エピソード1(脚本)
〇大広間
フタバ(今日は私の社交界デビューの日 私は婚約者の第3王子ヘブン様と踊るはず なのですが・・・)
ヘブン「第3王子ヘブンは公爵令嬢フタバとの婚約を破棄する!!」
フタバ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フタバ(はぁ・・・ 定番ねー 2人で1人を愛するとか、 逆ハーレムエンド?)
フタバ(日本で育ってOLになって、 乙女ゲーにはまって、 記憶持って転生とか、 定番ねー)
フタバ(目が覚めたときにはこの国の公爵令嬢・・・ トラ転でもなく執着もなかったのに・・・)
フタバ(自分を鏡で見ても最初は何も思わなかった でも、10歳の頃王子と初めて会った時 物凄い既視感に襲われ、思い出した)
フタバ(私は乙女ゲーの悪役令嬢で 社交界デビュー時に断罪&奴隷商に売られる ということを・・・!)
フタバ(そこからは定番中の定番・・・ もちろん私は何もしてないのに ヒロインに殿下を奪われ 嫉妬に狂った公爵令嬢になってしまった)
ヘブン「おいっ!! 聞いているのか!! フタバ!!!!」
フタバ(全く聞いてなかったわ・・・)
ヘブン「お前は私の愛するアマネを虐めた! そんな冷徹な者に相応しい所に お前を追放する! 二度と公爵令嬢と名乗るな!!」
フタバ(いや何もしてないけどね?!)
フタバ「私は彼女を虐めたりなどしていません しかし皆様が望むのならば・・・ 謹んでお受けしましょう」
フタバ「もう準備は整っているのでしょう?」
フタバ「今すぐ出発しようと思います パーティーの邪魔をしてしまい、 申し訳ございませんでした」
フタバ(ヘブン様さようなら 全くお慕いしていませんでした アマネさんよろしくね)
〇荷馬車の中
フタバ「はぁ・・・ 馬車まで古いわね・・・」
フタバ「さてと・・・」
フタバ「それでは私のお家へ行きましょう」
フタバ(そう 実はわたし 仕込んでいたのだ)
フタバ(記憶が戻ったのが12歳 そして15歳の頃 私は奴隷商を買収した!!)
フタバ(そして 前世の夢だった雑貨屋になり のんびり暮らすのだ!!)
フタバ「そのためには まず奴隷商に会って・・・ アジトに案内してもらおう!」
〇森の中
フタバ「さて・・・と」
フタバ「もうそろそろ奴隷商がくるはず・・・」
ナイト「お待たせしました、ご主人様 今日から専属騎士になります ナイトと申します」
フタバ「え?」
フタバ「奴隷商・・・??」
ナイト「私は奴隷商の元専属騎士です」
ナイト「奴隷商は第3王子に殺されました」
フタバ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ナイト「私がアジトに道案内をします ついてきてください」
フタバ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フタバ「分かったわ」
〇古い洋館
ナイト「こちらです」
フタバ「案内ありがとう 意外と綺麗なのね」
ナイト「ありがとうございます」
フタバ「ねぇ・・・ なんか避けてない?」
ナイト「いいえ全くそんなことはございません」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フタバ「絶対避け」
ナイト「避けてません」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フタバ「まぁいいわ」
フタバ「入りましょう 中も案内してほしいわ」
ナイト「分かりました」
〇貴族の応接間
ナイト「以上です」
フタバ「分かったわ」
フタバ「このお屋敷・・・」
フタバ「広すぎない??」
ナイト「そんなことはございません 公爵様のお屋敷に比べればこんな屋敷 物置ぐらいでしょう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フタバ「やっぱり避」
ナイト「避けてません」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
フタバ「まぁいいわ」
フタバ「それじゃあ今日はもう休みましょう」
ナイト「了解しました」
〇貴族の部屋
フタバ「ねぇ」
ナイト「何でしょうか」
フタバ「ひょっとして寝ないの?」
ナイト「私はご主人様を守る騎士です 寝るなんてことしません」
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