JKだけど、Hな漫画描いてもいいですか?

穂橋吾郎

第七話 JKだけど、修行を始めてもいいですか?(脚本)

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〇レンタルショップ
鷲「こちら鷲。ぴんきぃ先生、店内の様子はどうでしょうか?」

〇レンタルショップの店内
花木真奈央「こちらぴんきぃ。店内は人もまばらで、レジの店員もやる気なさそうなおっさん」
花木真奈央「絶好のAVレンタル日和。どうぞ」
鷲「こちら鷲。店内状況、了解です」
鷲「それでは、そのまま店内をゆっくり一周してください。そして、その流れでハリウッドの大作を何枚かカゴに・・・」
花木真奈央「そんなものはすでに入れてある。AVを単品で借りるバカなどいるものか。カモフラージュは必須」
鷲「おやおや。これは釈迦に説法だったようですね」
たれ「流石は先生。おいらたちの何歩も先を行ってるぜ」
シュガー「それにしても、まらすけ大先生はなぜこんな課題を・・・」
花木真奈央「それは聞いても教えてもらえなかった」
花木真奈央「でも、今はそんなことを考えても仕方ない。ただ目の前のAVを借りる。それが先決」
鷲「ええ、その通りです。じゃないと、『のれん』には勝てない」
花木真奈央「いよいよ『18禁のれん』・・・」
鷲「いいですか。絶対に『のれん』の前で立ち止まってはいけません」
鷲「あくまで自然に。まるで学校に登校するように当然に」
花木真奈央「わかっている」
花木真奈央「・・・『のれん』がみえてきた。あと10歩」
鷲「焦らないで。自然に、当然に」
花木真奈央「・・・ダメだ。作戦は中止だ!」
鷲「ど、どうしました!?」
花木真奈央「これ以上、前に進めない。体が動かない」
鷲「いけません、立ち止まっては!」
花木真奈央「なんだ、これは。あの『のれん』の先には結界でも張られているというのか。目を開けていられない」
花木真奈央「くっ。いままで築き上げてきた人格、尊厳、誠実さ。あらゆるものがはがされていく」
たれ「先生、たれだ。おいらの声が聞こえるか?」
花木真奈央「たれ・・・。すまない、私はここまでみたいだ」
花木真奈央「もともと無茶だったんだ。こんなでん部の青い若輩者がAVをレンタルするなんて、Sランク級のミッション・・・」
たれ「バカヤロー!」
花木真奈央「たれ・・・?」
たれ「おいらの信じた先生はこんなところで負けたりしない」
たれ「エロにどこまでも貪欲で、先生の描く漫画はいつだっておいらを知らない世界に運んでくれるんだ」
花木真奈央「知らない、世界・・・」
シュガー「先生、負けないで・・・」
花木真奈央「シュガー・・・」
鷲「私もついてますよ!」
花木真奈央「鷲・・・。お前ら・・・。すまない、私が間違っていた。恐れていた。新しい世界へ踏み出すことを」
花木真奈央「でももう大丈夫。私は、一人じゃない!」
鷲「ええ!」
たれ「おうよ!」
シュガー「うん・・・」
花木真奈央「うおぉ、動けぇぇ!」
鷲、たれ、シュガー「いけぇぇぇ!」
花木真奈央「うおおぉぉぉ!」
店員「店長、なんか女子高生が叫びながら18禁コーナーに入っていきました」
店長「うん、出てきたら注意しといて。DVDも貸したらダメだよ」

〇古いアパートの一室
花木真奈央「普通に怒られて、めちゃくちゃ恥ずかしかったです・・・」
まらすけ「さっそく修業失敗してんじゃん」
花木真奈央「す、すみません。すぐに再チャレンジしてきます!」
まらすけ「まあ、いいよ。AVなら僕のコレクションあるから。次の修業もそれを使えばいいし」
花木真奈央「え、そうなんですか!?」
まらすけ「『はじめてのエロいおつかい』これの目的は別にAVを手に入れることではない」
花木真奈央「では・・・」
まらすけ「AVをレンタルしに行く時、のれんの前に立った時、どんな気分だった?」
花木真奈央「それは、恥ずかしいやら」
花木真奈央「わくわくするやら」
花木真奈央「情けないやら・・・」
まらすけ「その気持ち忘れずに!」
花木真奈央「!?」
まらすけ「エロ漫画は別に、絵の上手さをみるものじゃない。 そこに込められたスケベ心を読むものだ」
花木真奈央「込められたスケベ心・・・」
まらすけ「エロ漫画の主人公は簡単にえちえちしているようで、そこに至るまでに数えきれないほどの葛藤を経ている」
花木真奈央「たしかに、私もそれでなかなかのれんをくぐれなかったです」
まらすけ「そう。妄想と現実のギャップに常にとまどっているものなんだ」
まらすけ「うまく起きない、ブラのホックが外れない、思った反応が返ってこない、一人よがりになってる」
まらすけ「もっと思いやりを持てと言われて、余計に焦って誤爆して・・・」
花木真奈央「し、師匠?」

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