初恋の幼馴染を攻略せよ!

めぐる

欠点なし=モテ?(脚本)

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〇汚い一人部屋
ケンジ「うぃっす」
ユウト「おー、久しぶり」
ケンジ「悪い悪い、実はあの後サークルに入ったんだ」
ユウト「えっ、今から!?」
ケンジ「おー。新しいこと挑戦してみたくてな。 フットサルのサークルなんだけど、後輩のが俺より上手いし、イジられてばっかだぜ」
ユウト「そっかそっか。いいじゃないか」
ケンジ「よし、さっそくあのゲーム貸してくれよ!」
ケンジ「って言っても、全然作戦立てて来てないから、今回もダメだろーけど」
ユウト「そういや俺、最近気になるネットの記事があったぞ」
ケンジ「えっ!?なんだよ?」
ユウト「「加点方式」と「減点方式」ってやつだ」
ケンジ「あーそれなら聞いたことあるぞ。 相手の良い点を見つけてプラスにする人と、悪い点見つけてマイナスする人の違いだろ」
ユウト「そうそう。 俺ら今まで、何か一つのものを磨くことに必死だったじゃん」
ケンジ「確かに! イケメンとか、勉強できるとか、スポーツ万能とか、金とか・・・」
ユウト「最終的に、狙った能力はSSクラスまで上げられていたけど、結局フラれた」
ケンジ「そうだな」
ケンジ「それじゃあ、なるべく平均的に能力を上げてみるってことだな!」
ユウト「そうそう。もしかしたら女性は減点方式の人が多いのかもしれん。 欠点をなくすのも一つの作戦かなと」
ケンジ「いいじゃないか!さっそく試してくるぜ!」

〇大きな木のある校舎
ケンジ「よぉし!今回はいろんな能力を平均的に上げるぞ!」
ユリ「ケンジ、おはよー」
ケンジ「おぉー、ユリ、おはよう!」
ユリ「ケンジもう部活決めた?」
ケンジ「そうだなー。英会話部にしようかと思ってる。 将来役に立ちそうだし、バイトや学校行事とも両立できそうだからなー」
ユリ「へぇ〜!もうそんな色々考えてるんだね。偉い!」

〇カラオケボックス
ケンジ「見えないものを見ようとして 望遠鏡をのぞき込んだ〜」
男性2「いいぞ、ケンジー!」
ユリ「あははっ!意外と歌うまかったんだねー」

〇ファミリーレストランの店内
ケンジ「ありがとうございましたー!」
  ケンジくん、あがっていいよー
ケンジ「はい!お疲れさまです!!」
  あ、そうそう、ケンジくん元気良く働いてくれるし、みんなの評判も良いから、来月から時給50円アップね
ケンジ「マジっすか!?」
  ああ。これからもよろしく頼むよ
ケンジ「ありがとうございます!!」

〇図書館
ケンジ「げー・・・今回のテスト範囲広すぎねぇ?」
男性2「世界史が厄介なところだなー」
ユリ「あ、私歴史結構好きで、ノートに大事なところまとめてあるけど、見る?」
ケンジ「マジ!?すっげーありがたい!!」
ユリ「その代わり、英語はケンジに教えてもらおうかな♪」
A子「ケンジくん英会話部だもんね!」
ケンジ「い、いや、そこまでは・・・」
  そこ!図書室内では静かにしなさい!!
「は、はーい」

〇グラウンドの水飲み場
  そこだ、白組いけーーー!!
ケンジ「うおぉぉぉ!!!」
ケンジ「って、二着かー!!くそー!!」
ユリ「お疲れさま〜!惜しかったね」
ケンジ「あぁ・・・悔しいなー」
ユリ「一位の人、一年生なのにもうバスケ部でレギュラーになってるらしいよ。ケンジはよく頑張ったよ〜」

〇教室
ケンジ「I like games and often play them on my days off!」
先生「おぉ、いい感じじゃないか」
B子「あ、じゃあアタシ帰ります」
男性1「俺もー。お疲れ!」
  なぁ、アイツら付き合い始めたらしいぜ!
ケンジ「えっ、マジで!?」
  いいよなー・・・部活内恋愛なんて羨ましいぜ
ケンジ(いつか俺だって!!)

〇文化祭をしている学校
ケンジ「へいらっしゃいらっしゃい! りんご飴いかがっすか〜」
ユリ「あはは、ケンジ、八百屋のおじさんみたい〜 サマになってるね!」
ケンジ「ははっ、腹から声出してな! ってか全然売れねー」
ユリ「私たちも手伝うよ〜 A子、一緒に行こう」
A子「りんご飴いかがですか〜!」
ユリ「今なら出来立てです!」
  あ、りんご飴ください
  俺も!俺も!!
  友達の分と2個買っちゃおうかな〜!
「ありがとうございまーす♪」
ケンジ「な、なんなんだよ、この差・・・」

〇川沿いの道
ケンジ「えっ・・・雪!?」
男性1「あー、どうりで。今日すげぇ寒いもんな」
A子「初雪だねー♪」
ケンジ「すげー!」
ユリ「・・・あっ、テスト勉強どうする? これからマック寄るって言ってたけど・・・」
男性2「さすがに今日は帰るかー。 電車動かなくなったら困るしな」
ケンジ「そうだなー。それじゃ、また!」

〇体育館の裏
ケンジ「・・・えっ! もう3月!?」
ケンジ「いやー、なんか普通に学生生活楽しんじゃったぜ!」
ユリ「あれっ、ケンジ、こんなところで何してるの?」
ケンジ「あっいや、えーっと・・・ そうだ、ユリ今ちょっと時間あるか?」
ユリ「うん、どうしたの?」
ケンジ「えっと・・・俺さ、ユリと一年間同じクラスで、色んなとこ遊びに行ったり一緒に勉強したりして、すごく楽しかった」
ユリ「うん、私もだよー! 来年クラス替えするの寂しいもん」
ケンジ「でさ・・・あの・・・ 俺、ユリのこと好きだなって思った。 よかったら、付き合ってくれない?」
ユリ「えぇっ!? あ、えーっと・・・」
ケンジ(な、なんだ!?迷ってるぞ! 今まではソッコー断られてたのに!!)
ユリ「じゃあ、お友達から・・・ って、今も友達だから、なんか変な感じだけど」
ケンジ「えっ!?んんっ!?」
ユリ「私もケンジやみんなといて楽しかったし、ケンジの良いところもこの一年でたくさん見てきた」
ユリ「でもさ、私たちグループでしか行動したことないし、まだ私の気持ちはそういう感じではなくて・・・」
ユリ「これから二人で会ったり出かけたりして、私にとってケンジがどんな存在なのか、考えていけたらなって思ってる」
ケンジ「お、おう!そうだな! じゃあ今度、デートしようぜ!」
  GAME OVER

〇汚い一人部屋
ケンジ「えーーーっ!? なんだよ、ゲームクリアじゃねぇのー!?」
ユウト「なに、どうした?」
ケンジ「いやー、最後に告白して、お友達から〜みたいな。これからデートするって・・・」
ユウト「付き合ってないんだろ? このゲームのクリアの条件は「男から告白してOKをもらえたら」だ。 つまり付き合えなきゃダメ」
ケンジ「マジかよ・・・」
ユウト「そうだ、それより新作のゲームできたんだけど、こっちもやってみないか?」
ケンジ「おっ、マジで!?やるやる!!」
ユウト「これは二人で協力してできるからなー。 ざっくりいうとアクションゲームだ」
ケンジ「おぉー!!これ、おもしれー! うわっ、やられた!」
ユウト「なかなか筋が良いな!」
ケンジ「いやー、マジでお前ゲーム制作会社に入った方が良いって! この才能無駄にするのは勿体ないぜ!」
ユウト「あぁ、そのつもりで考えてる。 大手は無理だけど、小さいところならちょっとツテもあるしな」
  こうして、新しいゲームにハマった俺たちは、それ以来あのゲームをすることはなかった

次のエピソード:再会、そして…

コメント

  • とりあえず、コツを生かして
    現実も強化!

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