10.女同士で話しましょう(脚本)
〇大学の広場
大学が始まった。
貴史さんとの仲は、すこぶる良好♡
大学が始まったことで、
貴史さんもセーブしていた仕事の量を
増やし始めたみたい。
前より、会う頻度は減ったけど
毎日LINEで連絡を取り合っている。
『瑠奈さんと会う日は、瑠奈さんに集中できるよう
仕事を頑張ってるよ』
な~んて♪ 貴史さんたら、もう♡
今日の講義は、午前だけ。
萌乃から、
行きたいレストランがあるから
一緒にランチに行こうと誘われた。
講義が終わったら、ここで待っててって
言われたけど・・・
香坂瑠奈(萌乃、遅いなぁ・・・)
香坂瑠奈(・・・暇)
香坂瑠奈(あ! 貴史さんに電話してみようかな)
香坂瑠奈(あ、でも・・・電話は仕事の邪魔になるかな)
香坂瑠奈(そーだ、LINEにしよ♪)
香坂瑠奈「『貴史さん、お仕事お疲れさま。 今日、午後の講義がないんだけど、 貴史さんの仕事が終わったら』」
香坂瑠奈(あ・・・萌乃からLINE)
萌乃「瑠奈っち~! ごめん! サークルの先輩につかまっちゃって! 遅れそうだから、先にレストランに行っといて!」
香坂瑠奈「ええー!?」
香坂瑠奈「もう、しょうがないなぁ・・・ 萌乃が遅れるのはいつものことだけど、はぁ」
香坂瑠奈「え、もうこんな時間! 急がなきゃ!」
〇可愛い結婚式場
香坂瑠奈「ううーん・・・萌乃から送られてきた地図だとこの場所なんだけど」
香坂瑠奈「え! ここって結婚式場? この中のレストランってこと?」
香坂瑠奈「萌乃が予約してるって言ってたけど、こんなカジュアルスタイルで大丈夫かな?」
香坂瑠奈(も~! 萌乃~! 先に言っといてよぅ!)
〇ホテルのレストラン
香坂瑠奈(あわわ・・・席に着いたはいいけど、なんか私だけ服装、浮いてない?)
香坂瑠奈(あーん! 萌乃~早く来て~!)
私は、そわそわしながら、レストランに
入ってくるお客さんをチラチラ見ていた。
ほかのお客さんの服装が気になって
店内をキョロキョロしていると・・・
香坂瑠奈(あれ? あそこに座ってる女の人・・・ 見たことあるような ・・・どこでだっけ?)
香坂瑠奈(はっ! 貴史さんの部屋で見た お見合い写真の人!)
香坂瑠奈(わぁ、写真もきれいだったけど、実物はもっときれい・・・)
香坂瑠奈(わっ、笑顔も素敵・・・一緒にいるのはどんな人かなぁ?)
香坂瑠奈(た、貴史さん!?)
香坂瑠奈(嘘・・・なんで、二人きりで会ってるの?)
香坂瑠奈(もしかして、お見合い? ・・・て、雰囲気じゃない、か)
香坂瑠奈(・・・なんか、仲良さげ)
香坂瑠奈(知り合い? どういう関係?)
香坂瑠奈(まさか、すでにお見合いを済ませちゃってるとか!?)
香坂瑠奈(なんか、ヤダ)
香坂瑠奈(ヤダ・・・ヤダ・・・ヤダ!)
香坂瑠奈(・・・見たく、ない!)
萌乃「ごめんごめーん! 瑠奈っち! お待たせ!」
間宮貴史(・・・瑠奈?)
間宮貴史「え、瑠奈さん?」
???「・・・・・・」
萌乃「あれ? 間宮さんじゃん、偶然~!」
香坂瑠奈(あー萌乃! 大声で・・・もう! こんな状況で優雅にランチなんてしてられないよ)
香坂瑠奈(レストランを出るには、貴史さんたちの横を通らないと無理だけど・・・)
香坂瑠奈(・・・萌乃、ごめん!)
萌乃「え!? ちょ! どしたの、瑠奈っち!」
私は、席を立ってレストランの出口に向かった
間宮貴史「瑠奈さん!」
香坂瑠奈(・・・貴史さん なんでお見合い相手と会ってるの ・・・信じてたのに)
貴史さんたちの横を通り過ぎるとき、私は誰かに手首をつかまれた
香坂瑠奈(・・・え、なに?)
???「・・・待って」
???「あなた瑠奈さんでしょ? 貴史から話は聞いてるわ」
???「女同士で少し、お話しません?」
???「大事な、お話」
― To Be Continued ―
やましいことはないに違いないけど、どんな事情か気になりますね!
コレはなにか誤解があるんだと思います…思いますが、やはり心配になりますね🫤続きを続きを見なくては!