愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

第25話 ヒーローショーにはご用心!!①(脚本)

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〇宇宙要塞

〇宇宙船の部屋
  宇宙を漂う巨大な宇宙戦艦の一室。
  ダーブラックはテレビを流れる地上の番組に夢中になっていた。
  『地球戦士マモルンダー!』
ダーブラック「かっこいいなー。とおー!」
ユン・キョウ「ダーブラック様、ここにおいででしたか」
ユン・キョウ「実はこんなものがクケッ」
ダーブラック「ヒーローショー!? でかしたぞ、使い魔ユン・キョウ!」
ユン・キョウ「クケー。このユン・キョウ、ご主人様の好みはしっかりと把握してるでクケッ」
ホーディ「ふっ、くだらない」
ジュロー「相変わらずお子様だな」
  ホーディとジュローが、馬鹿にした表情で部屋を覗き込んだ。
ダーブラック「何──っ!」
ホーディ「子供だましの作り物に憧れるなんて」
ジュロー「俺たちはもっと崇高な所で戦っているんだぞ」
ダーブラック「く──っ!」
ユン・キョウ「ダーブラック様、こんな作戦はいかがでしょう?」
ダーブラック「うん、うん・・・なるほど」
ダーブラック「勘違いするな。 僕はヒーローショーが見たいんじゃない」
ダーブラック「ショーで人を集めて一気に洗脳してやるんだ!」
ホーディ「へえ」
ジュロー「せいぜい頑張るんだな」
  二人は笑いながら部屋を出て行く。
ダーブラック「バカにしやがって!」

〇ウェディングドレス撮影スタジオ
霧乃明「林檎さん、見てみて!」
霧乃明「じゃ~ん! 明日ママと行くんだ」
朝陽林檎「マモルンダー?」
霧乃明「知らないの?」
霧乃明「テレビでやってて、皆見てるんだよ。 とおー!」
朝陽林檎「ごめん、分かんないや」
朝陽林檎「でも良かったね。 あやめ社長お休み取れたんだ」
霧乃あやめ「明、ごめん。明日どうしてもお客様と会わないといけなくなったの」
霧乃明「えっ・・・だから?」
霧乃あやめ「残念だけど、ヒーローショーへは行けないわ」
霧乃明「そんな。 明日は大丈夫だって言ったじゃん!」
霧乃あやめ「そうだけど。お客様も急ぎで、明日中に決めたい事があるのよ」
霧乃明「嘘つき。一緒に行くって言ったのに!」
  明が事務所を飛び出していく。
朝陽林檎「明君!」
朝陽林檎「他のスタッフじゃ駄目なんですか?」
霧乃あやめ「どうしても私に頼みたいって。 仕方がない。明には諦めてもらうわ」
朝陽林檎「明君、あんなに嬉しそうにしてたのにな・・・」
朝陽林檎「そうだ、だったら私が連れて行きます!」

〇可愛らしい部屋
朝陽林檎「とは言ったもののヒーローショーか」
朝陽林檎「明君の話についていけるかな~」
バビルン「うひゃひゃひゃひゃ。 林檎、この漫画めちゃくちゃ面白いな」
バビルン「アニメ化もされてるって桜が言ってたぞ。見たいなー」
朝陽林檎「桜ちゃんが?」
朝陽林檎「そういえばアニメとか好きだった! マモルンダーも知ってるかも」

〇高級マンションの一室
霧乃あやめ「明、まだむくれてるの?」
霧乃あやめ「林檎が一緒に行ってくれるのよ。 良かったじゃない」
霧乃明「良くないよ! みんな休みの日は家族で出かけるんだよ」
霧乃あやめ「土日に仕事の人もいるでしょ」
霧乃明「パパが居たら良いのに。 そうしたら・・・」
霧乃あやめ「まだ海外出張から帰れないのよ」
霧乃明「何で? もうずーと帰って来てないよ」
霧乃明「パパが居たら良いのに。 そうしたら・・・」
霧乃明「明日だってパパが居れば──」
霧乃あやめ「パパ、パパって、いい加減にして!」
霧乃あやめ「帰って来られないんだから、仕方ないでしょ!」
霧乃明「ママ・・・」
霧乃あやめ「・・・!」
霧乃あやめ「ごめん、明が楽しみにしてたのは分かってる。だから林檎に──」
霧乃明「ママは何も分かってない。ママのバカ!」
霧乃あやめ「明・・・」

〇大きな公園のステージ
  イベント会場は、親子で訪れた大勢の客で賑(にぎ)わっていた。
  様々なイベントブースの中には、優斗の勤め先の四葉トラベルのブースもある。
黒岩優斗「パンフレットが足りないな。 ちょっと取って来るか」

〇お祭り会場
大門ダイキ「ヒーローショー楽しみだなあ」
ユン・キョウ「そしてそこにいる親子たちを洗脳すれば、ケケケケケッ」
大門ダイキ「もうジュローやホーディに馬鹿にさせないぞ。ん、あれは!!」
  屋台がずらりと並ぶ中に、スイーツの屋台が続くエリアがある。
大門ダイキ「どれも美味しそうだ!」
ユン・キョウ「ダーブラック様は甘い物に目がないクケッ」
女性「もしかして、FRENZYのダイキですか?私、大ファンなんです」
大門ダイキ「・・・は? FRENZY? ダイキ? 知らないよ!」
女性「でも──」
大門ダイキ「しつこいなあ」
  ダイキが周囲を見回すと、お面屋の屋台が目に入った。
大門ダイキ(お! あれを使えば!)

〇お祭り会場
朝陽林檎「ありがとう、桜ちゃん。 一緒に来てくれて」
苗場桜「たまたま、今日は暇だったし」
朝陽林檎「明君、いっぱいお店あるね。楽しいね」
霧乃明「そう、だね・・・」
朝陽林檎「楽しそうに見えない・・・」
苗場桜「何のためにこの桜様を呼んだの? 任せなさい!」

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  • まさかのマモルンダー……

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