か弱いくんの彼女

緑作七去−アヲサクナノサ−

エピソード4(脚本)

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〇更衣室
強(え、誰か来たのかな?)
結花「大丈夫」
強「結花さん!」
結花「美術部の先輩から聞いたよ」
結花「サッカー部がイタズラをしてるって」
強(対したことしてないけど・・・)
直人先輩「おいおい、イタズラなんかしてねぇけど」
直人先輩「証拠もないしよ」
一輝先輩「そうだよ!」
強(確かに対したことしてないけど)
結花「証拠ならあるわ」
直人先輩「何?」
結花「新聞部が取っていた写真やビデオに 残っているわ」
結花「部活動紹介ビデオや取材写真に写って いるわ」
結花「新聞部はこのことを新聞に書こうとした けれど・・・」
結花「顧問や学校長が学校のイメージダウンに 繫がるからって、書いてこなかったの」
結花「これ以上続けるなら、このことを新聞に 書くって、決まってるんです」
直人先輩「そうか」
直人先輩「分かったよ」
直人先輩「口止めしてやる!」
強「やめろ」
直人先輩「お前はあいつを頼む」
「こいつは俺がどうにかするから」
強「おい、待て!」
「さーて、どうしようかな?」
結花「やめて」
強「結花さん」
結花「助けて!」
「快斗先輩!」
快斗先輩「大丈夫か?」
結花「ハイ」
結花「快斗先輩、良いのが取れましたね」
快斗先輩「学校のことを書くには、ピッタリです」
強「どちら様ですか?」
結花「この人は新聞部の部長の快斗先輩」
結花「サッカー部の取材に協力してもらったんだ」
強「そうだったんだ・・・」
強「あれ、美術部の見学は?」
結花「昨日行ったよ」
強「でも、活動してないって・・・」
結花「あれはウソ!」
結花「昨日部活見学言ったら、サッカー部の悪い噂聞いてさ」
結花「万年補欠マンは入るかな・・・と思って」
強(中学の時のあだ名、知ってたんだ)
結花「そんなわけでカメラを仕込んで撮影したの」
強(どういうわけなの)
結花「ダンボールの箱被せて、カメラを隠すなんてさすがですね」
結花「快斗先輩、後はおねがいします」
快斗先輩「オッケー」
強(なんか、いい感じで話が進んでるけど)
直人先輩「ちょっと待て」
直人先輩「このまま、新聞や動画を作れば、肖像権やプライバシーの権利に引っかかるぞ」
強(こういう時だけ、頭冴えるな〜)
快斗先輩「何言ってるんだ」
結花「イタズラばっかりやってるサッカー部に プライバシーも何もないでしょ」
快斗先輩「それに肖像権って言っても顔隠せばいいん だし・・・」
強(そういう問題・・・)
直人先輩「マジか・・・」
直人先輩「部長にこのことを話して、どうにかする しかないな・・・」
一輝先輩「早く、知らせようぜ」
強「あ、待て」
結花「大丈夫よ」
結花「サッカー部は廃部になるわ」
快斗先輩「まぁ、そうですね」
快斗先輩「でも、入部した1年生はどうするかですね」
結花「そのことは職員会議で話し合うみたい だから・・・」
快斗先輩「なら、安心ですね」
快斗先輩「俺は機材を片付けて、部室で編集するので」
快斗先輩「今日はありがとうございました」
結花「じゃあ、私達もそろそろ帰ります」

〇学校脇の道
強「ありがとうね・・・結花さん」
結花「平気だって」
結花「私もいい経験になったし・・・」
強(どこがいい経験なのか、分からないけど)
強「美術部の見学は先週行ったって、どういう こと?」
結花「あぁ、新聞部に協力するために嘘ついたの」
強(万年補欠マンを誰から聞いたんだろう?)
強「万年補欠マンって、誰から聞いたの?」
結花「木村たちから」
結花「か弱いくんと同じ学校の人から聞いたって」
強(そうだったんだ・・・)
結花「撮影協力ありがとうね」
結花「新聞部の快斗先輩から部活見学に来たらって、誘いがあるから一緒に行こう」
強「分かった」

次のエピソード:エピソード4.5

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