エピソード12(脚本)
〇学校の屋上
星桐彦「伊織、お前いったい何を知ってるんだ!?」
姫路伊織「教えないよ。教えたら、きっとお別れだもの」
星桐彦「え?」
星桐彦「お別れって・・・」
〇河川敷
夏川乙女「明日からを、この先ずっとを約束する鍵・・・そんなのありえないことだと、私が一番知っているのに」
〇学校の屋上
星桐彦「そうだ、夏川!」
〇階段の踊り場
夏川乙女「・・・・・・」
星桐彦「夏川・・・」
夏川乙女「そういえば、星くんはどこからはじまるの?」
星桐彦「え? どこからって?」
夏川乙女「今日のことよ。 私はいつも、気付くと屋上に続く階段の途中にいるの」
星桐彦「あ、俺は・・・屋上」
夏川乙女「あら。意外と近くにいるのね」
星桐彦「ああ・・・」
夏川乙女「どうしたの? なんだか元気がないみたい」
星桐彦「いや・・・」
夏川乙女「どうしたの? 何かあった?」
星桐彦「あ! いや、なんでもない!」
夏川乙女「そうだ、鍵」
星桐彦「あ。そ、そうだった。 俺、昨日その鍵を売ってる店、見つけたんだ」
夏川乙女「え? どこで?」
星桐彦「駅前。 露店で、いろんなところに出してるって言ってた・・・わ、ちょっと!」
乙女が桐彦の手をつかんで走り出す。
夏川乙女「どうしてそんな大事なこと言わないのよ!」
星桐彦「だって、昨日は夏川・・・って、どこ行くんだよ?」
夏川乙女「その露店!」
星桐彦「でも今日も同じ場所にあるかは・・・あ、そっか! 同じ場所にあるのか!」
星桐彦「あ!」
夏川乙女「え?」
夏川乙女「あ!」
星桐彦「え?」
星桐彦「光ってる。どうなってるんだ?」
〇繁華な通り
青年「あ、見た顔」
星桐彦「あ、昨日は・・・」
青年「昨日?」
星桐彦「あ、いえ、別に」
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