藤森ヒロシ探検隊~失われたゴッドオーブ~

相生宗太

第三話 探検続行不可能か!? ケガとサバイバルとヒロシ!!(脚本)

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相生宗太

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〇密林の中
藤森ヒロシ「ふう・・・ひでえ腹痛だったな・・・」
サイモン「しばらくフルーツは結構デス・・・」
多田京子「あーーーーっ!!」
藤森ヒロシ「ったく、今度はなんだ?」

〇ボロボロの吊り橋
多田京子「吊り橋です!」
多田京子「しかもかなりボロボロで、今にも谷底に崩れ落ちそうな♪」
藤森ヒロシ「・・・すげえ嬉しそうだな、お前」
多田京子「さあ、みなさん! 渡りますよ~!」
藤森ヒロシ「待て! この橋はどう見ても危険だ!」
多田京子「そこが良いんじゃないですか! 探検にはスリルが必要不可欠なんです!」
藤森ヒロシ「スリルは、もう十分なんだよ!」
多田京子「ええっ、まだまだこれからなのに・・・」
多田京子「うーん・・・じゃあ、この橋が安全なら渡っても問題ないですよね?」
藤森ヒロシ「いや、だから安全なわけねえって」
サイモン「オッケー、ロッカに聞いてみマス」
藤森ヒロシ「・・・ん? おい待て。さっき、その流れでフルーツ食ってえらい目に──」
サイモン「ロッカ、この吊り橋は安全デスか?」
ロッカ「【現地語】コノ橋ハ、ダメダ。他ノ安全ナ道ヲ行ク」
サイモン「ナルホド、わかりまシタ~」
サイモン「ロッカは『もちろん大丈夫』と言ってマス」
藤森ヒロシ「なっ・・・ま、マジかよ・・・」
多田京子「ふふふっ、これで文句ないですよね?」
多田京子「じゃあ私、先に行きま──」
  ガコッ!!
藤森ヒロシ「危ねえッ!!」
  京子が橋に一歩足を踏み入れた途端、もろくなっていた橋桁が音を立てて崩れ落ちた。
  それと同時に落下する京子の腕を藤森が間一髪のところで掴んだ。
  ところまでは良かったが──。
藤森ヒロシ「くうっ・・・重っ! だ、ダメか・・・」
多田京子「き、きゃああああああっ!!」
  藤森は咄嗟のことで力が入らず、京子と共に谷底へ転落していった。

〇薄暗い谷底
藤森ヒロシ「──おい、嬢ちゃん! しっかりしろ!」
多田京子「・・・っ、た、隊長・・・?」
藤森ヒロシ「ハア・・・気が付いたか・・・」
多田京子「あ、あれ? 私、生きてるんですか?」
藤森ヒロシ「ああ。落下の際、このもっさりと生えてる植物がクッションになったらしい」
藤森ヒロシ「おかげでお互い軽傷で済んだみてえだ」
多田京子「なるほど・・・」
  京子は、ふと自分の手足に包帯が巻かれていることに気が付く。
多田京子「・・・手当て、ありがとうございます。ずいぶん手慣れてるんですね?」
藤森ヒロシ「まあな。いつでも応急処置ができるように道具も持ち歩いてるし」
多田京子「・・・あっ、隊長もケガしてるじゃないですか! 大丈夫ですか!?」
藤森ヒロシ「あ? ・・・ああ、これか」
藤森ヒロシ「まあ、少し切っちまったが大したことは──」
多田京子「確か、切り傷って縫いますよね? 私、ソーイングセット持ってます!」
藤森ヒロシ「消毒と包帯で十分だ、バカヤロウ!」
多田京子「そうなんですか? よくサバイバル映画でそういうシーンありますよね?」
藤森ヒロシ「いや、それフィクションだから!」
藤森ヒロシ「あのなぁ・・・お前は、リアルとフィクションを混同しすぎなんだよ」
藤森ヒロシ「探検家であれ、俳優であれ、ただの生身の人間だ」
藤森ヒロシ「鉄人でも、超人でもねえんだよ」
多田京子「・・・・・・」
藤森ヒロシ「俺は探検隊の仕事を始めた当初から、体を鍛えたり、訓練を受けたりして、危険な場所でのロケに対応してきた」
藤森ヒロシ「それでも、死ぬときは簡単に死ぬ」
藤森ヒロシ「今回だってそうだ。助かったのは、ただ運が良かっただけだ」
多田京子「・・・うっ」
藤森ヒロシ「探検家に憧れてるのはわかるが、何の準備もなく危険に飛び込むのは、ただの自殺行為だって自覚しろ」
多田京子「・・・はい・・・す、すみませんでした」
藤森ヒロシ「わかりゃあいいんだ、わかりゃあ」
  そして次の瞬間、ピッという電子音が鳴った。
  藤森がカメラの録画ボタンをオフにした音だ。
多田京子「・・・今の、カメラ回してたんですか? わざわざ三脚まで立てて」
藤森ヒロシ「いいか嬢ちゃん? 番組の構成上、感動シーンは必要不可欠なんだよ」
多田京子「うわあ・・・またヤラセですか。最低」
藤森ヒロシ「ヤラセじゃねえ! 本当の話だ!」
多田京子「信用できません」
藤森ヒロシ「なっ・・・! どうでも良いことは、すぐに信用しちまうくせに──」
  ガサガサッ!!
多田京子「・・・っ!! な、なんかあそこに居ます!」
藤森ヒロシ「き、凶暴な獣かもしれねえな。気付かれる前に逃げた方が──」
多田京子「そこ、退いてください!」
藤森ヒロシ「なっ、カメラで何するつもりだ!?」
多田京子「もちろん撮影ですよ!」
藤森ヒロシ「んなことやってる場合か!? 逃げねえと死ぬぞ!」
多田京子「さっきのヤラセ映像しかないんじゃ、どのみち吉岡さんに殺されます!」
藤森ヒロシ「あっ、テメ・・・だからさっきのはヤラセじゃねえって言っ──」

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