エピソード38(脚本)
〇砂漠の基地
GH本部 ‐ ガスピア ‐
所々で爆発や銃の音が聞こえてくる。
〇廊下のT字路
GH兵「何だ貴様は!?」
GH兵はすかさず銃を構える。
ケイトは高速移動で後ろに回り込むと、首をトンッと叩く。
GH兵「グアッ」
ケイト「オールクリア」
ギャロップ「相変わらず甘ちゃんだぜ」
ギャロップ「これ使えば一発なのによ」
ケイト「ふん。そんなの使わないよ」
ニーナ「それより、どうする?」
道は左右に分かれている。
クリス「ここからは二手に分かれよう」
クリス「β版を持ってる俺とケイト、ニーナの3人は奥まで侵入してハンスを捕らえる」
クリス「ギャロップはみんなを率いてGHの残党兵を殲滅してくれ」
ギャロップ「ああ、分かった」
チャド「頑張ってくださいギャロップさん。 私はここで見張りを──」
ボカッ
ギャロップ「おめーも行くんだよ」
チャド「ですよね・・・」
〇基地の廊下
ニーナ「場所分かるの?」
クリス「いや。ただ」
壁に目を向けるクリス。
銃撃戦の跡がある。
クリス「おそらくローレンだろう。きっとこの先だ」
ケイト「・・・・・・」
〇拷問部屋
ケイト「嘘を吐くな! ガスピアにはログアウトできない牢屋があるんだろ!」
ビリー「・・・・・・」
ケイト「おい! 答えろ!」
ビリー「・・・牢屋かどうかは知らないが」
ビリー「ガスピアの地下からは叫び声が聞こえることがある」
〇基地の廊下
ケイト「僕、地下に行きたい」
クリス「駄目だ。 先にハンスを捕らえてからでないと」
ケイト「でも、ここにハンスはいないんでしょ? ニーナ」
ニーナ「まだ見てない」
ケイト「きっと、ログアウトしてるんだよ」
クリス「こんな局面であいつがログアウトするわけがない。きっと何か──」
ニーナ「あ、ローレン!」
廊下の一番奥にある部屋からローレンと数人のAGUA兵が出てくる。
ローレン「よお。来たか」
クリス「ハンスは?」
ローレンが首を横に振る。
ニーナ「やっぱり怖くなって逃げたんだよ」
ローレン「・・・だといいがな」
ケイト「まだ探してない所があるよ!」
ローレン「・・・地下か」
〇基地の広場
ギャロップを筆頭に、大勢のAGUA兵がGH兵と戦っている。
ギャロップ「オリャ」
ギャロップがGH兵を撃つ。
GH兵「ウアァ」
ギャロップ「はは。あいつら新人か?」
ギャロップ「ハンスの野郎がいねーとただのでくのぼうだな」
チャド「主力はポルティア奪還部隊に回されたんでしょうね」
ギャロップ「お前たち。一気に仕掛けるぞ。 俺とチャドが援護する」
遠くから、戦闘機の音がする。
チャド「ん? 何の音でしょう?」
ギャロップ「今だ、イケ!お前たち!」
AGUA兵たちが飛び出す。
チャド「あ、待ってください」
ギャロップ「おいチャド。お前も援護しろ!」
ギャロップ「なっ!」
ギャロップ「うおーーー」
〇地下に続く階段
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