するよ、ベア。 今日からうちの子になる梅沢くんだ」
ベア「・・・・・・・・・」
梅沢「はぁ、はぁ、はぁ、」
宝田「梅沢くん、 この子がうちのベアちゃん。 見ての通り、トイプードルのわんちゃんだよ♪」
ベア「梅沢くん、よろしくベア♪」
梅沢「あっ、あっ、あっーーー!!」

次のエピソード:エピソード2『ゴリラのベアは最強です』

コメント

  • 梅沢くんなかなか良いキャラしてる🐶👍
    なかなか面白い設定で最後もふふって笑っちゃった🤭
    今度からこっちも読み進めていくからよろしくねー🎶

  • 最初犬が喋ってる時点でコイツはやべえ、、
    ってなったのに、終盤急展開すぎて面白かったですw

  • ベアちゃん登場時に全力で吹いたw
    色々とハートフルなカオスで面白い!☆(≧▽≦)☆

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