エピソード7(脚本)
〇黒背景
アンリ・デルタ「どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう ....声が出ないよ!!!!!!!!!」
〇貴族の応接間
大統領「おい!!何だこの煙は!!!」
大統領「WHAT??????」
アンリ・デルタ(大統領が倒れた!?どういうこと!?)
〇空
FAN「アンリさん助けにきましたよ!!!!」
アンリ・デルタ「FAN!!」
FAN「大統領が気を失って倒れてる今のうちに急いで!!」
〇ヘリコプターの中
FAN「本当に申し訳ございません。ご無事で何よりです」
アンリ・デルタ「いいや、こっちこそ殺されるところだったからありがとうね」
FAN「え、殺されるところだったのですか!!」
アンリ・デルタ「実は...」
FAN「...なるほど、プロパガンダですか。恐ろしいですね」
アンリ・デルタ「未だに恐怖で体が震えてるけどやっぱりプロパガンダを受けた方が良かったのかなって気持ちも少しはあった」
アンリ・デルタ「だって、プロパガンダの依頼を受けたら×国のクリエイターの自由は保証してくれる約束だったし」
アンリ・デルタ「でも、身体が動かなかった。まるで全身で拒絶してたみたいに」
FAN「それで正解ですよ」
FAN「プロパガンダのデメリットは国民に思想を植えつけたり戦争を美化したりあえて人を傷つける描写をする必要があったりしますから」
FAN「洗脳や戦争に否定的なアンリさんには向いていませんよ」
アンリ・デルタ「...」
アンリ・デルタ「ありがとう」
FAN「...」
アンリ・デルタ「...」
15分後
アンリ・デルタ「ところでこのヘリコプターはどこに向かってるの?」
アンリ・デルタ「前言っていた○国?」
FAN「いえ」
FAN「日本です」
アンリ・デルタ「どうして?かなり遠いよ!?」
FAN「ヘリコプターだけでは無理ですから周辺国を転々と移動し日本へ向かいます」
FAN「事後報告で申し訳ないのですが勝手ながら東街エリ子さんにも連絡しました」
アンリ・デルタ「え、エリ子にも!?」
〇施設の男子トイレ
昨日
FOE(freedom of expression)会員No.123だ。
至急アンリ・デルタさんの関係者に伝えたい事があるけどいるかい?うちの作家の東街エリ子がピンチなんだ
〇高層ビルの出入口
FAN「ん?FOEから緊急連絡」
FAN「何だって!?」
FAN(でもアンリさんが死刑囚というのは違うよな...政府に捕まったから多少違う情報が流れた可能性があるけど)
FAN(にしても東街エリ子さん独断でゴーストライターの事を打ち明けたのか)
FAN((ゴーストライターの事は知らなかったからその作品じっくり読みたいなぁ...))
FAN(え!?追記のNO.123からのこの情報ヤバい!?)
FAN(バカな...極東の国にまでヤツらがいるなんて!!!!)
〇個別オフィス
東街エリ子「ハァ、疲れた。後片付けもしたし帰らないと」
編集者 星あかり「東街先生」
東街エリ子「星さん、どうしたのですか?」
編集者 星あかり「やっぱり東街先生の事放って置けなくて」
東街エリ子「大丈夫よ、私既に片付けしたし早く家に帰ってドラマ見たいから心配しないでね」
編集者 星あかり「?どうして距離を取るのですか」
東街エリ子(あれ?星さんが倒れた!?何が起こったの!?)
編集長 山崎権蔵「大丈夫?東街先生」
東街エリ子「私は大丈夫ですけど⁈アレ?え?」
編集長 山崎権蔵「この人は星さんじゃ無い偽物だ!!」
東街エリ子「や、やっぱり星さんじゃ無かったの!?あのメール本当だったのね」
編集長 山崎権蔵「僕も気付くのが遅すぎた。本当にすまない」
東街エリ子「本当の星さんは一体どこへ...」