TENGU

下假 貴子

第四話…道なき道にホトドギス。歩く道がなければ剣交え、剣交じれば問う。皆心通ず。(脚本)

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〇空
ラグ「う〜ん。 よくねたな」
。「俺は何故か寝れなかった」
めるへん(そりゃ、ワシが耳元で呪いかけてればな)

〇青(ディープ)
めるへん「私を好きになれ。好きになれ。好きになれ。好きになれ。好きになれ。好きになれ。好きになれ。好きになれ。好きになれ。好きにな」
。「う〜ん」
。「・・・っ。苦しい」
めるへん「駄目か」

〇空
ラブ「何してる行くぞ・・・」
ラグ「ああ」

〇テントの中
天空 翔「よし、俺らもご飯食べたし行くか」

〇空
上徳 辰「あっ・・・」
上徳 辰「夢のおんな」
めるへん「ストーカー」
めるへん「夢じゃねえよ。現実だよ」
上徳 辰「・・・」
めるへん「お前。何ちんたら歩いてるんだよ」
上徳 辰「はあ」
上徳 辰(ねえ、あのミミ本物かな)
千里「さあ。あまりごちゃごちゃ言わない方がいいよ」
千里「一応。僕ら囚われの身の上だから・・・」
めるへん「何だ。なにしゃべってるんだ」
上徳 辰「こわ──」
めるへん「早く信長の所行くぞ」
天空 翔「お前ら、信長の信者か?」
めるへん「当たり前だろ。城に連れて行くからな」

〇草原の道
ラグ「何か雲ゆき怪しくなってきたな」
ラブ「びしょ濡れになりたくないな」
。「・・・」
天空 翔「・・・」
。「何だお前──」
天空 翔「いや──」

〇草原の道
ラグ「だあ──降ってきた」
ラブ「何とかならないか」
。「おいおい──」
。「ん!!」
  やい、そこの──
ラグ「何だお前、無礼だぞ──」

〇草原の道
袴よろい「オマエラをタオス。カクゴしろ」
。「ここは俺達が倒す。 お前等は人質を連れて行け」
めるへん「覚悟しろ」

〇空
ラブ「済まない」
ラグ「行くぞ」
天空 翔「わあ」
千里「待って」

〇空
袴よろい「お前らなんて簡単に倒せる」
めるへん「ふざけたことを。 おい、コイツ、5分で片付けるぞ」
。「ああ」
袴よろい「参る」
。「くっ。 結構強い」
めるへん「ねぇ。 敵さん、こっちも相手してくれない」
袴よろい「はあ」
めるへん「っつ・・・」
袴よろい「ワタシハツヨイ」
めるへん「長期戦になりそうだな」
袴よろい「・・・」

〇草原の道
上徳 辰「なんか言った?」
千里「何も言ってないよ」
ラグ「おい、何をしてる。先を急ぐぞ」

〇空
袴よろい「カンタン、カンタン」
めるへん「──」
袴よろい「トドメだ」
めるへん「かかったな。 いくぞ」
。「やあ」
めるへん「とぅ」
。「せいっや──」
めるへん「最後。 だ──っ」
袴よろい「ヤラレル」
。「フェイントとはやるな」
めるへん「まあな」
。「ほら行くぞ」
めるへん「ああ・・・」

〇草原の道
ラグ「おいおい嘘だろ。この雨なんだ。振りすぎだろ」
ラブ「これは止みそうにないな」
天空 翔「おい、大丈夫なのか? あの二人ほっておいて。敵つよすぎるんじゃないか」
ラグ「大丈夫、大丈夫。あの二人に限ってそんなことはない」
ラブ「確かに。無敵だもんな」

〇空
袴よろい「ノブナガにシュウシュウかける・・・ カンタンニヤラレナイオレハ・・・」
袴よろい「ノブナガイイヒト。タタカウヒトニワルイヒトイナイ」
袴よろい「ひひひひひひひ」

〇草原の道
ラグ「おい、何か向こうから走ってこないか?」
「ノブナガノブナガノブナガ・・・」
「・・・」
袴よろい「ノブナガノトコロニイク」
袴よろい「ノブナガ」
ラグ「お前やられたんじゃないのか。どうしてここに・・・」
ラグ「まさか・・・あいつら逃げたんじゃ・・・」
千里「やられたんじゃないの」
ラグ「おいどうなんだ」
ラブ「・・・」
袴よろい「たおした。ノブナガバンザイ。ハヤクしないと・・・。ジャマダ。ヨウシャハシナイ」
天空 翔「ちら」
上徳 辰「うん」
袴よろい「──」

〇草原の道
上徳 辰「──」
ラブ「──」
袴よろい「タオシタ。タオシタ」
袴よろい「ノブナガハヤクイク。マッテロ、サルイク」
  タッタッタッ──

〇城
織田信長「おっ──。これはこれは」
袴よろい「カエッタカエッタ」
織田信長「誰か倒してきたのか?おおかた、そこらへんの野蛮な族だろう。どうなんだ」
袴よろい「ケイロガチガッタ。オンミョウジいた」
織田信長「ほ──。陰陽師。それは・・・いかんせん」
織田信長「倒してきたんだろうな。ワシハナ神は嫌いなんじゃ」
織田信長「ミナには黙ってろよ。ヒデヨシ」
豊臣 秀吉「はい、殿。 全ては将来のミライの嫌、ライセの戦争の為に」
織田信長「戦争とは争い以上のもの。 ライセが楽しみじゃ。 我が信長のセカイへ・・・」
  fin

〇東京全景
  fin・・・

次のエピソード:第五話…天仰げば尊し我氏の恩忘れ散りゆく枝に水挿せば命超ゆる。

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