エピソード19 サンクの秘密(脚本)
〇けもの道
ニュイ「はあっ! はあっ!」
ニュイ「どうしよう・・・ ダークドヴェルグはまいたけど」
ニュイ「サンクともはぐれちゃった・・・」
ダークドヴェルグ「まいてねーヨ」
ダークドヴェルグ「ウヒョヒャヒャヒャ!」
〇けもの道
ニュイ「はあっ! はあっ! はあっ! ・・・」
ニュイ「えっ!?」
〇けもの道
ニュイ「落とし穴!?」
〇けもの道
ダークドヴェルグ「あれレ?」
ダークドヴェルグ「どこへ行きやがっタ?」
〇黒
ニュイ「イタタタタ・・・ 結構、深いよ・・・」
ニュイ「足もとが石だたみだ・・・ ただのほら穴じゃないみたい・・・」
ニュイ「イタッ! 箱みたいなのにぶつかった!」
サンク「ちょっと静かになサイ すぐに明かりを点けるカラ」
〇地下室
ニュイ「ここは・・・ 前に来た、王家の霊廟の中!?」
ニュイ「じゃあ今ぶつかったのは シャグラン王子の棺桶・・・?」
???「そーヨ」
ニュイ「トープ!? まさか! 何で!?」
ニュイ「・・・何でぼくの ひざぐらいの背たけになってるの?」
???「アタシはサンクよ トープの力を奪って落とし穴を掘っタノ」
ニュイ「ダークドヴェルグの力を奪う!? そんなことができるなんて・・・」
ニュイ「サンクって・・・もしかして・・・」
サンク「えエ。ダークドヴェルグ、ヨ」
サンク「今さら怖がらなイデ」
サンク「同じダークドヴェルグでも ロワンは怖くないんでショ?」
ニュイ「ロワンは特別だもん!」
サンク「ニュイ、あなた」
サンク「自分の家の猫が 特別じゃないとでも言うつモリ?」
ニュイ「え・・・だって・・・あ・・・う・・・」
サンク「あらあら、ロワンと離れた途端に おいしくなっちゃッテ」
サンク「だから生かしてあげるってノヨ アタシはあなたのそういう味が大好きナノ」
サンク「デューヌもね、助けてあげたいとは 思ってるノヨ」
サンク「味が濃すぎるのは好みじゃないカラ」
ニュイ「・・・・・・」
サンク「ねえ、ニュイ デューヌのために戦エル?」
ニュイ「・・・うん」
サンク「怖くナイ?」
ニュイ「怖くない・・・!」
サンク「ウソおっしゃい」
サンク「恐怖なんていう心の闇は ダークドヴェルグにはごまかせないワヨ」
ニュイ「怖いけどやる!!」
サンクがシャグラン王子の棺に飛び乗った
そのままピョンと、奥の棺に飛び移る
ロワニアからミューリアへの遷都を行った
アムガルド王の棺だ
王家はずっと
ロワニアの霊廟を使ってきたので
ここにある棺は、あと一つだけ
サンクが飛び跳ねて
一番奥の棺のふたを蹴り飛ばした
サンク「表向きは 建国の英雄王アルミュールの棺・・・」
サンク「でもニュイ、あなた もう知ってるわヨネ?」
サンク「本当は、アルミュールの名声を利用して 王になっただケノ」
サンク「キャスクとかいう冴えない男の棺ヨ」
〇黒背景
遺体の上に、何か乗っている
ニュイ「これは・・・」
ニュイ「杖・・・?」
〇地下室
サンク「手に取りなさい、ニュイ そして、願うノヨ」
サンク「この杖の力で キャスクはアルミュールになりすましたの」
ダークドヴェルク、高確率でけっこう居るなあ。怖っ!
まさかのサンクもそうだったんですね。
あの鳴き声の度に恐怖を感じていた私も、
サンクの思うツボでしたね。
>コメントを見て
サンク… おまえ…
やっぱダークドヴェルグだな…