また今年も来たぞ! また来年来るぞ!(脚本)
〇明るいリビング
神戸市在住・四歳「おはよー! 『ハンマーキャッチ♡プイリュン』! 間に合った!」
「うふふ、おはよう 日曜日でも早起きね、ママご飯用意するわ」
神戸市在住・四歳「うん! 今日はどんなお話かなー?!」
神戸市在住・四歳「・・・あれ?」
〇高級マンションの一室
豊中市在住・五歳「変身!」
豊中市在住・五歳「たあ! とおっ!」
「朝からうるさい、なんなん?」
豊中市在住・五歳「いいやろ、あ、テレビ付けとこ!」
豊中市在住・五歳「プイリュンも観てやるか、ついでや! ついでに観るんやで! なんもオモロないけどな!」
豊中市在住・五歳「・・・あれ?」
〇汚い一人部屋
明石市在住・二十二歳「・・・リアタイ視聴こそ至高」
明石市在住・二十二歳「・・・あれ?」
明石市在住・二十二歳「ああー?! 今日か?! 徹夜続いててバグってたやん、 無理、ホンマ無理」
明石市在住・二十二歳「マジなんなん?」
〇可愛い部屋
東大阪市在住・二十七歳「ユキチーの声を毎週ニチアサで聞けるとか ご褒美だね」
東大阪市在住・二十七歳「これでチャンスを掴んで売れて欲しい! 良い声なんだから深夜アニメだけじゃ もったいな・・・」
東大阪市在住・二十七歳「・・・あれ?」
東大阪市在住・二十七歳「なんで野球? こんな朝から?」
東大阪市在住・二十七歳「・・・甲子園?」
東大阪市在住・二十七歳「・・・全部中止? ウソ?! え、SNSの民?! みんなどうしてるの?!」
東大阪市在住・二十七歳「・・・」
東大阪市在住・二十七歳「・・・」
東大阪市在住・二十七歳「本放送が二週間遅れ・・・?」
東大阪市在住・二十七歳「『高校野球中継が中止の時は 通常通り放送』 『高校野球中継が早く終了した時は 放送の場合あり』」
東大阪市在住・二十七歳「今日の放送分は水曜の朝に放送?」
東大阪市在住・二十七歳「仕事じゃん」
東大阪市在住・二十七歳「いや録るけど、いや見逃し配信観るけど、 仕事じゃん」
東大阪市在住・二十七歳「・・・」
東大阪市在住・二十七歳「・・・仕事頑張って昇格して支店長とか」
東大阪市在住・二十七歳「ユキチーの出身が関西って、 それだけで転勤も受けたのに・・・」
東大阪市在住・二十七歳「ユキチーごめんね・・・ ・・・関西なんて来なきゃ良かった」
東大阪市在住・二十七歳「推し声優がニチアサに出てても これから一生、甲子園の度に 本放送が二週遅れの人生?」
東大阪市在住・二十七歳「違うんだよ・・・ テレビで流れるのは一回なんだよ、 みんなで共有して盛り上げて、 それは一回しか無いんだよ・・・」
東大阪市在住・二十七歳「・・・降格でいい ・・・東京帰ろうかな」
〇謁見の間
関西地区担当・三百歳「『プイリュン』はどうした?! 説明しろ!」
「は! この国の関西地区には『甲子園』という 民が熱狂する祭りが 何十年と続いておりまして・・・」
関西地区担当・三百歳「熱狂だと?! 祭りだと?! 子供らは泣いているではないか?!」
「それはその・・・」
関西地区担当・三百歳「なるほど、転生転移者を受け入れる世界が 関西地区だけ順番で受け持つのは このせいか?!」
「はい、元々関西担当だったRPGの世界に 泣きつかれ交代制になりまして・・・」
関西地区担当・三百歳「もういい! 甲子園に関わる者を全員拘束しろ!」
「なりません! 彼らは普通の十代の若者達です! ご容赦を!」
「そんな事で万が一でも命を奪ってしまえば 確実に理不尽な死として 転生転移者にされるでしょう!」
関西地区担当・三百歳「くっ・・・!」
関西地区担当・三百歳「なんと容赦の無い祭りなんだ 関西以外は放送しているとは・・・」
関西地区担当・三百歳「・・・相分かった、だがしかし! 我の次の世界がまた我と同じ 辛酸を嘗めるのは救えるではないか!」
関西地区担当・三百歳「・・・参る・・・!」
「お待ち下さい!」
〇謁見の間
通りすがりの閻魔姫「こ、甲子園じゃと?!」
通りすがりの閻魔姫「はよう移動せよ! こんな日に、こんなタイミングで 関西上空で待機とは何をしておる?!」
通りすがりの閻魔姫「もう『プイリュン』のオープニングが 終わる頃じゃよ、急ぐのじゃ!」
「申し訳ございません! 少々お待ちを! 血の池から水漏れが・・・」
通りすがりの閻魔姫「もう! 地獄のくせに なぜこんなにボロいんじゃ!」
通りすがりの閻魔姫「血の池の水漏れとは・・・ 先日は復旧に数時間かかったじゃろ・・・」
通りすがりの閻魔姫「・・・」
通りすがりの閻魔姫「・・・もう! 降りるのじゃ! 陸路で関西を出る!」
「お待ち下さいませ!」
〇研究所の中枢
通りすがりの宇宙人「・・・ぱぺ」
通りすがりの宇宙人「ぱぽぺ?」
通りすがりの宇宙人「ぱぽぺ『プイリュン』ぱぴぽ?」
通りすがりの宇宙人「・・・」
通りすがりの宇宙人「ぽぽぷ!」
通りすがりの宇宙人「ぽぽぷ! ぽぽぷ!」
通りすがりの宇宙人「ぽぽぷ!」
〇シックなバー
バイクに乗って戦う人「あれ? 今日は本家の放送が休み?」
「甲子園、青春やね」
バイクに乗って戦う人「あ、そっか これね、子供の頃は泣いちゃったけどな」
バイクに乗って戦う人「見ないんだよ、視界に入らないの 画面の端に『来週は甲子園』とか 書かれても」
バイクに乗って戦う人「ヒーローは画面の真ん中にいるから 決め台詞も決めポーズも見逃せないから 文字なんて見えないんだ」
バイクに乗って戦う人「ワクワクしてテレビつけたら野球って 結構ダメージ受けるよ?」
「そうなん?」
バイクに乗って戦う人「うん、ゴルフもマラソンも絶望したよ でも甲子園はコッチだけなんだよね」
バイクに乗って戦う人「喜んでるのってオヤジさんぐらいの 年代の人達じゃない?」
「うーん、そうかもな?」
バイクに乗って戦う人「そうだよ あの頃は何も出来なかったな・・・」
バイクに乗って戦う人「・・・」
バイクに乗って戦う人「・・・関西の子供達に大サービス、 しちゃおっかな?」
バイクに乗って戦う人「ちょっと行ってくるよ」
「おう、行ってらっ・・・え?」
〇秘密基地のモニタールーム
入ったばかりの追加戦士「大変ですわ! 関西方面から一斉に人間達のナゲキが!」
「ああ、甲子園だよ もうそんな時期か」
入ったばかりの追加戦士「コウシエン?」
「あ、宇宙人だから知らないのか 関西だけニチアサが中止とか延期に なるんだよ」
入ったばかりの追加戦士「なんですって?! ニチアサが中止?! こんなにナゲキでいっぱいなのですよ?!」
「まあ、こないだもゴルフがあったでしょ あんな感じで諦めるしか・・・」
「見逃し配信もあるし、一応平日だけど 振り替えて放送されるし・・・」
入ったばかりの追加戦士「なにを言っておられるのですか?! 今ですよ、今泣いてる人がいるのです!」
「うん、でもまあ仕方ないっていうか・・・」
入ったばかりの追加戦士「レッドがそんな人だと思いませんでした! 見損ないましてよ!」
「ええ?!」
入ったばかりの追加戦士「行って参ります!」
「え?! ちょっ?! 何しに?! どこに?!」
〇魔王城の部屋
力を貯めてる最中のラスボス「朝からナゲキ集めが捗っているではないか お前もやれば出来るのだな」
「有り難きお言葉・・・ 本日は関西方面から集めて参りました」
力を貯めてる最中のラスボス「手薄な地方を狙ったのか、よしよし 幹部に昇格してやろう」
「・・・あ、はい」
力を貯めてる最中のラスボス「なんだ? 不満か?」
「いえ、滅相もない! じ、実は・・・」
力を貯めてる最中のラスボス「・・・なに? ニチアサが甲子園の中継で潰れた? そのナゲキだと?」
力を貯めてる最中のラスボス「・・・ふむ」
「も、申し訳ありません! ですが楽をしたかった訳では・・・!」
力を貯めてる最中のラスボス「・・・行くか」
「はい?」
力を貯めてる最中のラスボス「関西へ行くぞ!」
「あ! 直接ナゲキを取りに行かれるのですね! 確かにその方が! さすがです!」
〇幻想2
神様「・・・すっごい」
神様「どしたの?」
神様「日本、関西、今すっごい事になってる」
神様「・・・なるほど?」
神様「んふふ」
神様「うふふ」
〇沖合(穴あり)
神戸市在住・四歳「ママー! たいへーん! ニュースそくほー!」
豊中市在住・五歳「空に穴?!」
明石市在住・二十二歳「大阪湾に?! なんだこれ?! ヤベえヤツやん?!」
東大阪市在住・二十七歳「せ、世界終わるの?! 待って?!」
東大阪市在住・二十七歳「まだ握手会とか生配信とか 予定があるの!」
〇UFOの飛ぶ空
通りすがりの宇宙人「ぽぽぷ! ぽぽぷ!」
通りすがりの宇宙人「ぴぺー!」
関西地区担当・三百歳「なんだあれは?」
通りすがりの閻魔姫「UFOじゃよ! 本物は初めて見るのう?!」
入ったばかりの追加戦士「なんですか、あなた方は?! 早く避難して下さい、攻撃されてます!」
関西地区担当・三百歳「攻撃? なるほど、危ないな」
入ったばかりの追加戦士「だから早く・・・!」
関西地区担当・三百歳「我は魔法魔術の世界から来た! 地上を守る壁を作ってやろう!」
通りすがりの閻魔姫「ウチには血の池地獄があるのじゃ! あの中で撒き散らしてやる! 精密機器は水分でオシャカじゃろ!」
関西地区担当・三百歳「死人が出るのは・・・」
通りすがりの閻魔姫「裁く霊魂が増えるのは・・・」
「困る!」
入ったばかりの追加戦士「では地上はお任せします! あ、壁は透明に出来ますか?!」
関西地区担当・三百歳「出来る! 何故だ?!」
入ったばかりの追加戦士「ニュースで中継されてます! なので人間がカメラで撮れる様に透明で お願いいたします!」
関西地区担当・三百歳「心得た!」
通りすがりの閻魔姫「では血の池の血も透明にしようぞ! ショッキングな映像でモザイクが入れば 面白くないじゃろ!」
入ったばかりの追加戦士「では私は撃墜して参りますわ!」
関西地区担当・三百歳「・・・閻魔か? あまり転生転移者を増やしてくれるな、 頼むぞ」
通りすがりの閻魔姫「すみません! でもでも人間も可哀想な死が多いのじゃ」
関西地区担当・三百歳「あ、ああ・・・まあ、気を付けてくれ」
通りすがりの閻魔姫「はい!」
関西地区担当・三百歳「(・・・可愛いな)」
通りすがりの閻魔姫「(今の戦隊のブルーに似ておる・・・)」
力を貯めてる最中のラスボス「・・・なんだこの状況は?」
バイクに乗って戦う人「あれ? 君は・・・ アッチの白い子と戦ってるヤツじゃない?」
力を貯めてる最中のラスボス「あ、一番会いたくないヤツ・・・」
バイクに乗って戦う人「酷いな?」
力を貯めてる最中のラスボス「お前ら劇場版とかテレビスペシャルとか なんか、その・・・」
バイクに乗って戦う人「ああ、まあ今はそういうの忘れようよ 僕は適当に怪人を引っ張り出して 派手に暴れようかと思って来たんだけど」
力を貯めてる最中のラスボス「・・・うむ」
バイクに乗って戦う人「あの白い子を援護してるのは君の部下? やるね」
力を貯めてる最中のラスボス「ああ、総動員してきたのが幸いした 飛べる者共を送ってある」
バイクに乗って戦う人「・・・何しに総動員して来たの?」
力を貯めてる最中のラスボス「い、いや、ナゲキを集めに、 なんか今日は凄くスゴかったもんでな」
バイクに乗って戦う人「・・・」
力を貯めてる最中のラスボス「・・・」
バイクに乗って戦う人「もしかして関西の子供達が可哀想、 みたいな?」
力を貯めてる最中のラスボス「ち、違う! そんな訳あるか! 美味しく吸収したのが子供のナゲキで、 なんか多かったから見に来ただけだ!」
バイクに乗って戦う人「ふうん」
力を貯めてる最中のラスボス「深いナゲキはアレだ! 味が良いからだ! 何かあったのかと、直接食いに、 それ以上の意味は無い!」
力を貯めてる最中のラスボス「あ! ほら行くぞ! 落ちて来たぞUFOが、沢山! 狩りだ、狩るぞ、いや生け捕りだ!」
バイクに乗って戦う人「そうだね、行こうか」
力を貯めてる最中のラスボス「・・・殺すなよ?」
バイクに乗って戦う人「うん、子供達も見てるからね」
力を貯めてる最中のラスボス「なんだアイツら、武器を持ってるな? タコのくせに・・・笑止千万!」
バイクに乗って戦う人「背中は任せるよ」
力を貯めてる最中のラスボス「応!」
バイクに乗って戦う人「変身!」
〇UFOの飛ぶ空
通りすがりの閻魔大王「あれ? 娘は・・・どこじゃ?」
通りすがりの閻魔大王「新しい血の池、買って来たのに・・・」
次元を越えたプイリュン「あらオジサマ、何かお困りですか?」
通りすがりの閻魔大王「なんと・・・天使の様な少女よ・・・ 地獄の亡者とは天地の差・・・ 目の保養じゃ・・・」
次元を越えたプイリュン「はい?」
通りすがりの閻魔大王「ああいや、娘を探してましてね どこへ行ったのやら、ハッハッハ!」
次元を越えたプイリュン「ああ、もしやアチラで殿方といらっしゃる ピンクの髪の・・・」
通りすがりの閻魔大王「なに?!」
通りすがりの閻魔大王「我が娘と並ぶとは百万年早いわ!」
次元を越えたプイリュン「あらまあ」
次元を越えたプイリュン「・・・」
次元を越えたプイリュン「カメラはどこかしら? せっかくですもの ちゃんと映らなくては・・・」
次元を越えたプイリュン「・・・」
次元を越えたプイリュン「あ、あったわ!」
次元を越えたプイリュン「行くわよ! ちゃんと撮って下さいまし!」
〇UFOの飛ぶ空
次元を越えたプイリュン「関西の皆さん、見てらっしゃいますか?」
次元を越えたプイリュン「私が代表で言うべきだと思います ・・・今日はごめんなさい」
次元を越えたプイリュン「ほとんどの方が私の放送時間に テレビをつけて ガッカリされてしまうのですよね」
次元を越えたプイリュン「でも大丈夫! ニチアサのヒーロー達は戦っております!」
次元を越えたプイリュン「放送があっても無くても、 私達は皆さんの見えない所で いつも平和の為に戦ってます!」
次元を越えたプイリュン「物語の中では悪役でも! 生きる世界が違っても! 同じ敵に立ち向かうなら私達は一蓮托生! ブッ飛ばすのみ!」
次元を越えたプイリュン「・・・あら、熱くなり過ぎたかしら?」
次元を越えたプイリュン「ええと・・・ 正義も悪も、皆さんの地球を守る為なら 仲間です!」
次元を越えたプイリュン「今日は関西の皆さんには生放送で お送りしております、という事で・・・」
次元を越えたプイリュン「あ、テレビ局の社長さんも 見ていらっしゃるのですか?」
次元を越えたプイリュン「是非一度お会いしたいのですが・・・」
次元を越えたプイリュン「とても大事なお話がありますので ゆっくりとお時間頂きますね?」
次元を越えたプイリュン「・・・逃がしませんから」
次元を越えたプイリュン「・・・」
次元を越えたプイリュン「・・・という感じで」
次元を越えたプイリュン「私も行って参りますね!」
次元を越えたプイリュン「おいで! ハンマーチワワン!」
ハンマーチワワン「はいよ!」
次元を越えたプイリュン「ハンマーお願い! 思いっきり巨大で重たいヤツ、 ちょうだい!」
ハンマーチワワン「了解! 特大ハンマーで振り抜いちゃって!」
〇空
「これで全機撃墜したと思うのですが・・・」
「うむ、そのようだ」
「皆は強いのう、カッコいいのう!」
「海上に落ちた宇宙人も残らず拾い上げろ! 溺れてるヤツが優先だ! 一人として逃すな!」
「地上は片付きましたよ みんなグルグル巻きです」
「あ、空の穴も閉じて行くみたいです!」
〇沖合
関西地区担当・三百歳「お前もプイリュンが見たかったのか 甲子園にいる者を排除すれば 放送されると思ったと?」
通りすがりの宇宙人「ぱぴ・・・」
関西地区担当・三百歳「我も甲子園を・・・気持ちは分かるぞ」
通りすがりの宇宙人「ぷぴぱぺぽぺぴぱ・・・」
関西地区担当・三百歳「これは『SNSのアカウント』? こちらの世界の者よ、宇宙人が何か 大切な事を明かしてるらしいぞ」
バイクに乗って戦う人「ああハイハイ、僕がいるよ 魔法で通訳ありがとう、助かったよ それ便利だね?」
関西地区担当・三百歳「我の世界では褒められる事も無い 嬉しいものだな 後は任せるぞ」
バイクに乗って戦う人「うん、お疲れ様! ・・・うわ、プイリュンの話ばっかじゃん これは詳細と共に晒しておこうか」
力を貯めてる最中のラスボス「おい、あの空飛ぶ乗り物を何台かよこせ」
入ったばかりの追加戦士「ダメですよ! また悪いコトに使うのでしょう?」
力を貯めてる最中のラスボス「・・・う、うむ」
入ったばかりの追加戦士「おとなしく脚本通りにお願いします!」
力を貯めてる最中のラスボス「わ、分かった、分かったから・・・ 帰る! 帰るぞ!」
入ったばかりの追加戦士「宇宙人さん、私達の基地へ行きましょう? 見逃し配信を一緒に観るのです!」
次元を越えたプイリュン「私もご一緒して良いかしら?」
入ったばかりの追加戦士「ええ、もちろんですわ!」
次元を越えたプイリュン「あなたのお姫様言葉が他人と思えなくて 気になっていたのです」
入ったばかりの追加戦士「あら、あなたも?」
次元を越えたプイリュン「ええ、私の星が賊に襲われた際に 家臣達が逃がしてくれまして 地球に不時着した追加姫キャラですのよ」
入ったばかりの追加戦士「まあ、私も姫設定よ! 地球に不時着したのをレッドに 助けられた追加戦士なの!」
次元を越えたプイリュン「うふふ、不時着仲間ですね」
入ったばかりの追加戦士「うふふ」
通りすがりの宇宙人「・・・ぽぷぽぴ・・・ (・・・尊い・・・)」
通りすがりの閻魔姫「・・・お名前すら聞けんかった ションボリじゃ・・・」
ハンマーチワワン「名前は知らないけど鬼畜御曹司だよ」
通りすがりの閻魔姫「なんと?! 鬼畜じゃと?! あんなに優しげな眼差しでか?!」
ハンマーチワワン「うん、『悪役令嬢』の逆パターンの 世界みたいだね」
通りすがりの閻魔姫「・・・そなた、詳しいのう? ウチの血の池地獄に寄って行くかえ?」
ハンマーチワワン「ううん、今はダメなんだ ボクらは現役だから離れられないの 最終回後にお邪魔してもいい?」
通りすがりの閻魔姫「本当か?! 聞きたい、教えて欲しいぞ! あわよくば引き合わせて貰おうかと!」
ハンマーチワワン「うん、じゃあそれまでに連絡方法とか 探しておくよ」
通りすがりの閻魔姫「待っておるからの? 約束じゃ!」
通りすがりの閻魔大王「・・・ションボリじゃ・・・」
通りすがりの閻魔大王「・・・こないだまでパパ、パパと・・・ 物を買って与えても恋には勝てぬのか」
〇空
神戸市在住・四歳「スゴかったねえ! プイリュンもバイクの人も戦隊の人も!」
神戸市在住・四歳「怖い人も戦ってくれてたねえ! 嬉しいわあ!」
豊中市在住・五歳「あのハンマーすっげえ! ねえ、次の誕生日にアレにする!」
豊中市在住・五歳「ベルトと剣とハンマー!」
明石市在住・二十二歳「やっべ、歴史変わっとるやん! マジでやっべ!」
明石市在住・二十二歳「てか宇宙人もニチアサ見に来てたんかい! タイミング悪かったなあ? 今週来週じゃなかったら・・・」
明石市在住・二十二歳「・・・いや、これで良かったんや ナイスタイミング宇宙人!」
明石市在住・二十二歳「アンタらが今週来てくれたお陰で こんな壮大な茶番が見れたんやで!」
明石市在住・二十二歳「観光してけって書き込んどいたろ!」
東大阪市在住・二十七歳「すごい・・・ヒーローも悪役も みんなで戦うなんて・・・」
東大阪市在住・二十七歳「ユキチーのキャラも戦ってた・・・ クロスオーバーの推しカプも出来た・・・」
東大阪市在住・二十七歳「新しい沼が開いたわ・・・」
東大阪市在住・二十七歳「ニチアサ・・・侮れないわ・・・!」
〇幻想2
神様「・・・面白かった」
神様「まあまあかな? 子供は大喜びみたいだね」
神様「大人も喜んでる」
神様「甲子園の中継を見てた人は悲しんでいるよ 『イイ所だったのに』と」
神様「相容れない関係は終わらないのかな?」
神様「多分ね、こればかりは永遠に・・・」
神様「甲子園の試合を基本平日に、 雨で中止の試合は土日の午後にするとか?」
神様「そもそも気候も変わってきてるんだから 炎天下で高校生に野球は危険でしょ?」
神様「ドームみたいな全天候型の球場使うとか、 それなら日本全国にあるから毎年 開催地を変えるとか?」
神様「BSでニチアサをやる、もしくは 甲子園をBSに移すとか」
神様「それに他の運動部、文化部にだって 大会もあるし青春を捧げてるんだから 野球だけじゃなくてもっと・・・」
神様「んふふ」
神様「・・・なに?」
神様「ずいぶん肩入れするね? 神様の特権、使っちゃう?」
神様「・・・それは・・・ダメ、使わない」
神様「まあ、これだけの騒動があったんだから 来年は少しでも変わるといいね?」
神様「変わるかな?」
神様「プイリュンが直談判するんでしょ ハンマー振り回さなきゃ良いけどね」
神様「・・・うん!」
神様「さあ、遅くなったけど朝ごはんにしよう?」
神様「うん!」
神様「んふふ」
おわり。
最初、オチは、皆が求めた放送回が「ただの総集編だった」か「縦の話が進まない箸休めのギャグ回だった」じゃないかと思ってましたw神や閻魔や宇宙人、作中のキャラクターまでクロスオーバーで参戦したバース世界の拡がりが凄すぎて、〇周年記念の劇場版を見た以上の豪華さで楽しかったです。
関西だけこのシーズンのニチアサが阿鼻叫喚だなんて知りませんでした。あらゆる次元の老若男女が立場もキャラクターも超えてワラワラと集まってくる「壮大な茶番」が壮観でした。にしても、プイリュンの人気たるやwハンマーチワワン可愛い。
メタいネタ、ありがとうございます!
私も通りすがりの仮○ライダーの時に、これ思いました笑
今はその甲子園も、コロナだなんだと大変なので、大目に(何様だよ)見ようと思います(^_^;)