エピソード9(脚本)
〇貴族の応接間
これはアンリと大統領の会談でリベルテが部屋を出た時の出来事である
〇武骨な扉
兵士 リベルテ(何故大統領はアンリをそこまで特別扱いするのだ?何か理由があるのか)
兵士 リベルテ(調べてみる必要があるな)
兵士 リベルテ「にしても今日は疲れた」
〇英国風の部屋
俺はこの本をお守りがわりにしている。なぜならその本は幼少期の俺に元気をくれたから
この本はPCに保存した文章をコピーして紐でくくって作った手作りの本だ。
〇英国風の部屋
昔、俺は「たまねぎ」というペンネームでweb上の携帯小説に感想文を送ったりしていた。
当時、酷い虐待やイジメを受けていたから現実逃避の為にしていたのかもしれない
その中で特に気に入っていた小説が
DAさんのこの作品だった。物語は少年少女が理不尽と戦う話。文章も面白かったし表紙のイラストも自分で描いたらしい。
幼少期のリベルテ「DAさんすごいよなぁ、絵も小説も作れるなんて...」
しかし、理由はわからないがある日を境に最終回を投稿してから何も投稿しなくなった。
幼少期のリベルテ「なんで...どうして?」
〇大教室
いじめっ子「アハハハハ」
幼少期のリベルテ(痛い、苦しい...)
〇黒背景
幼少期のリベルテ(なんでコイツらは俺に漫画やアニメでみた攻撃をするんだろう)
幼少期のリベルテ(きっと暴力的な漫画やアニメ、映画がなければ俺はいじめられずに済んだのに!!!)
〇刑務所
幼少期に暴力的な作品を消そうと心に決めた俺は表現規制に力を入れているピンイン、ディグニティの部下になる為に軍隊に入った。
実力が認められて晴れてディグニティ直属の部下になった。
〇英国風の部屋
兵士 リベルテ「ん?なんだこんな時間に」
〇男の子の一人部屋
兵士x「忙しい時、こんな狭いところに呼び出してしまってすみません」
兵士 リベルテ「構わん、で、見せたい資料とはなんだ?」
兵士x「実は...」
兵士x「ピンイン様とアンリ・デルタについて様々な情報が集まりました」
兵士x「残念なニュースと興味深いニュース、どっちを聞きますか」
兵士 リベルテ「なら残念なニュースから聞こう」
兵士x「わかりました。覚悟して聞いてください」
兵士x「ピンインさまが児童売春をしていた証拠が見つかりました」
〇黒背景
〇貴族の応接間
客人「ピンインさんあの子どもの件って大丈夫なんですか?」
裁判官 ピンイン「嗚呼、心配いらんよ。それに私は淫らな表現を規制している立場だからそんな人間が子どもに手を出すなんて疑う奴はいないだろう」
〇男の子の一人部屋
兵士x「...以上です。"見るに耐えられ無いもの"はなるべく省略しましたがこれでわかりましたよね」
兵士 リベルテ「なるほどな」
兵士 リベルテ「なら、ピンインを処罰せねばいかん」
兵士x「ハッ」
兵士 リベルテ「それで次の興味深いこととは何だ?」
兵士x「アンリ・デルタの件ですが」
兵士x「彼女のファンが周辺国でデモをしているのはご存知ですか?」
兵士 リベルテ「たかが若手作家だろう?そこまで影響力があったのか」
兵士x「更に情報を調べましたら」
兵士x「彼女は直系では無いですがとある名家の娘らしいですね。その家にあった古いパソコンを調べましたら」
兵士x「十数年前に人気のあったweb作家のDAと同一人物である事がわかりました」
兵士 リベルテ「No way!!!!」
兵士x「上官、DAさんの作品好きだったじゃないですか。残念ながら正体はアンリ・デルタでした」
兵士x「しかし、アンリ・デルタもDAも多くのファンがいますしアンリのファンのデモは社会現象とも言える」
兵士x「大統領は「使い方によっては利用価値がある」とほくそ笑んでいました」
兵士 リベルテ「...なるほどな」
兵士 リベルテ「報告ご苦労。すまないがこれにて失礼する。また後日には連絡するからな」
兵士x「承知いたしました」
〇英国風の部屋
兵士 リベルテ「バカな...嘘だろう...俺は一体どうすればいいのだ」