超美人、超能力探偵、超絶体絶命!

刀神凛太郎

エピソード7(脚本)

超美人、超能力探偵、超絶体絶命!

刀神凛太郎

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〇貴族の応接間
天上美月「教えてください吉祥子さん。 そちらの方は「どなた」ですか?」
田滝上敬司「だ、誰だ? アンタは?」
菊梁善意「いつの間に!」
菊梁善意「てか、田滝上さん。知らないんですか?」
田滝上敬司「菊梁、おまえが入れたのか!?」
菊梁善意「入れたの、田滝上さんじゃないんですか? いませんでしたよね、さっきは?」
高天神真知子「おりましたよ」
高天神真知子「翼は、あたくしたちと」
高天神真知子「最初から一緒に」
菊梁善意「ええ!! そんなはずは・・・」
天上美月「確かにいたわ、彼は最初から」
天上美月(私の目は最初から彼の姿をとらえていた)
天上美月(けれど、存在を認識していなかった。 見過ごしていた、家具か調度類みたいに)
高天神翼「すいません。 自己紹介、した方がいいですか?」
高天神翼(また、ひとを怖がらせちゃったかな?)
天上美月(心は読める、フツーに。 彼の考えは読み取れる)
天上美月(でも、さっきまで心の存在を感じなかった)
天上美月(まるで心が仮死状態になってるみたい もしかして無念無想って、こんな感じ?)
高天神翼「高天神翼《たかてんじん つばさ》です」
高天神吉祥子「ごめんなさい。ついうっかりしてました。 彼は父の弟、鷲王《わしおう》の息子です」
天上美月「ご家族はこれで、全員でしょうか?」
高天神吉祥子「ええ」
高天神吉祥子「不在なのは優子ちゃんと護国くん あとは妹の美音子だけです」
天上美月「・・・」
高天神吉祥子「そうでした! 梨香子さんも不在でした」
天上美月「多聞さんの奥さんの梨香子さんも いらっしゃらないんですか?」
田滝上敬司「実は事件後、誰も姿を見ていないそうだ」
天上美月「となると、彼女は第一容疑者ですか?」
田滝上敬司「いずれにしても、見つかりしだい 詳しく事情を訊く必要があるだろうな」
天上美月(それはともかく、吉祥子さん。 結局、翔という人のことは隠すのね)

〇風流な庭園
天上美月「誰なの? 殺人鬼って」
副島隆一(翔さん! の名前は絶対出したらマズイ!)
天上美月「鷹王氏との関係は?」
副島隆一(えっと、確か弟さんの長男・・?)

〇貴族の応接間
高天神翼「・・・」
高天神翼(・・・)
天上美月(おそらくは兄弟のはずだけど 翼くんの心も空白か)
天上美月(この件を切り出すタイミングは 考えないといけないわね)
天上美月「では、ご家族の情報を改めて 整理させてください」
高天神吉祥子「はい」
  まずは高天神家の当主
  高天神鷹王《たかてんじん たかおう》氏
  続いて鷹王氏の長男であり、
  事件の被害者の多聞《たもん》氏
  そして多聞氏の奥様の
  梨香子《りかこ》さん
  いまは行方不明ということですね
  次は、鷹王氏の次男の持国《もちくに》氏
  続いて持国氏の奥様の
  真知子《まちこ》さん
  そして持国さんご夫妻の長女の
  優子《ゆうこ》ちゃん
  今夜はご気分がすぐれないとのことで
  お休みになっているとか
  そして優子ちゃんの弟の
  護国《もりくに》くん
  いまはちょっと不在のようですね
  それから、鷹王氏の第三子で
  ご長女の吉祥子《よしこ》さん
天上美月「このお屋敷を実質的に仕切って いらっしゃるのは、あなたですか?」
高天神吉祥子「ええ。父はあの状態ですし」
高天神吉祥子「長兄の多聞も、仕事で不在なことが多く」
高天神吉祥子「梨香子義姉さんも、留守がちでした」
高天神吉祥子「また次兄たち一家は 生活の拠点が都内でしたので」
高天神吉祥子「結果的に・・・」
高天神真知子「ちょうど大型連休に入りましたので 家族でお邪魔させていただいております」
天上美月「そうなんですね」
  続いて、鷹王氏の第四子で
  三男の増長《ますなが》さん
天上美月「この方はいま どちらにいらっしゃるのでしょう?」
高天神吉祥子「増長は・・・行方不明です。 5年前に海外に渡航してから」
天上美月「そうですか。 では詳しくは、また改めて」
  次は鷹王氏の第5子で
  次女の美音子《みねこ》さん
天上美月「間もなく、ご帰宅されるのですよね?」
高天神吉祥子「はい。妹は新聞記者をしております」
天上美月「では、お帰りになられてから、また」
  続いて鷹王氏の第6子で
  四男の広目《ひろめ》さん
  彼もお気の毒に、多聞氏と同じ音楽堂で
  遺体となって発見されました
天上美月(しかも「墜落死」という異常な状態で)
  次に、ご兄弟の従兄弟にあたる、翼さん
天上美月「以上で全員でしょうか?」
高天神吉祥子「ええ」
天上美月「・・・」
天上美月「では次に、お屋敷で働かれている皆さん についても確かめさせてください」
  まず最初に、執事の桐山利博さん
  30年前から高天神家で
  働かれていらっしゃるそうですね
  続いて家政婦長の
  外浦知里《とのうら ちさと》さん
  そして家政婦見習いの
  堀川早苗《ほりかわ さなえ》さん
  それから運転手の
  副島隆一《そえじま りゅういち》さん
天上美月「どうして彼を採用したんですか?」
高天神吉祥子「父の知人の甥御さんということで 1年前に採用致しましたが、何か?」
高天神吉祥子(また何か、しでかしたのかしら?)
天上美月「いえ、確認だけです」
天上美月「他にはいらっしゃいますか?」
高天神吉祥子「料理人の新発田さんご夫妻がいます」
高天神吉祥子「また、桐山を補佐する下僕で 小野寺という者がおります」
天上美月「新発田さんご夫妻と小野寺さんについては のちほど、ご紹介ください」
高天神吉祥子「わかりました」
  最後はダモクレス・セキュリティから
  駆けつけてくださった大門さんですね
天上美月「以上が関係者全員ですね。 では続いて、昨夜の事件について・・・」
警官「田滝上刑事、たいへんです!」
田滝上敬司「どうした?」
警官「神稲線の津久井駅と高天神駅の間で 大きな事故が発生したそうです!」
田滝上敬司「なんだと!?」
天上美月「津久井って、手前の駅じゃ?」
警官「ええ。その津久井駅と高天神駅の間が 事故で不通になってしまっています」
警官「ここと市街地との交通手段は現在、 完全に遮断された状態です!」
天上美月「って、閉じ込められたの? あたしたち!」
天上美月(これってもしかしてミステリの定番、 いわゆるクローズド・サークル!?)
天上美月(展開ベタ過ぎじゃん!!)
天上美月「いいのか作者? そーゆーことで」
  ~ 次回へ ~

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