あすの僕ら

木佐マコ

エピソード11(脚本)

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〇河川敷
夏川乙女「・・・・・・」
星桐彦「あー!」
夏川乙女「!」
星桐彦「今投げたの、“ふたりの鍵”だろ?」
夏川乙女「いらないもの」
星桐彦「だからって・・・実はさ、その鍵」
夏川乙女「どうしてなの」
星桐彦「え?」
夏川乙女「ひとりぼっちで過ごしてる間中、私、ずっと、早く明日が来てほしいって思ってた」
星桐彦「うん・・・俺だってそうだよ」
星桐彦「一日でも早く平穏にって、今でも・・・」
夏川乙女「でも私、今、心の底からそう思えてるかしら」
夏川乙女「本当に明日になったら、私は引っ越して、ここにはいられなくて」
星桐彦「・・・え?」
夏川乙女「・・・どうして私、あんな鍵、もってるの」
星桐彦「・・・・・・」
夏川乙女「明日からを、この先ずっとを約束する鍵・・・そんなのありえないことだと、私が一番知っているのに」
星桐彦「・・・夏川」
夏川乙女「・・・・・・」
星桐彦「・・・あ、あの」
夏川乙女「・・・ごめんなさい、私らしくないわね」
星桐彦「え? いや」
  深呼吸する乙女。
夏川乙女「もう、大丈夫」
夏川乙女「明日・・・明日はちゃんと鍵のこと、考えましょう」
星桐彦「う、うん・・・」
夏川乙女「・・・じゃあね」
星桐彦「ああ」
星桐彦「・・・・・・」
星桐彦「夏川、また明日!」
星桐彦「・・・・・・」

〇学生の一人部屋
  引き出しの中や本棚をひっくり返している桐彦。
星桐彦「・・・・・・」
星桐彦「・・・・・・」
星桐彦「いけね。鍵、鍵と・・・」

〇学生の一人部屋
星桐彦「やっぱり、どこにもないな」
星桐彦「俺が買ったなんて、あの人、適当なことを言って・・・」

〇繁華な通り
青年「絶対お兄さんだって。 平穏が好きな俺がこんなことしてていいのかって悩んでたの、覚えてるもん」

〇学生の一人部屋
  本の中身を確認している桐彦。
星桐彦「でも、”平穏が好き”が口癖って、やっぱ俺なんだよな・・・うーん・・・」
  一枚の写真が落ちる。
星桐彦「おっと・・・」
星桐彦「え!?」

〇学校の屋上
  うわぁ!
  7日目
星桐彦「いたた・・・」

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コメント

  • 一体、何が起きているんだ…

  • あの写真はどういうことかな。次が気になる〜

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