カイジン VS カイジン

冬木柊

選挙はカイジンcity!(脚本)

カイジン VS カイジン

冬木柊

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〇オフィスビル前の道
皆藤美奈「わたしの名前は皆藤美奈(かいどうみな) 神保町の出版社で働く普通のOLです」
皆藤美奈「まあ今はコロナ禍でほとんどリモートワークですけど」
皆藤美奈「わたしはこの会社で文章に関わる仕事をしています」

〇大企業のオフィスビル
皆藤美奈「でも、ほんとうは記者になりたくて新聞社に入社したかったのです」
皆藤美奈「いい加減な気持ちじゃないですよ! 必死に勉強して大学受験に臨みました!」

〇駅のホーム
皆藤美奈「大学受験当日大雪で電車が停まり、わたしは走って受験会場に向かいました!」

〇街中の道路
皆藤美奈「でも走っても、走っても、その日の雪はすごく・・・」
皆藤美奈「わたしは受験をあきらめました・・・」

〇街中の道路
皆藤美奈「わたしは走るのをやめ、立ち止まり・・・」
皆藤美奈「泣きました・・・」
皆藤美奈「もうこれでなにもかも終わり・・・」
皆藤美奈「そう思いました・・・」
皆藤美奈「でも、その時、、、」
男性「学生さん!、受験会場に遅れそうなのか!?」
皆藤美奈「は・・はい」
男性「乗って!、すぐそこまでだからまだ間に合う!」
皆藤美奈「はい!」

〇大学の広場
皆藤美奈「親切な人のおかげでわたしは受験に間に合い」

〇大学の広場
皆藤美奈「無事大学も卒業できました」

〇オフィスビル前の道
皆藤美奈「まあそれでも、就職活動では失敗」
皆藤美奈「結局、新聞社には入社できず、出版社に勤めている訳です」
皆藤美奈「でもわたしはまだあきらめていません」
皆藤美奈「大学受験の時に、あきらめないことを学んだのです」
皆藤美奈「そして、そんなある日・・・」

〇雑誌編集部
皆藤美奈「いつも見ている、転職サイトから一通のメールが届きました」
  只今、選挙速報の調査員を募集しています!
皆藤美奈「選挙速報って・・・」

〇テレビスタジオ
男性キャスター「時間になりました!」
女性キャスター「それでは選挙速報の結果をお伝えいたします!」
男性キャスター「50 対 50 与野党拮抗!」

〇雑誌編集部
皆藤美奈「ってあれ?」
皆藤美奈「おもしろそうだから申し込んでみますと、即採用されました」
皆藤美奈「そして説明会があるということで説明会に・・・」

〇大企業のオフィスビル
皆藤美奈「説明会の会場は、なんとわたしが就職に失敗した新聞社でした!」

〇大会議室
女性A「こんにちは〜、草加の担当です」
皆藤美奈「こんにちは、渋谷を担当します皆藤です」
女性A「このバイトいーよねー、一日でこれくらい貰えるなんて」
皆藤美奈「え、そうだったのですか? あまりそのあたり見てなかったです」
スーパーバイザー「皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございました!」
スーパーバイザー「この仕事はとても意義の高い仕事です! がんばって研修を受けてください!」
スーパーバイザー「がんばりましょうね!」
女性A「なんかすごい人が担当ね。。」
皆藤美奈「そうですね、熱い人ですね。。」

〇大企業のオフィスビル
皆藤美奈「SV(スーパーバイザー)の熱い研修は半日続きました。。」

〇大会議室
スーパーバイザー「それでは研修を終わります」
女性A「やっ・・・と終わったよ・・・」
皆藤美奈「そうですね・・、疲れました・・・」
スーパーバイザー「それでは研修は、終わりましたが明日が本番です!」
スーパーバイザー「皆さん、明日は頑張ってくださいね!」
スーパーバイザー「担当地区に着いたらまず連絡ください!」
スーパーバイザー「わからないこと!、困ったことがあった場合はSVに連絡してくださいね!」
女性A「は、はい、、、」
皆藤美奈「わかりましたー」

〇体育館の外
  選挙当日

〇大会議室
スーパーバイザー「はい、SVです!」

〇体育館の外
皆藤美奈「皆藤です、渋谷の投票所に到着しました」

〇大会議室
スーパーバイザー「皆藤さん、連絡ありがとうございます!」
スーパーバイザー「業務頑張ってくださいね!」
スーパーバイザー「困ったことがあったら、すぐSVに連絡くださいね!」

〇体育館の外
皆藤美奈「は、はい、 なにかあったらすぐ連絡します・・・」
皆藤美奈(電話の向こうからでも熱がすごい。。)
皆藤美奈「さてと」

〇体育館の中
皆藤美奈「おはようございます 選挙速報の調査員です」
皆藤美奈「本日はよろしくお願いいたします 事前申請は済ませております」
女性A「選挙の邪魔しないようにね」
皆藤美奈「はい、それを第一に」
男性B「まあがんばって」
皆藤美奈「はい」

〇体育館の外
皆藤美奈「おはようございます、新聞社の調査員です アンケートのご協力お願いいたします」
男性C「・・・・・・」
皆藤美奈「・・・・・・」
皆藤美奈「おはようございます!新聞社の調査員です アンケートのご協力お願いいたします」
男性D「いいですよ」
皆藤美奈「ありがとうございます!」
男性D「いや、嫌だ(いいです)と言ったんだ」
皆藤美奈「わかりました・・・」
皆藤美奈「・・・・・・」
皆藤美奈「おはようございます、新聞社の調査員です アンケートのご協力お願いいたします」
男性E「わたしでいいのかい?」
皆藤美奈「ぜひ、お願いいたします!」
男性E「わかりました」
男性E「入力しましたよ」
皆藤美奈「ありがとうございます」
男性E「それじゃ」
皆藤美奈「ありがとうございました」
皆藤美奈「おはようございます、新聞社の調査員です アンケートのご協力お願いいたします」
男性F「いーよねー、やってあげる」
皆藤美奈「ありがとうございます」
男性E「調査員さん」
皆藤美奈「はい」
男性E「その子はわたしの息子でまだ17歳ですよ」
皆藤美奈「あっ、それは、、すみません・・・」
男性F「ちぇっ、やってみたかったのにな」
皆藤美奈「はは・・・」

〇大会議室
スーパーバイザー「はいSVです!」

〇体育館の外
皆藤美奈「皆藤です、予定数お聞きしました」

〇大会議室
スーパーバイザー「皆藤さん、連絡ありがとうございます!」
スーパーバイザー「それでは次の投票所へ!」
スーパーバイザー「困ったことがあったら、すぐSVに連絡くださいね!」

〇体育館の外
皆藤美奈「はい、わかりました」
皆藤美奈(この人にも慣れてきたな。。)
皆藤美奈「じゃ次の投票所に」

〇中庭
皆藤美奈「こんにちは、新聞社の調査員です アンケートのご協力お願いいたします」
女性C「あっはい」
皆藤美奈「それではこちらに入力を」
女性C「でもこれ、わたしが誰に投票したか記録されるの?」
「いえ、お名前をお聞きしないのでご安心を」
女性C「わかりました」

〇学校の校舎
皆藤美奈「こんにちは、新聞社の調査員です アンケートのご協力お願いいたします」
女性E「いいですよ、ここに入力するの?」
皆藤美奈「はい」
女性E「終わりました」
皆藤美奈「ありがとうございます」
女性E「ねえ、あなたもやってみたら?」
男性G「そうだな」
皆藤美奈「ありがとうございます」

〇道玄坂
皆藤美奈「皆藤です、予定数お聞きしました」

〇大会議室
スーパーバイザー「皆藤さん、連絡ありがとうございます!」
スーパーバイザー「今日は頑張ってくれて感謝しています!」
スーパーバイザー「次が最後の投票所です! 最後頑張ってください!」
スーパーバイザー「最後のひと頑張りです!」
スーパーバイザー「困ったことがあったら、すぐSVに連絡くださいね!」

〇道玄坂
皆藤美奈「はい、わかりました」
皆藤美奈(泣いてた??)
皆藤美奈「じゃ次の投票所に」

〇渋谷駅前
皆藤美奈「もう夜か・・・」
皆藤美奈「急ごうっと」
「メモリーズは、セピアーカーラー! いーつの日ーもー!」

〇渋谷駅前
皆藤美奈「え?」
壊人「ヒャーハッハ!」
壊人「高いアルバイト代もらえると思ったかー!」
皆藤美奈「なんですかあなたたちは!?」
壊人「俺たちはお前の持っている速報データをもらいにきた」
皆藤美奈「速報データ? どうしてこんなものを?」
壊人「実はお前が速報データを取った投票所は既に襲撃したんだ、ハハハ!」
壊人「あとは、お前が持っている速報データを奪えば終わりだ、バハハ!」
壊人「どうだ!ナウくてヘヴィだろ!、ハハハ!」
皆藤美奈「ど、・・・どういうこと?」
壊人「バハハ、鈍いやつだ!」
壊人「お前、選挙でときどきある、予想外の結果って、偶然だと思っていたのか?」

〇校長室
政治家「み、みなさま・・・ この度の落選はわたしの力不足でした・・・」
政治家「こんなわたしを応援していただきありがとうございます・・・」
政治家「でもなんで・・・」
政治家「なんでわたしが落選したんだああ!」

〇渋谷駅前
壊人「どうだわかったか?」
壊人「この国を支配するのは政治家を操ることじゃない、そんなの手間がかかってめんどくさいからな」
壊人「この国を操るのは選挙を操ればいいのさ」
壊人「さあ、お前のその速報データを渡せ!」

〇渋谷のスクランブル交差点
皆藤美奈「いやああああ!」

〇SHIBUYA109
皆藤美奈「いや!、いやああああ!」
皆藤美奈「なによ! 役立たず!」
壊人「フハハハハ」
皆藤美奈「いや!」

〇センター街
皆藤美奈(おかしい。。)
皆藤美奈(渋谷なのに誰も人がいない。。)
壊人「それはここが時間が止まった世界だからさ」
壊人「この世界を自由に行き来できるのは我ら壊人のみ」
壊人「せいぜいがんばって逃げるんだな、ファハハ」

〇スペイン坂
皆藤美奈「はあ、はあ」
壊人「ファハハハハ」
皆藤美奈「・・・」
壊人「バハハ、なあもう終わりにしないか?」
壊人「もう遊ぶのも飽きたしな」
壊人「死ぬ覚悟はいいか?」
皆藤美奈「そ・・、そんな・・」
皆藤美奈「・・・・」
皆藤美奈「助けて・・ください・・」
皆藤美奈「お願いします・・・」
壊人「バハハハハハ! とうとうあきらめたようだな!」
壊人「ハハハハハハ! もっと遊ばせてくれてもよかったのにな!」
壊人「ファハハハハハ! 苦しみ、もがいて死ね!」
皆藤美奈「・・・・。」
皆藤美奈「・・・いや、、」
皆藤美奈「・・・・死にたくない」
壊人「バハハハハハ! もう終わりだ!、覚悟しろ!」
皆藤美奈「いやあああああああ!」
「ぐわああああああ!」
皆藤美奈「なにが・・起きたの・・」

〇高層ビル
皆藤美奈「SV!」
スーパーバイザー「皆藤さん、間に合ってよかった・・」
スーパーバイザー「壊人ども、今すぐここから立ち去れ!」
皆人「右に同じくだ」

〇スペイン坂
壊人「なに!、皆人だと!?」

〇高層ビル
スーパーバイザー「壊人!、覚悟するんだな!」

〇スペイン坂
壊人「うっ、界人まで登場とは!」

〇高層ビル
界人「まだ後ろにもいるぞ」

〇スペイン坂
壊人「なに!?」
壊人「うっ・海人まで・・」

〇高層ビル
界人「壊人、観念しろ! 彼女を離してここから帰るんだ!」

〇スペイン坂
壊人「うう・・」
壊人「くっ、くそ!」

〇高層ビル
界人「うおおおおおお!」
界人「海人、どういうことだ? お前たちは味方だろ?」

〇スペイン坂
海人「・・・・・」
壊人「ファハハハハ・・」
海人「・・・・・」
海人「そうだ、海人はお前たちの味方だった」

〇荒廃した国会議事堂の広間
海人「しかし、大きな政権の変化の時は、その限りでない」

〇スペイン坂
海人「そうだったろ?」

〇高層ビル
皆人「そういうことか!」

〇公園通り

〇スペイン坂
壊人「ぐわあああああああ!」

〇高層ビル
皆藤美奈「SV逃げてええええええ!」

〇スペイン坂

〇高層ビル
壊人「ぐわあああああああああ!」

〇スペイン坂
壊人「だ・だめだ・・ 界人は強すぎる・・」
壊人「退却だ! 退却ううううう!」
海人「・・・・・。」

〇高層ビル
壊人「わかりました! 退却します!」
壊人「お・おぼえていろお前ら!」

〇公園通り
壊人「じゃ・・じゃあおれも退却だ!」
海人「・・・・・。」
海人「使えない連中だな。。」
皆人「ははw」

〇高層ビル
界人「・・・・。」
皆藤美奈「SV!、大丈夫ですか!」
スーパーバイザー「皆藤さん、ありがとう! 君のおかげで危機を乗り越えた!」
スーパーバイザー「しかし、まだすべては終わっていない! 襲われた投票所の様子を見に行かないと!」
皆藤美奈「わたしも手伝わせてください!」
スーパーバイザー「ありがとう! よろしく頼む!」

〇学校の校舎
皆藤美奈「わたしたちは襲われた投票所に戻りました」

〇学校の校舎
皆藤美奈「投票所では、SVが不思議な力で時間を戻し、投票所を襲われる前に戻し、無事選挙が終わりました」

〇公園通り
皆藤美奈「選挙が終わり」

〇渋谷駅前
皆藤美奈「夜が明け、新しい日が始まりました」

〇SHIBUYA SKY
スーパーバイザー「皆藤さん、ありがとう 君のおかげで選挙が無事に行われたんだ」
「わたしはたいしたことは、、 SVが選挙を守ったんですよ」
皆藤美奈「でも、これで次の選挙は数年先ですね」
皆藤美奈「SVもゆっくりしてください」
スーパーバイザー「それがそうもいかない 二週間後にはK県で補欠選挙がある」
スーパーバイザー「海の県での地方選挙は海人の行動を注視する必要がある」
皆藤美奈「そうなのですね! SVは大変なのですね。。」
スーパーバイザー「だから君の力を借りたい」
皆藤美奈「え?」
スーパーバイザー「君に我々の活動に加わってほしい」
皆藤美奈「いや、わたにには無理ですよ。。 わたしは普通の女の子です。。」
スーパーバイザー「そうかな?」

〇街中の道路
男性「学生さん!、受験会場に遅れそうなのか!?」
皆藤美奈「は・・はい」
男性「乗って!、すぐそこまでだからまだ間に合う!」
皆藤美奈「はい!」

〇大学の広場
男性「学生さん! 間に合ったみたいだ!」
皆藤美奈「ありがとうございます!」
男性「あとは君がベストを尽くすのみだね」
皆藤美奈「ありがとうございます! 記者になる夢を叶えるため頑張ります!」
男性「記者? 今時珍しいね?、なにをしたいんだい?」
皆藤美奈「わたし世の中の色々な問題は、問題が解明されないからだと思っているんです」
皆藤美奈「わたし問題を解明して、世の中をよくしたいんです!」
スーパーバイザー「そうか、がんばって!」

〇SHIBUYA SKY
皆藤美奈「え?、あれ?」
スーパーバイザー「この仕事は、共通テストや国公立試験も管轄なんでね」
皆藤美奈「え・・・、ええ・・・」
スーパーバイザー「皆藤さん!」
皆藤美奈「は・・はい!」
スーパーバイザー「今日から君がSV(スーパーバイザー)だ!」
皆藤美奈「・・・そんな」
皆藤美奈「わたしにできるかどうか・・・」
スーパーバイザー「できる!」
皆藤美奈「なにをするのですか?」
スーパーバイザー「世の中をよくするんだ!」
皆藤美奈「いや・・・もっと具体的に、、、」
スーパーバイザー「わたしに代わって、調査員をまとめ上げて、調査員をフォローするんだ!」
皆藤美奈「じゃあ、SVはなにをされるんですか?」
スーパーバイザー「わたしか?」
皆藤美奈「はい!」
スーパーバイザー「わたしはわたしだ!」
皆藤美奈(いや、そういうことじゃなくて。。。 (もしかしてブラックな職場?))

コメント

  • 熱い男のSVが役に立ちそうでそうでもない、でもやっぱり活躍する、みたいな展開が絶妙でした。最後にSVが時間を巻き戻せると分かって、そもそも壊人と戦う必要もなかったんじゃないかとズッコケました。いろんなカイジンが登場したけど海人だけはどうしても「ウミンチュ」と読んでしまうから困ったです。

  • かいじんが沢山。熱きSVのキャラがとても素敵でした。世界征服を企む悪人どもは政治家より選挙に目をつけたのがナイスです。頑張れ美奈!

  • スーパーバイザーがでてくるたびに同じBGMがかかるのもあって、でてくるたびに高まる高揚感、それにこちらまで熱が伝わって熱くなりました。某有名なテニスの人がうかんで、彼の声が私の頭の中で再生されていました。

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