エピソード39(脚本)
〇基地の広場(瓦礫あり)
チャドが瓦礫の陰で膝を抱えて震えている。
ガラガラッ
瓦礫が音を立てて崩れる。
チャド「ひ」
ギャロップ「いってー」
チャド「ギャロップさん!」
ギャロップ「ったく、敵味方お構いなしかよ。 めちゃくちゃだなハンスの野郎は」
ギャロップ「他の奴らは?」
チャド「・・・やられてしまいました・・・皆さん」
ギャロップ「まじか」
ギャロップ「よし。反撃開始だ」
ギャロップが手を差し出す。
チャド「・・・・・・」
ギャロップ「おい。何ビビってんだ?」
チャド「・・・行きたくありません」
ギャロップ「あ? 何言ってんだ」
チャド「死にたくないんです!」
ギャロップ「ばーか。死なねえよ。 相手はハンスの野郎たった一人──」
チャド「ギャロップさんは見てないからそんなことが言えるんです!」
ギャロップ「?」
チャド「あんなの、絶対に倒せるわけありません!」
ガシャン! ガシャン!
チャド「ひ。き、来ました」
チャド「ログアウトしましょうよギャロップさん。ね?」
ギャロップ「バカ言ってんじゃねえ」
ギャロップは音のする方へ向かっていく。
ギャロップ「!!」
ギャロップ「なんだ、ありゃ」
〇薄暗い廊下
ケイトたちは部屋のドアを開けて回る。
〇地下の部屋
ケイト「・・・ここでもない」
ニーナ「ねえ。ほんとに牢屋なんてあるの? ベッドしかないじゃん」
ケイト「あるんだよね? ローレン!」
ローレン「ん? ああ」
ローレン「俺も直接見たわけじゃないから何とも言えないが」
ケイト「でも、あのビリーってやつもあるって言ってた」
ローレン「広すぎるな。何か手がかりがないと」
ケイト「どんだけかかったってかまわないよ。 全部調べてやる!」
〇薄暗い廊下
ケイト「姉さん! 久怜愛姉さん!」
次々と部屋を開けて回るケイト。
〇基地の広場(瓦礫あり)
ダダダダッ
「ウワァァァッ」
ハンスの乗った戦闘ロボットがAGUA兵の残党たちを次々と撃っていく。
ドッカーン
〇基地の広場(瓦礫あり)
ギャロップ「はは。ちょろいぜ」
爆炎が止むとハンスの乗った戦闘ロボットが無傷で現れる。
ギャロップ「おいおい。嘘だろ」
ハンス「まだ愚かな蠅がいたか」
ダダダダッ
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