第十三話 覚悟完了!ピュアストロベリーvs究極魔法少女ニコタイン!!(脚本)
〇華やかな広場
わたし、甘宮苺果(あまみや いちか)、中学一年生!
魔法少女「ピュアストロベリー」の正体なんだ!
ついに始まった、究極魔法少女ニコタインとの最終決戦!
絶対ぜーったい、アクロレーンの思う通りになんかさせないんだから!
ピュアストロベリー「いくよピヨりん!」
ピヨりん「おう!」
ピュアストロベリー「まだ食ってんのかよ・・・」
〇闇の闘技場
ピュアストロベリー「ぴゅあ☆ぴゅあ!!」
ピュアストロベリー「ストロベリー・フィールズ・4・エバー!」
究極魔法少女ニコタイン「ゴアアアアアアアア!!!!!」
ピュアストロベリー「そ、そんな・・・」
ピュアストロベリー「気合いだけで、かき消された・・・?」
ピヨりん「ぼーっとしてんな!ストロベリー!」
ピヨりん「まだカスタードパワーが貯まるまでは時間がかかる!」
ピヨりん「なんとか時間稼ぎしとけ!」
ピュアストロベリー(もっと前もって食っとけよ・・・!!)
ピュアストロベリー「で、でもしかたない!!」
ピュアストロベリー「おりゃあああああああ!!!!」
究極魔法少女ニコタイン「・・・・・・」
究極魔法少女ニコタイン「イヤァ、実ニウマイ茶デゴザルナ」
ピュアストロベリー「全然効いちゃいねえ・・・」
究極魔法少女ニコタイン「サテ、ソロソロコッチカラ行カセテモラウデゴザルヨ」
ピュアストロベリー「えっ・・・!?」
究極魔法少女ニコタイン「ゴアアアアアアアア!!!」
ピュアストロベリー「きゃあああああ!!!」
〇壁
ピュアストロベリー「ぐはっ・・・!!」
究極魔法少女ニコタイン「グオラアアアアアアアア!!!!」
ピュアストロベリー「ち、ちょっと待っ・・・!!」
〇闇の闘技場
究極魔法少女ニコタイン「グオオオオ!!!」
アクロレーン「クフフフフ!!! いいねえいいねえいいですねえ!!」
アクロレーン「蓋を開けてみれば、スウィーツ・パワーの何と脆いことか!!」
アクロレーン「これはエクスタシー・パワーの圧勝ですね!」
アクロレーン「正確に言えば、怪人ニコタインの力との合わせ技というところでしょうかね・・・!」
アクロレーン「やはりずっと狙っていた甲斐がありました」
ピュアストロベリー「う、うう・・・」
アクロレーン「おや、まだ息がありましたか」
ピュアストロベリー「・・・どういうこと・・・それ?」
アクロレーン「はい?」
ピュアストロベリー「あんたずっとニコタインを、狙ってたって・・・どういうこと・・・!?」
アクロレーン「ああ、そういえば説明していませんでしたっけ」
〇渋谷駅前
エクスタシー・パワーを携えて、人間界にやってきたワタクシですが
この時はエクスタシー・パワーのことは何もわかっていない状態でした
──研究のための、実験台がいる
さりとて、普通の人間をさらって投与などすれば、足がついてしまうかもしれない
コケたん(どこかに、実験台に適したやつらはいないか・・・)
そう思っていた時──
???「きゃあー、副流會よー!!」
コケたん「?」
──奴らは現れたのです
「モッキイイイイ!!」
オタク「か、怪人だぁー!?」
おねえさん「だれか助けてぇー!!」
逃げ惑う人々の姿を見ながら、ワタクシの心は不思議と高鳴っていましたよ
コケたん(なんだ、いるじゃないか・・・ちょうどいいのが)
〇闇の闘技場
アクロレーン「そしてワタクシは、ピヨピヨランドの住人としての姿を捨てて──」
アクロレーン「怪人「アクロレーン」として、副流會に参入することになったのです」
ピュアストロベリー「じゃ、じゃあ、最初からエクスタシー・パワーを試すためだけに・・・!?」
アクロレーン「その通り!」
アクロレーン「一般人と違って、あのクズどもが何人ジャンキーになったところで」
アクロレーン「・・・別に誰も気にしませんからねえ!」
ピュアストロベリー「なんてことを・・・!!」
アクロレーン「しかし、クズ戦闘員は、いくらクスリ漬けにしたところでやはりクズ」
アクロレーン「ワタクシの望むような魔法少女になることはありませんでした」
ピュアストロベリー(そうか、あの変にボケたスモーキーは、こいつのせいで・・・!!)
アクロレーン「そんなある日、ワタクシは出会ったのです」
アクロレーン「最高の実験台になり得る、最高の怪人を・・・!」
ピュアストロベリー「ま、まさか・・・!」
〇黒
そう、それこそ・・・『紙巻きの帝王』ニコタイン将軍だったのです!!
〇闇の闘技場
ピュアストロベリー「あいつ、そんな二つ名持ってたんだ・・・」
アクロレーン「・・・しかし彼は、ワタクシが接触する前に、ワタクシの実験に感づいて組織を抜けてしまいました」
アクロレーン「ま、もっとも今では、ニコチンにまみれた奴らにはエクパワの効果が薄いことがわかっていますから」
アクロレーン「当時のニコタインをエクパワに漬けたところで、結果は知れていたでしょうがね」
ピュアストロベリー「なんなのさっきからアンタ・・・!!」
ピュアストロベリー「私たちを、人間をなんだと思ってるの!?」
アクロレーン「決まってるでしょう?実験台です」
ピュアストロベリー「!!」
アクロレーン「ワタクシの正当性を証明するための道具・・・」
アクロレーン「それ以上でも、それ以下でもありませんよ」
ピュアストロベリー「何ですって・・・!!」
アクロレーン「そしてピュアストロベリー。あなたがその最後の道具となるのです!」
アクロレーン「さあニコタイン、一思いにやってしまいなさい!!」
究極魔法少女ニコタイン「ゴアアアアアアアア!!」
ピュアストロベリー「そう簡単にやられてたまるもんですか!!」
ピュアストロベリー「ピヨりん、準備OK!?」
ピヨりん「おうよ、ようやく調子が出てきたぜ!」
ピュアストロベリー「いくよ!」
ピュアストロベリー「ピュアストロベリー・カスタード☆フォーム!!」
アクロレーン「キッヒヒヒヒ!!今更そんな力が効くものか!!」
アクロレーン「捻り潰しなさい、ニコタイン!!」
究極魔法少女ニコタイン「サラバデゴザルヨ、ストロベリードノ」
ピュアストロベリー「この力なら、そうはいかないよ!!」
〇星
ピュアストロベリー「キャッチャー・イン・ザ・ストロベリー!!」
「ぴっぴぴぴぴー!!」
究極魔法少女ニコタイン「ウィンストンキャビン・♾(インフィニティ)!!」
「ぴょ、ぴょええ〜!!」
ピュアストロベリー「そ、そんな・・・!!」
ピュアストロベリー「いやあー!!!!」
〇闇の闘技場
ピュアストロベリー「か、カスタードパワーが・・・効かない・・・なん・・・て・・・」
ピュアストロベリー「う・・・うう・・・」
ピヨりん「ス、ストロベリー!しっかりしろ!!」
アクロレーン「キヒヒヒヒヒ・・・ここまで弱いと拍子抜けですねえ」
ピヨりん「ちくしょう、こんなはずじゃ・・・!!」
アクロレーン「さあ、感傷に浸るのもここまで」
アクロレーン「トドメを刺しておやりなさい、ニコタイン!!」
究極魔法少女ニコタイン「グオラアアアアアアアア!!!!」
ピヨりん「ここまでか・・・!!」
〇黒
〇闇の闘技場
ピヨりん「えっ・・・!?」
ピヨりん「こ、こいつは・・・!」
???「ちょいとおいたが過ぎるんでないかねえ、ニコちゃんや」
アクロレーン「ば、バカな・・・貴様・・・なぜここに!?」
アクロレーン「完璧に封印してやったはず・・・!!」
???「そういう、自分の目で見えるものばかりに頼っているからいかんのよ、アクちゃんは」
おばあちゃん「何度も、そう言ったじゃろう?」
ピュアストロベリー「おばあ・・・ちゃん・・・?」
おばあちゃん「ストロベリーちゃん。ごめんなさいねえ、あなたにばかり背負わせて」
アクロレーン「この死に損ないが・・・ノコノコ出くさりおって!!」
アクロレーン「今更貴様に何ができる!?」
おばあちゃん「そうねえ、大したことはできないかもねえ」
おばあちゃん「年寄りにできるのって、伝えていくことだけだから」
おばあちゃん「・・・ストロベリーちゃん、ニコちゃんはね」
おばあちゃん「まだ完全にエクパワに侵されたわけではないのよ」
ピュアストロベリー「えっ・・・?」
おばあちゃん「あの子はまだ、あの中で必死に戦ってるんです」
おばあちゃん「自分を取り込もうとする、恐ろしい力に・・・」
究極魔法少女ニコタイン「グオオオオオオ!!」
おばあちゃん「そしてそこに、まだ勝機がある・・・」
ピュアストロベリー「おばあちゃん!何する気!?」
おばあちゃん「これから、ニコちゃんの中にチャンネルを繋ぐからねえ」
おばあちゃん「これによりニコちゃんの精神性ポリマーにポートを作成」
おばあちゃん「そしてストロベリーちゃんをパケット化してニコちゃんの中にインポートするの」
ピュアストロベリー(急にわけわからんことを言い始めたぞこの人・・・)
おばあちゃん「ほああああああ!!!!」
究極魔法少女ニコタイン「グオオオオ!?」
おばあちゃん「むうううん!!!!」
ピュアストロベリー「ニコタインの動きが、止まった・・・!?」
ピュアストロベリー「な、なにこれ・・・!!」
おばあちゃん「たのんだぞい、ストロベリーちゃん」
ピュアストロベリー「ちょ、ちょっと待って、わたしまだ心の準備が・・・!!」
ピュアストロベリー「いやああああああっー!?」
アクロレーン「この老いぼれが・・・よくもやってくれましたねえ」
おばあちゃん「ふぉっふぉっふぉ、全盛期ならもっと「すむーす」じゃったもんじゃがのぅ」
アクロレーン「しかしどうですかね?」
アクロレーン「ストロベリーが彼の中に入ったところで、なにができるでしょうか?」
おばあちゃん「確かに、今のあの子じゃ力不足かもねえ」
おばあちゃん「でもね、言ったでしょう?」
おばあちゃん「ワシら年寄りには、伝える力があるって・・・」
アクロレーン「・・・! まさか、貴様・・・!!」
おばあちゃん「行くぞい、これがワシの最後の力じゃ・・・!!」
〇仮想空間
──ニコタインの精神世界
エクスタシー・パワー「ギャオオオオオンッ!!!!」
ニコタイン「ぐああああああああ!!!!」
ニコタイン「・・・う、うう」
エクスタシー・パワー「・・・何故抗ウ、矮小ナ怪人ヨ」
エクスタシー・パワー「我ガ力ニ身モ心モ溺レテシマエバ、ソレデヨイトイウノニ」
ニコタイン「冗談は・・・よしこちゃんでござるよ・・・」
ニコタイン「某、ハッツガーン様以外に付き従うつもりはないでござる!!」
ニコタイン「ほかに某に命令する者がいるとすれば、それは・・・!!」
ニコタイン「?」
ニコタイン「ぎゃあ!?」
ピュアストロベリー「いったた・・・なんでいつも落ちる羽目になるの?」
ニコタイン「ストロベリーどの!どうしてここに・・・?」
ピュアストロベリー「ニコタイン!!」
エクスタシー・パワー「ナニ者・・・ダ・・・」
ピュアストロベリー「うわなにこれキモ!!」
エクスタシー・パワー「・・・コレハ面白イ」
エクスタシー・パワー「我ヲ封印セシメタ、憎キ、スウィーツ・パワーデハナイカ」
ピュアストロベリー「こいつ・・・まさか、こいつが『エクスタシー・パワー』の正体!?」
ニコタイン「その通りでござる」
ニコタイン「だがしかし、いかんでござるよストロベリーどの!」
ニコタイン「某だけでなく、ストロベリーどもまでエクパワの巻き添えになってしまっては・・・」
ピュアストロベリー「うるさい!」
ニコタイン「ぐふっ!?」
ピュアストロベリー「誰のためにこんなとこまで来てると思ってんの!?」
ピュアストロベリー「さっさと協力して倒して、向こうに戻るからね!」
ニコタイン「だ、だからみぞおちはダメ・・・」
ニコタイン「・・・そ、そうでござるな」
ニコタイン「やはりバディモノの最終決戦ならば、二人で協力しないといけないでござるな!」
エクスタシー・パワー「ギュオオオオオワアアアアアアンッ!!」
ピュアストロベリー「来るよニコタイン!準備はいい!?」
ニコタイン「もちろんでござる!!」
ニコタイン「あ!」
ピュアストロベリー「な、なに!?」
ニコタイン「某たちのコンビ名・・・二人の名前をとって、「ニコ☆イチ↑」ってのはどうでござる!?」
ピュアストロベリー「このタイミングで無理矢理タイトル回収しようとすんな!!」
今度こそ、最後の戦いに挑むニコタインとストロベリー!
果たして、二人の勝負の行方は!?
っていうかなんか、前回もこんなヒキだった気がするけど、盛り上がるからいいよね!
──続く
〇華やかな広場
ピュアストロベリー「ついに始まった最終決戦!」
ピュアストロベリー「ってこれ先週も言った気がするけど、本当にこれで終わりなのかな?」
ニコタイン「大丈夫でござるよ、ストロベリーどの」
ニコタイン「全52話とかにしてしまえばいいでござる!!」
ピュアストロベリー「こっからどうやってそんなに引き延ばすんだよ・・・」
ピュアストロベリー「次回、「さらばニコタイン!真の敵はすぐそこに!!」」
ニコタイン「おほ、これは死亡フラグがビンビンでござるなぁ〜w」
ピュアストロベリー(絶対死なないなこれ・・・)
次回予告で消滅エンドフラグを回避するスタイル…!タイトルのかけこみ回収に吹きました笑
(老人が強い展開は私も好物です。ハンタの会長やゼノとか、ハガレンの大総統とか…らんまのジジババキャラも色んな意味で強い。年齢に裏打ちされたブレのなさが魅力な気がします)
遂に2人が共闘するのですね!!!!!
次回で最終回は切な過ぎます😭
そして、おばあちゃぁああぁぁん!!!!!
私も強き高齢者大好き人間ですので、ニコタイン様の次におばあちゃんを推すことにしました😂
前回も申し上げましたが、バスタオル持って待機しておきます👍
最終決戦、老人強キャラ、精神世界、タイトル回収(唐突)…アツい展開てんこ盛りでした!
最終回…寂しいですが楽しみです!
『もっと前もって食っとけよ』は同感です🤣