絆を深めよう!チーム強化合宿(その1)(脚本)
〇一戸建ての庭先
その日の夕方。
大久保樹「桃子、神社での体験はいい経験になったな!」
春野桃子「山の中でのいい体験になったわね!」
大久保樹「そういえば、お前、昼間あの店に行ってたけど、何かあるのか?」
春野桃子「実は、来週水曜から3日間、ミラクルマジカルガールの面々でチーム強化合宿に行くのよ」
大久保樹「なるほど。桃子、お前のこと応援してるからな」
春野桃子「ありがとう。実は、今度親戚の子が遊びに来るけど、合宿の前で助かったわ」
大久保樹「ちょうどよかったな」
二人は、笑いあった。
〇魔王城の部屋
クライ「という訳なので、俺もまた参戦するかもしれん。それまでにじっくりとパワーをためておく。俺は慎重派だからな」
ソロウ「ま、私も近々行きますかね」
ダーク「俺もだ」
ワース「私も近々行くとしますかね」
ワースト「ま、俺はボスの右腕だからな。 ボスも俺に一目置いてる。俺だって行くかもな」
〇シックなリビング
次の日。
春野正幹「誰か来たみたいだ。見てくるね」
春野雫「今日はいとこが来るとか言ってたわね」
春野桃子「久しぶりだから楽しみね!」
春野正幹「いとこが遊びに来たぞ!」
〇白い玄関
春野桃子「いらっしゃい!」
「おじゃましまーす!」
〇シックなリビング
春野正幹「二人ともすっかり大きくなったねぇ」
春野武夫「伯父さん、僕は今年中学生になったよ」
春野あやめ「私は小学3年生よ」
春野桃子「私は小学6年生で、手芸クラブに入ってるの」
春野武夫「僕は水泳部に入ってる。今は部活の休みの日だよ」
春野あやめ「兄さんはとても頼れるのよ」
春野桃子「そうだ!私、実は小鳥を飼ってるの」
そういうと、桃子は、鳥かごを持ってきた。
春野武夫「鳥の面倒まで見るとは、優しいんだな」
春野あやめ「可愛いわね」
春野桃子「実は、鳥の巣箱を牛乳パックで作って、夏休みの宿題にしたの」
二人が外を見ると、たしかに桃子が作った巣箱に鳥が休んでるのが見えた。
春野雫「じゃあ、今からご飯作るから、3人で遊んでて」
春野桃子「パパ、鳥のお世話お願いね!」
春野正幹「了解!」
桃子たちは、桃子の部屋で遊ぶことにした。
〇改札口
東京駅にて。
冬元茜音「お父さんにウサギの面倒見てもらってよかったわ」
冬元あこ「そろそろ、お姉ちゃんの前の学校のクラスメイト、来る頃じゃないかな?」
冬元莉子「来るわよ、間もなく」
茜音の元クラスメイト「冬元さん、久しぶりね!」
冬元茜音「美咲!元気にしてた?」
茜音の元クラスメイト「もちろん!姉もいるわ!」
女性「いや~、東京ってすごくにぎやかね!」
茜音の元クラスメイト「姉さん、今年の春大学生になったの」
女性「北海道大学の国際研究学科よ。将来は英語の先生を目指してるの!」
冬元莉子「すごいわね!」
〇海水浴場
秋月輝子「いい天気でよかったわね」
秋月俊「朝早くに出て正解だったな」
秋月萌黄「そうね」
秋月雄二「もう昼だし、海の家で飯にしようぜ」
秋月響「そうね」
秋月萌黄「海の家で食べるご飯も格別ね!」
〇昔ながらの一軒家
夏木藍衣「予防注射、無事に済んでよかったわね」
夏木智也「お前も小さい頃は、注射で大泣きしてたもんなぁ」
夏木さくら「今でも覚えてるわ。一斉に押さえつけてたし」
夏木藍衣「その話はもう十分よ......」
〇店の事務室
チーム強化合宿前夜。
ジョイフル「さてと、いよいよ明日から合宿だ!」
ファイン「チーム強化合宿の場所はもう決まってるんでしょう?」
ジョイフル「海近くの高台の旅館だし、基礎体力もつけられる!」
ジョイン「合宿のメニューは決まってるの?」
ジョイフル「水泳、ランニング、ビーチバレーとか、いろんなメニューで体力をつける」
ファイン「つまりは、基礎体力、瞬発力、判断力などを養う訳ね!」
ジョイフル「正解!経費に関しては俺が持つ!」
グレートフル「スケジュール管理は僕に任せてよ」
ジョイン「天気予報では、3日間晴れだと言ってたから、安心ね!」
ジョイフル「そうだな。そろそろ寝るか。明日は早いし!」
グレートフル「そうだね。もうハートフルたちは寝ちゃったからね」
ジョイン「そうね!ファイン、明日は一緒に起きましょう!!」
ファイン「賛成!早寝早起きは大事だしね!」
メンバーは、就寝した。
〇リサイクルショップ(看板文字無し)
チーム強化合宿当日。
春野桃子「昨日のうちに荷物はみんな用意したわ」
夏木藍衣「合宿とはいえ、油断は禁物よ」
秋月萌黄「そうよ。ダークランドはまた力を増してくるから、こっちも強化しないと!」
冬元茜音「きちんとブラッシュアップして、戦いに備えないとね!」
やがて、約束の時間になった。
ジョイフル「よし、みんな揃ったな!」
グレートフル「時間通りだね!」
ハートフル「それじゃ、駅へ向かうわよ!」
デライト「はぐれないように!」
「駅に着いたら、合宿のことについて話すわね!」
〇駅前広場
一行は、駅に到着した。
ジョイフル「それじゃ、電車に乗るぞ!」
春野桃子「ちゃんと財布も持ってきたわ!」
夏木藍衣「はぐれないようにするわ!」
春野桃子「はぐれたりしたら大変だもんね」
秋月萌黄「合宿先でもちゃんとルール守って行動するわね」
冬元茜音「必要なものはちゃんとあるわ!」
一行は、電車に乗り込んだ。
〇海岸沿いの駅
彼らは、合宿先のある海沿いの街にやってきた。
ハートフル「到着したわよ!」
春野桃子「潮風が気持ちいいわ!」
冬元茜音「故郷の北海道にいたころは、海水浴にも行ったわ!」
夏木藍衣「ところで、合宿先の宿は?」
グレートフル「ここからしばらく歩くぞ」
秋月萌黄「そういえば、海の近くと聞いてたけど、丘の上で合宿なの?」
ジョイフル「文句言うなよ。山と海での体力づくりで、今後の戦いに備えるんだぜ」
秋月萌黄(本当にこの合宿、意味あるのかしら?)
〇温泉旅館
ジョイフル「ここが、今回の合宿場所だ。海にも近いし、裏山もあるから、結構いい運動になるぜ」
グレートフル「なるほど。体力づくりにはもってこいだね」
ハートフル(本当に大丈夫かしら?)
春野桃子「着いたら、まずは何するの?」
ジョイフル「まずは、受付へ行こう」
グレートフル「10人が泊まれる広い部屋を予約しておいたから大丈夫だよ。鍵の当番も決めないとね」
〇旅館の受付
女将「チェックイン手続きを行います。ご予約の、城之内様で、10名ですね?」
ジョイフル「はい。部屋の鍵をお願いします」
女将「わかりました」
ハートフル「鍵は、私が持ってるわね」
グレートフル「じゃあ、部屋に移動だ」
メンバーは、部屋へと向かった。
〇広い和室
旅館の従業員「こちらがお客様の部屋となります」
デライト「ありがとうございます」
旅館の従業員「部屋の鍵は中からかけられるようになってます」
城之内珠璃「何かあったら、中の電話を使えばいいんですよね?」
旅館の従業員「さようでございます。何かございましたら、お気軽に内線電話をお使いください」
城之内珠璃「ありがとうございます」
従業員はその場を去った。
城之内花江「荷物は、押し入れにしまいましょう」
面々は、荷物を押し入れにしまった。
春野桃子「荷物をしまったわ!」
「準備オッケーよ!」
ハートフル「それじゃ、オリエンテーションを始めるわよ!」
グレートフル「えー、この合宿では、ミラクルマジカルガールの絆を深め、団結力や瞬発力、基礎体力を高めていく計画だよ」
ジョイフル「ダークランドは、戦力を増している! 彼らもパワーアップしている以上、お前らもパワーアップしなきゃいけない!」
グレートフル「そこで、今日から3日間、体力づくりと絆を深めるプログラムを行う!」
ジョイフル「しおりを開いてみてほしい」
春野桃子「オリエンテーションの後、旅館から海水浴場まで歩いていき、そこで水着に着替えて特訓するの?」
グレートフル「ビーチバレーとかをして、体幹などを鍛えるよ」
ジョイフル「まずは、この旅館の周辺のランニングで、持久力を鍛えるぞ」
「じゃ、まずは運動着にチェンジさせるわ!」
春野桃子「私の服が、運動着になったわ!」
「すごいわ!」
デライト「体育着だと、学校とかがばれたり、犯罪に巻き込まれる危険が多いから、これで練習するんだよ」
春野桃子「確かに、名前とかで知られたら大変だもんね」
ジョイフル「じゃ、さっそくランニングを始めるぞ」
〇温泉旅館
数分後。
「5周走ったけど、かなり息が上がったわ!」
ジョイフル「水分もしっかりとれよ。俺らだって、お前らのランニング、ちゃんと見たからな!」
「本当に効果あるの?」
夏木藍衣「多分あるわよ」
グレートフル「少し休んで着替えたら、今度は海水浴場だ。ビーチバレーとかするよ!」
メンバーは、しばし休息をとることにした。
ハートフル「この後は、海岸でしょ?それにしても、ここの旅館、見晴らしやアクセスのよさで人気があるのね」
ジョイフル「ああ。しかも自然に囲まれてるから、リフレッシュできるだろう?」
ハートフル「そうね。いったん部屋に戻って休憩したら、海岸に向かいましょう」
〇広い和室
春野桃子「麦茶美味しい~!」
夏木藍衣「この後は、海岸に行くんでしょう?」
ジョイフル「ああ。海の家で食事にする」
秋月萌黄「私この前家族で海水浴に行き、海の家で食事したわ!美味しかった!」
冬元茜音「ビーチで、何をする予定なの?」
ジョイフル「体幹を鍛えるトレーニングなどするよ」
一行は、荷物を持つと、海岸へと向かった。
〇海辺の街
城之内花江「見晴らしがいいから、気持ちもリフレッシュできるわね!」
城之内珠璃「海岸では、体力づくりをするんでしょう?」
ジョイフル「正解だ。滑舌を鍛えるためにも、海水浴場から離れた場所で発声練習も行う」
春野桃子「確かに、滑舌を鍛えないと、必殺技も出せないわよね」
夏木藍衣「海の家でのご飯も、楽しみね!」
秋月萌黄「海水浴の醍醐味ともいえる、スイカ割りもやったことあるわ!」
冬元茜音「そのためにも、合宿頑張らないとね!」
グレートフル「正解!頑張ったら、スイカ割りや、夜の花火とかをやらせてあげるからね」
一行は、海水浴場へと向かった。
〇海辺
ハートフル「到着したわよ!」
春野桃子「すごくきれいね!」
夏木藍衣「次はここでトレーニングでしょう?」
グレートフル「体操とか、ビーチバレーとかするからね。ひとまずは、水着に着替えるか!」
一行は、更衣室へと向かうことにした。
秋月萌黄「いっぱい人がいるから、置き引きとかに用心しないとね!」
冬元茜音「貴重品の管理とかは厳重にしましょう」
ジョイフル「ああ。スリとかも多いから、警戒しなきゃな」
〇更衣室
女性更衣室にて。
春野桃子「カギの担当も決めないとね!」
夏木藍衣「なくさないようにしないとね」
秋月萌黄「そういえば、他のみんなはどんな水着なのかしら?」
冬元茜音「楽しみね!!」
ハートフル「そういえば、仕立て屋がお城に来て、服のデザインとかをしてくれてたの、今でも覚えてるわ」
城之内珠璃「今でも覚えてるわ」
城之内花江「そうねぇ」
ハートフル「お兄様たちのデザインも一緒にしてたのも覚えてるわ」
数分後。
ハートフル「じゃあ、着替えは私のロッカーに入れとくわね!」
城之内珠璃「カギは、私が持ってるわね!」
城之内花江「そろそろみんな準備オッケーみたいね」
秋月萌黄「準備できてるわ」
冬元茜音「そういえば、ジョイフルさんたちは?」
夏木藍衣「そろそろじゃないかしら?」
春野桃子「きっとみんなのビキニ姿見て、たまげちゃうんじゃない?」
夏木藍衣「桃子ちゃん、余計なことは言わなくていいわよ」
男性更衣室では。
ジョイフル「鍵は俺が管理する」
グレートフル「早く着替えようよ。もうすぐお昼ごはんのお時間だしね」
デライト「値段は既にチェックしてきましたので」
ジョイフル「だな。しっかり食事をして、体力をつけよう!」
数分後。
ジョイフル「そろそろあいつらも準備終えてるはずだ」
グレートフル「まずは腹ごしらえだな」
デライト「はい」
メンバーは、外へ出た。
〇海辺
春野桃子「じゃじゃーん!」
夏木藍衣「どうかなぁ?」
秋月萌黄「そういえば、ジョイン達の水着って、どうしたの?」
冬元茜音「私達のは、デパートで買ってたわ」
ジョイフル「休業日に、デパートで買ったんだよ」
グレートフル「なんだか、子供時代を思い出すね」
ハートフル「お兄様ったら!」
〇海辺
回想。
グラッド王「いい天気でよかったものだ」
ブライト妃「そうですわね」
チアフルキングダムの騎士「王子たちの護衛、お任せください」
ハートフル「あの海って、どこまで続くの?」
グレートフル「遠い国だよ。僕らもまだ見たことのない国さ」
ジョイフル「俺らもいずれ外国に行けるかもな」
「実現するといいね」
〇海辺
グレートフル「思えば、懐かしいねぇ」
ジョイフル「それじゃ、海でのトレーニングを始めるよ!」
突然、誰かのおなかが鳴った。
春野桃子「ごめん、今のは私なの」
ジョイフル「しょうがないな。飯にしようぜ」
グレートフル「海の家が近くにある。そこで昼食だ!」
一行は、海の家で食事にした。そして昼食後。
春野桃子「満腹だわ!」
夏木藍衣「これで思いっきりトレーニングできるわ!」
秋月萌黄「早く泳ぎたい!!」
冬元茜音「ちょっと!合宿なんだから遊んでる暇なんてないでしょう!」
ジョイフル「正解。まずは体幹を鍛える体操だ!」
秋月萌黄「いつになったら泳げるわけ?」
グレートフル「まずは体操からだぞ。その後、体感を鍛える運動だ」
春野桃子「わかったわ!」
メンバーは、体操をしたのち、体感を鍛える運動に入った。
グレートフル「まずは、片足立ちでの特訓だ!それから、片腕と片足を上げながら特訓だ!」
春野桃子「う~ん、ママがやってるヨガみたいだけど、結構しんどいわ!」
夏木藍衣「結構足がつりそうね!」
秋月萌黄「これじゃ転びそう!」
冬元茜音「モデルさんがよく頭の上に何かを乗せて歩く練習は見たことあるけど、かなり大変だってことがわかるわ!」
ジョイフル「体幹を鍛えれば体のバランスも良くなる。これが終わって少し休憩したら、ビーチバレーだ!」
その後、面々は休息をとり、ビーチバレーをすることにした。
ハートフル「2人1組チームで、10点先制したチームが勝利よ!私たちも参加するわ!」
秋月萌黄「どうやってチームを決めるの?」
城之内花江「くじ引きよ。この箱に入ってるから、一つとってね」
夏木藍衣「わかったわ」
城之内珠璃「一人1枚よ。トーナメント表も作るからね」
メンバーは、くじを引いていった。
冬元茜音「私は藍衣ちゃんと同じね」
夏木藍衣「頑張りましょう!」
城之内珠璃「私は、ジョイフル様と一緒ね」
ジョイフル「ああ、絶対勝ち抜こうな!」
デライト「萌黄ちゃん、よろしくね」
秋月萌黄「オッケー!」
城之内花江「宜しくね、桃子ちゃん」
春野桃子「わかったわ!」
ハートフル「お兄様とのタッグ、頑張るわ!」
グレートフル「ハートフル、頑張ろうな」
城之内花江「次はトーナメント表よ。くじで決めましょう!」
メンバーは、くじで対戦相手を決めることになった。
グレートフル「第1試合は、僕らと桃子ちゃんのチームだね」
城之内花江「桃子ちゃん、頑張りましょう!」
春野桃子「負けないわよ!」
秋月萌黄「第1試合、スタート!」
グレートフル「コイントスで先行を決めよう。表を向けば僕が先行。裏を向けば、桃子ちゃんたちが先行だ」
コインは裏を向いた。
春野桃子「私が先攻ね!」
秋月萌黄「では、スタート!」
試合は白熱した!
秋月萌黄「ゲームセット!桃子ちゃんたちの勝ちね!」
春野桃子「やったわ!」
グレートフル「まいったなぁ。負けるなんて」
ハートフル「元気出して。次は第2試合よ。えっと、今度はジョインたちのチームと、萌黄ちゃんたちのチームね」
城之内珠璃「負けないわよ!」
秋月萌黄「こっちこそ!」
城之内珠璃「コイントスするわね!表を向けば、私たちのチーム。裏を向けば、萌黄ちゃんたちのチームね!」
コインは、表を向いた。
城之内珠璃「じゃあ、私が先攻ね!」
秋月萌黄「負けないわよ!」
第2試合も、白熱した!
夏木藍衣「ゲームセット!ジョイフルさんたちの勝ちね!」
ジョイフル「何とか勝てたな!」
秋月萌黄「あ~あ、負けちゃったわ」
デライト「ドンマイ、萌黄ちゃん」
夏木藍衣「次は、私と茜音ちゃんチームとジョイフルさんとジョインのチームね」
春野桃子「ここで誰が勝つかによって、決勝戦が決まるわね!」
ハートフル「ここでの審判は、私よ!」
夏木藍衣「コイントスするわね!表を向いたら私たちが先攻。裏を向いたら、ジョイフルさんたちが先攻ね!」
ジョイフル「よしきた!」
コインは、裏を向いた。
ハートフル「それでは、試合スタート!」
第3試合も白熱した!
夏木藍衣「やったわ!勝てたわ!」
ジョイフル「あと少しだったのに、残念だ!」
冬元茜音「いよいよ決勝戦ね!」
ハートフル「正々堂々決勝戦を頑張りましょう!」
秋月萌黄「それでは、コイントスからスタート!表を向けば、桃子ちゃんたちが先攻よ!」
コイントスの結果、表を向いたので、桃子たちのチームが先攻になった。
城之内珠璃「それでは、決勝戦、開始!」
決勝戦は、白熱した!
春野桃子「やったわ!僅差で私たちの勝利ね!」
冬元茜音「ウソ、負けちゃったの?」
城之内珠璃「チャンピオンは、桃子ちゃんたちのチームね!」
城之内花江「桃子ちゃん、頑張った甲斐があったわね!」
春野桃子「そうね!」
ジョイフル「少し休んだら、発声練習をして、早口言葉の練習だ!」
メンバーは、しばし休息をとった。
〇海辺
メンバーは、波打ち際へとやってきた。
ジョイフル「それではここで、発声練習と滑舌を鍛える特訓だ。そのあと、しばし遊んで、スイカ割りだ!」
グレートフル「夜は部屋で何をするの?」
ジョイフル「ま、それは後のお楽しみ!」
ハートフル「じゃあ、始めるわよ!」
メンバーは、早口言葉を言ったりしながら特訓をした。
春野桃子「早口言葉も、慣れると楽しいものね」
冬元茜音「この後は、何をするの?」
ハートフル「ビーチスポーツの続きよ。スイカ割りとか、走って旗を取るゲームとかするわよ!」
グレートフル「じゃあ、まずは旗を砂場にスタンバイするよ」
グレートフルは、旗を砂場にセットした。そして、メンバーは後ろを向いてスタンバイした。
グレートフル「準備完了!じゃあ、よーい、ドン!」
メンバーは、一斉に走った!
夏木藍衣「やったわ!」
秋月萌黄「僅差で負けちゃうなんて....」
春野桃子「ドンマイ、萌黄ちゃん!」
冬元茜音「次は、スイカ割りね!」
城之内花江「スイカは、あそこで農夫さんが売ってたから、買ってきたわよ!」
冬元茜音「用意周到ね!」
春野桃子「いよいよスイカ割りね!」
ジョイフル「じゃ、スイカ割りを始めるぞ!割った人が一番多く食べられるから、慎重にトライしてくれよ!俺らも挑戦する!」
春野桃子「みんなの慰安旅行でもあるのね!」
メンバーは、さっそく、挑戦した。
秋月萌黄「右よ!」
ジョイフル「そっちだよ!」
冬元茜音「それっ!」
しかし、間違った方向だった。
冬元茜音「残念だわ」
秋月萌黄「次は私ね!」
ハートフル「こっちよ!」
冬元茜音「そのまままっすぐ!」
秋月萌黄「それっ!」
スイカは、割れた!
秋月萌黄「やったわ!」
こうして、みんなでスイカを食べ合うのだった。
ハートフル「それじゃ、この後はみんなで海遊びよ!」
春野桃子「頑張った甲斐があったわね!」
ジョイフル「そうだな」
〇海辺
やがて、夕方になった。
ジョイフル「そろそろ更衣室に戻って着替えて旅館に戻ろう」
冬元茜音「もう夕方ね。時の流れは早いわ」
グレートフル「明日は、宿の近くでトレーニングだけど、宿に帰ったら大喜利とかするよ」
春野桃子「大喜利はテレビでも見たことあるわ」
ジョイフル「正解。大喜利で、判断力、瞬発力を鍛える」
ハートフル「ちなみに今夜は花火大会よ。 ちょうど、この近くで花火大会なの」
ハートフルが見せたのは、花火大会のチラシだった。
夏木藍衣「それ、駅前で見たわ」
秋月萌黄「宿での花火はいつするのかしら?」
ハートフル「大丈夫よ。明日の夜に皆でやるから」
メンバーは、更衣室に向かった。
〇更衣室
春野桃子「シャワーも浴びたし、着替えも終わったわ」
夏木藍衣「いいトレーニングになった気がするわ」
秋月萌黄「そうね。旅館でのイベントも楽しみね」
冬元茜音「海水浴、楽しかったわ」
城之内花江「忘れ物はないかしら?」
城之内珠璃「ちゃんとあるわ」
ハートフル「ロッカーの中は空っぽよ」
その頃。
デライト「さてと、これでよしと」
ジョイフル「忘れ物ないよな?」
グレートフル「無いよ」
一行は、更衣室を後にした。
〇温泉旅館
城之内花江「さあ、到着したわよ!」
城之内珠璃「明日は、合宿先の周辺でトレーニングよ」
春野桃子「この後は、夕食でしょう?」
ジョイフル「今は夏だし、日の入りは遅い。18時には夕食だ。19時から、この近くで2時間花火大会やるらしい」
グレートフル「そうだね。大喜利に関しては、21時~22時の入浴後にやる予定だよ」
ハートフル「いいアイデアがあるわ。花火を見た後に大喜利なんてどうかしら?」
ジョイフル「いいじゃないか、それ」
秋月萌黄「花火の後に大喜利?」
夏木藍衣「瞬発力を鍛えられそうね」
冬元茜音「ところで、洗濯はどうするの?」
デライト「入浴時に一緒にやる予定だよ。洗剤や乾燥機もあるって言ってたし」
春野桃子「じゃあ、当番も決めないとね!」
冬元茜音(本当に意味があるのかしら、この合宿...?)
デライト「入浴の順番も決めておかないとね」
〇広い和室
メンバーは、部屋に戻り、休息をとった。
春野桃子「夜の花火大会も楽しみね!」
夏木藍衣「そろそろ夕食が来る時間ね」
秋月萌黄「今日の海水浴、楽しかったわ!」
冬元茜音「チームの垣根を取るのも大切よね」
数分後。
旅館の従業員「お待たせしました。夕食でございます」
ジョイフル「ありがとうございます」
旅館の従業員「ごゆっくりどうぞ」
グレートフル「ありがとうございます」
夕食の時間になった。
春野桃子「豪華なごちそうね!」
ジョイフル「10人もいれば、十分楽しめるメニューだからな!」
すごい豪華なごちそうに、舌鼓を打つ一同だった。
〇広い和室
やがて、夕食を食べ終えた面々は、花火を見た後、大喜利をすることにした。
ジョイフル「じゃあ、今から始めるぞ」
グレートフル(座布団運びは僕か)
ジョイフル「座布団が一番多い奴には特典を与える。何になるかはお楽しみ」
春野桃子(瞬発力を鍛える特訓になるのかしら?)
秋月萌黄(特典は何かしら?)
冬元茜音(いっぱい頑張らなくちゃ!)
花火とともに、大喜利がスタートした。
ジョイフル「まずは、謎かけ。何か一つ言ってくれ」
秋月萌黄「整いました!地下鉄とかけまして、モグラと説きます」
ジョイフル「その心は?」
秋月萌黄「上も下も通ります」
ジョイフル「いいな。座布団1枚!」
メンバーは、大喜利に挑戦していった。
ジョイフル「最終的には、桃子ちゃんの座布団が多かったね」
春野桃子「商品は何なの?」
ジョイフル「明日の昼、お前の食べたいものをみんなで食べようよ」
春野桃子「じゃあ、せっかくの合宿だし、外でバーベキューしたいわ!」
夏木藍衣「いいわねそれ!」
秋月萌黄「明日は、宿の周辺でトレーニングだって言ってたしね!」
冬元茜音「明日の夜の花火大会も楽しみよ!」
メンバーは、入浴を済ませてから寝ることにした。
〇露天風呂
入浴を済ませた一同。
春野桃子「お風呂、気持ちよかったね~」
夏木藍衣「フルーツ牛乳もおいしかったわ!」
秋月萌黄「旅館の夜と言ったら、枕投げもそうよね!」
冬元茜音「そうだけど、迷惑をかけないようにしなきゃいけないわよ」
ハートフル「着替えは、これからお洗濯に回すけど、明日の朝には乾くようにしておくからね」
城之内花江「みんなの服、盗難に遭わないようにしないとね」
城之内珠璃「服は各自、洗濯後はカバンにしまいましょう!」
デライト「えっと、明日の予定は....」
グレートフル「合宿先の近くでトレーニングだ」
ジョイフル「明日の昼は、みんなで外に食べに行こうかと思う」
グレートフル「いいアイデアだね。チームの垣根を取っていけば、団結力も深まるね」
一同は、部屋に戻った。