この初恋に命を捧ぐ

彩京みゆき

#8. それぞれの道へ、前編(脚本)

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〇西洋の街並み
  国境を超えて
  ジョバンニの知人医師を訪ねる事に
ジョバンニ「場所はどこだっていい そこに医療施設とヴァンパイアがいれば」
ミレー「ルカ!?」
ルカ「ミレー!?」
ミレー「会いたかった!!」
  ミレーはルカに抱き付く
ミレー「噂をたどってずっと探してた まさかこんなところで会えるなんて」
ルカ「ああ・・・」
ミレー「仲間もみんな散り散りになって 途方に暮れてたところよ」
ルカ「そうか 無事で良かった」
ミレー「良かった! また昔みたいに 一緒にいられるね」
ミレー「馬車の中にいるのはアンジェロ・・・」
アンジェロ「久しぶりだな ミレー」
ミレー「えっ!? それから・・・」
ミレー「ジョバンニ!?」
ジョバンニ「!!」
ミレー「おのれ 我が仇っ!!」
ミレー「お前のせいで 仲間たちが酷い目に遭った!!」
ルカ「待て!ミレーっ!!」
ルカ「今、俺たちは協力してるんだ・・・ (気持ちは分かるが)」
ミレー「えっ!?」
ジョバンニ「そういう事だミレー」
ジョバンニ「こんなところで貴重なヴァンパイアに会えるとは いいねぇ」
ミレー「ルカ! こいつに騙されているんじゃないのか!?」

〇空

〇西洋の街並み
ミレー「なるほど、 そういう事か」
ルカ「ああ」
ミレー「それなら 私も参加する!!」
ルカ「ミレー!? 分かってるのか!? 反発もあるだろうし危険な事だってある」
ミレー「分かってる。 私も誇り高きヴァンパイアだ!! 今ここで共に世界を変えよう!!」
ジョバンニ「貴重なヴァンパイアだ 私としては歓迎するよ」
ルカ「ジョバンニ、 決して仲間は傷付けるな」
ジョバンニ「ああ、 分かってるさ、 協定だからな」
「全くあてにならないな・・・」

〇暖炉のある小屋
ジョバンニ「久しぶりだな」
アデル「お久しぶりです 師匠」
アデル「私の名はアデル、 我が師ジョバンニの同行者なら歓迎するよ。 ヴァンパイアとは貴重だな、 興味深い」
アデル「医療施設は整ってるつもりさ 足りない物は追って用意するよ」
ルカ「はい、 世話になります・・・」
アデル「あなた達には 研究の他に診療を手伝ってもらうよ 医師不足なものでな、 即戦力は必要だ」
アデル「ただし、 ヴァンパイアだということは伏せてもらう 今の世の中ではな・・・」
ルカ「分かりました、 医師として戦力になるよう 全力で学びます」

〇空
ルカ(医療は日々進化し、 目まぐるしく日々は過ぎる)

〇暖炉のある小屋
町人「お医者さん あんた達が来てから この街は助かってるよ ありがとうね」
ルカ「お役に立てているなら 何よりです」
町人「どうだろうな? うちの孫の結婚相手なんてね あははは」
ルカ「それはもったいないくらいの 光栄です」
ルカ「ですが」
ルカ「心に決めた人が いますので」
町人「残念だのお、 そうか・・・」
町人「それは、 決して手を離さないように しなければね・・・」
ルカ「そうですね・・・」

〇草原の一軒家
ルカ(空は繋がっている)
ルカ(きっと、同じ月を見ている)
ミレー「どうしたの?」
ルカ「いや、 時には 物思いにふける時もある」
ルカ「だが、 強くあろうと決めた 信じる道を・・・」
ミレー「ルカ・・・」
ミレー「私はここにいるよ」
ミレー「私となら分かり合える ずっとそばにいられる」
ミレー「私で いいじゃん」
ルカ「ミレー・・・」
ルカ「君は、 大切な仲間だ・・・」
ミレー「そうだね・・・」
ミレー「いきなりごめん どうかしてた」

〇宇宙空間
ミレー(ほんとは)
ミレー(ずっと好きだったに 決まってるじゃん)
ミレー(そのリングの人が 忘れられないの?)

〇空

〇草原の一軒家
町人「ここにヴァンパイアがいるという 噂を聞きつけたのだが・・・」
「!!」
ジョバンニ「私たちが対応しよう」
アデル「ヴァンパイアだって? 確かにここは研究施設も兼ねているが・・・」
町人「探しているんだ ヴァンパイアの女の子を」
町人「うちの子の命の恩人なんだ」
町人「この子が狼に襲われそうになったところを 赤い目を持った女の子に助けられた」
町人「頼む ずっと探しているんだ 会わせてくれ・・・」
ミレー「もしかして、 私!?」
ルカ「気をつけろ ミレー・・・」
ミレー「ええ、 大丈夫よ」
ミレー「それは 私の事かしら?」
女の子「お姉ちゃん あの時はありがとう」
ミレー「あのさぁ・・・ ヴァンパイアだなんて  きっと誤解よ・・・」
女の子「何で? ヴァンパイアのお姉ちゃん すごくカッコ良かったよ」
女の子「わたし ヴァンパイアになりたいなぁ」
ミレー「・・・!!」
町人「あはは それは難しいなぁ」
町人「思った通りだ 安心するといい 我が街は君たちを歓迎するよ」
町人「例え ヴァンパイアでもな」
女の子「お姉ちゃんたちは この街のヒーローだよ」
ミレー「え・・・ え!?」
町人「君たちの事を密かに応援している仲間がいる」
町人「この街は 古き良き物も重んじるが 新しい価値観も受け入れよう」
  それは、
  ごく一部の地域での出来事で、
  世界の全ては変わらないのかもしれないけど
  確かに何かが
  変わった瞬間・・・

〇西洋の街並み
  その後
  街の人達の協力もあり
  ジョバンニの研究結果と
  ヴァンパイアへの偏見が誤解だという事が
  この街にあっという間に広がって行った

〇空
シオン「サラさん・・・」

〇ヨーロッパの街並み
シオン「どうしました?」
サラ「ううん」
サラ「遠い街から 知人の活躍の知らせが届いたわ」
サラ「もう何年経つのかしらね・・・」
シオン「サラさんの活躍も その方に届いていると思いますよ」
サラ「そうだといいわね・・・」
サラ「叶うといいわ、 私達の夢が・・・」

次のエピソード:#9. それぞれの道へ、後編

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