初恋の幼馴染を攻略せよ!

めぐる

再会、そして…(脚本)

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〇屋根の上
  ──あれから時は過ぎ、俺たちはそろそろ就職活動を始める時期にきていた
  ケンジー!
  部屋でダラダラしてるなら、そこのコンビニ行って牛乳買ってきてくれない!?
ケンジ「あー、はいはい! ったく、人使いの荒い親だな」

〇コンビニの店内
ケンジ「牛乳、牛乳・・・っと」
  ・・・あれっ?
  もしかして、ケンジ?
ユリ「やっぱり!久しぶり」
ケンジ「・・・うぉぉっ!!ユリ!?」
ユリ「そうそう! 高校卒業以来だよね?元気だった?」
ケンジ「おー、元気元気! ほんと、久しぶりだなー」
ケンジ(って言っても、俺あのゲームで昔のユリと会ってたから、あんまり久しぶりな感じもしないな)
ケンジ(まぁでも、やっぱりゲームの中のユリより大人っぽくなったな)
ケンジ「その格好、就活帰り?」
ユリ「うん。今日は会社説明会2つ行ってきたんだー」
ケンジ「マジか!頑張ってるなぁ〜。 もうどこ受けるとか目星ついてるの?」
ユリ「そうだねー。業種とかはまだだけど、転勤のない一般職で、家から通える範囲で探してるかなぁ」
ケンジ「・・・あっ、こんなとこで立ち話もなんだし、とりあえず出るか!」
ユリ「そ、そうだね!」
ケンジ「ほい。コーヒーで良かった?」
ユリ「・・・えっ!? い、いいよ、そんな!」
ケンジ「いいっていいって!自分の買ったついでだし! 就活おつかれさん」
ユリ「・・・ありがとう。じゃあ、いただきます♪」

〇川沿いの道
ケンジ「そういや、最近はどうなの? あの高校の時付き合ってた彼氏と、うまくいってる?」
ユリ「あぁ・・・その人とは、一年前くらいに別れちゃって。 それからは特に、何もないなぁ」
ケンジ「えぇっ!?」
ケンジ(こ、これは、神様がくれた千載一遇のチャ〜〜〜ンス!!!)
ケンジ(・・・いや、落ち着け、俺。 積極性は大事だが、押しすぎたらその場でゲームオーバーになっただろうが)
ケンジ「そっかそっか。 じゃあ、もしよかったらまた色々話そうぜ!就活の情報交換もしたいし」
ユリ「うん!家も近いしね♪ コーヒーごちそうさま!」

  ──数年後

〇教会の中
  新郎、ケンジ、あなたは
  ────
  誓いますか?
ケンジ「誓います」
  新婦、ユリ、あなたは
  ────
  誓いますか?
ユリ「・・・はい、誓います」
  ケンジー!おめでとー!!
  ユリー!
  幸せになってね〜♡

〇結婚式場のレストラン
ユウト「よっ、おめでとさん」
ケンジ「ユウト! いやー、来てくれてありがとうな!」
ユウト「当たり前だろ。 しかしまぁ、あのゲームを一度もクリアできなかったお前が、まさか現実でクリアしちまうとはなー」
ユリ「なになに、なんの話ー?」
ケンジ「あ、い、いや、なんでもないよ!」
  ユリー!写真撮ろー!!
ユリ「うん!」
ユウト「・・・で? 結局、クリアする秘訣はなんだったわけ?」
ケンジ「えっ!? いや、そんなのわかんねーよ。必死だったし!」
ケンジ「ただまぁ、俺なりにユリのことを一生懸命考えてはいたかな。 何を望んでるかとか、どうしたら喜んでくれるのかとか」
ケンジ「だから全然男らしくもねぇし、喧嘩したらすぐ謝っちゃうし、ユリからしたら情けない男だろーけど」
ケンジ「でもユリは、そんな俺を選んでくれたから。 ほんと感謝してる。もっと頑張らなきゃって思うよ」
ユウト「・・・誠実さ、かな」
ケンジ「いやいや、そんな大それたものでは・・・ もう付き合って5年以上たつのに、まだ怒らせちゃうことあるしな」
ケンジ「このままじゃ、尻に敷かれる未来しか見えないぜ!」
ユリ「・・・ちょっと、ケンジ!聞こえてるけど!!」
ケンジ「うわぁぁぁ!!ち、違うんだ!誤解だってー!!」
ユウト「幸せにな」
  Fin

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