8話:栗ちゃんの悩み事・・・(脚本)
〇遊園地の広場
岸野 俊介「いや~!たくさん乗ったな!!」
栗木田 真衣「遊園地と言えば!! ジェットコースターだよね!?」
岸野 俊介「俺!栗ちゃんと周れてすっげぇ楽しい!!」
栗木田 真衣「私も! きっしーと周れて楽しいよ!」
岸野 俊介(いいぞ~!! この雰囲気!!今だ!!今だよな!?)
岸野 俊介「あ、あのさ、栗ちゃん」
田中 よし子「く!り!ちーーーーー!!!」
威流 緋雨「ま、待て!!田中!?」
田中 よしこ「勝手でごめんよ~!! あんたはほんっとに」
威流 緋雨「おい!大丈夫か!?」
岸野 俊介「あわわ!栗ちゃん大丈夫!?」
田中 よしこ「またしてもごめんー!!」
栗木田 真衣「だいじょうぶ! ちょっと血が出たけどこんなの・・・」
威流 緋雨「止血しておいた方がいい」
威流 緋雨「痛いかもしれないが我慢しろよ」
栗木田 真衣「う、うん!」
田中 よしこ「くりち~本当にごめんねー!」
栗木田 真衣「こんなの全然大丈夫だってー!」
岸野 俊介「ちょっと休憩しようぜ!」
岸野 俊介「俺飲み物買ってくるよ!」
〇遊園地の広場
岸野 俊介「いや~! よく遊んだな!」
岸野 俊介「田中!スタンプラリーあといくつだ?」
田中 よしこ「うぇっへっへ~♡ あと1つでございますよ♪」
栗木田 真衣「最後は観覧車の所だって!」
田中 よしこ「っしゃーーー!!! みんな行くぞー!!」
「おう!!」
威流 緋雨「観覧車か」
威流 緋雨「しょうがない」
〇観覧車の乗り場
栗木田 真衣「よっちゃん乗ろうー!」
田中 よしこ「うん!」
威流 緋雨「待て、田中。 この遊園地には期間限定の」
威流 緋雨「空から見るシークレットなめこがいるのを知っているか?」
威流 緋雨「教えてやるから、一緒に乗るぞ」
田中 よしこ「はーい♡」
田中 よし子「くりち~ごめんねー♪」
岸野 俊介「しょ、しょうがねーやつらだな! 俺と乗ろうぜ!栗ちゃん!!」
栗木田 真衣「うん!」
岸野 俊介(こ、今度こそ告白をする!!)
〇遊園地
栗木田 真衣「みんな!今日は本当にありがとう!」
岸野 俊介「めちゃくちゃ楽しかったな!!」
岸野 俊介「田中は、限定なめこキーホルダー遊園地ver、交換できたか?」
田中 よしこ「できましたとも~♡」
栗木田 真衣「みんな楽しかったみたいで何よりだね!」
岸野 俊介「じゃっ!帰るか!」
俺の友達には、もう、
会えないんだよな・・・
岸野 俊介「おーい!ひっさ! だだこねんなよ!帰るぞ!」
威流 緋雨「そ、そんな事してない!」
〇住宅街の道
岸野 俊介「うわ~すっかり暗くなったなー」
威流 緋雨「今日は楽しかった」
威流 緋雨「それじゃぁな」
岸野 俊介「おう!またな!」
栗木田 真衣「ひっさ! あたし、お兄さんに返す物あったんだ!」
栗木田 真衣「ちょうどお家まで来たから、返してもいいかな?」
威流 緋雨「別にいいけど」
岸野 俊介「じゃっ! 俺は帰るわ!」
〇おしゃれなリビングダイニング
栗木田 真衣「ご、ごめんね!突然・・・」
栗木田 真衣「すっごく素敵なお家だね!」
威流 緋雨「早く行くぞ、俺の部屋へ」
威流 緋雨(こんな所、あいつに見られたら、一体何を言われるか)
威流 緋雨(それだけじゃない、今まで、3人目に接触してない、って嘘が通じなく)
威流 楓「緋雨おかえり~」
栗木田 真衣「こんばんわ」
威流 楓「緋雨が、女の子を、連れ込んでる・・・」
威流 緋雨「ち、違う! こいつがあんたに返す物があるって!」
栗木田 真衣「あ、えーっと、私勘違いしちゃったかな~」
威流 緋雨「え、」
栗木田 真衣「ほらほら!ひっさのお部屋行こうよー!」
威流 緋雨「え、返すものないなら、帰れば」
栗木田 真衣「えーっと、こっちかな~?」
威流 緋雨「ま、待て!そっちじゃない!」
〇男の子の一人部屋
威流 緋雨「一体、どうしたっていうんだ?」
栗木田 真衣「あ、あのね、実はひっさに相談があって」
栗木田 真衣「・・・」
威流 緋雨「な、なんだよ」
栗木田 真衣「さっき、きっしーに告白されちゃってさ~」
威流 緋雨(な、なんで俺に相談なんだ!?)
栗木田 真衣「どうしよう~って・・・」
威流 緋雨「栗木田は岸野が好きじゃないのか?」
栗木田 真衣「好きだよ!友達として!」
栗木田 真衣「一緒にいると面白いし!楽しいんだけど、」
栗木田 真衣「それだけじゃ、ダメなのかな?」
栗木田 真衣「好き、ってよく分からなくって」
〇学校脇の道
野田 友弘「だめだー!またフラれたー!」
吾妻 緋色「今度は何て?」
野田 友弘「よく分からないーだってー!!」
吾妻 緋色「そうか」
野田 友弘「そんなもんはよー!」
野田 友弘「付き合ってから分かるもんなんだよ!!」
野田 友弘「だから!とにかく!」
野田 友弘「俺と付き合えーーー!!!」
〇男の子の一人部屋
威流 緋雨「好きかどうか分からないなら、」
威流 緋雨「付き合ってみたらどうだ?」
威流 緋雨「そしたら分かるかも」
栗木田 真衣「違う」
威流 緋雨「え?」
栗木田 真衣「違う、っていうのが分かった。 ひっさと話して」
栗木田 真衣「わたし、頭よくないから」
栗木田 真衣「いつも後から気づくんだ」
栗木田 真衣「アメリカ行っている時もね。 友達なんて、いらないって思ってた」
栗木田 真衣「一人でも大丈夫って」
栗木田 真衣「でもね、実際に、学校で独りぼっちになると、寂しくて」
栗木田 真衣「だから、日本の高校になるんなら、いっぱい友達作りたいって思ったの」
栗木田 真衣「それなのに、こっちでも上手くいかない」
栗木田 真衣「だから今日が、すっごく楽しかった」
威流 緋雨「岸野には何て言ったんだ?」
栗木田 真衣「正直に、よく分からない、って言った」
威流 緋雨「まぁ、正直に伝えるのが一番だろうな」
威流 緋雨「何かのきっかけで」
威流 緋雨「す、好きになることもあると、思うから」
威流 緋雨「今はそのままでいいんじゃないか?」
栗木田 真衣「そうだよね! 考え過ぎてもしょうがない!」
栗木田 真衣「きっしーも!気にしてないかも!」
栗木田 真衣「ひっさに相談して良かった!」
栗木田 真衣「ありがとね!」
〇教室
ー9月・夏休み明け初日ー
岸野 俊介「ひっさ~!おはよう!」
威流 緋雨「おはよう」
栗木田 真衣「おはよう!ひっさ~!」
栗木田 真衣「おはよう!きっし~」
岸野 俊介「お、おはよう!栗ちゃん!」
威流 緋雨(今度はこっちが重症だな)
江頭 仁「さぁ!朝のHR始めるぞ!」
江頭 仁「夏休みが終われば! みんな大好き文化祭だ!」
江頭 仁「これからHRで文化祭の話も進めていくぞ!」
〇住宅街の道
岸野 俊介「今日、俺だめだめだったな・・・」
威流 緋雨「栗木田と何かあったのか?」
岸野 俊介「栗ちゃんから何か聞いてない?」
威流 緋雨「いや、知らない」
岸野 俊介「俺さぁ」
岸野 俊介「夏休みに遊園地行ったろ?」
岸野 俊介「そん時、告ったんだわ!」
岸野 俊介「それで、よく分からない、って言われちまった」
岸野 俊介「なぁ!ひっさ~! 俺どうしたらいい!?」
威流 緋雨(困ったな・・・)