姫様は冷徹王子の溺愛をご所望です

朝永ゆうり

閑話 ジークの見張りと噂のウェルナー(脚本)

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〇洋館の廊下
  カレンがフレデリックと
  本屋で出会った頃。
  宮殿の中、ジークの部屋の前では──
ウェルナー(専属護衛)「・・・・・・」
ハンナ「・・・・・・」
ハンナ(やっぱりこうなるよね・・・)
  ハンナはその場にペタリと座った。
ウェルナー(専属護衛)「・・・・・・」
ハンナ(どーせ暇だと思ったのよ。 ジーク王子が出てくるまではね)
ハンナ(これ、持ってきて正解)
ハンナ「・・・・・・」
ウェルナー(専属護衛)「・・・チラッ」
ハンナ「・・・・・・」
ウェルナー(専属護衛)「・・・チラッ、チラッ」
ハンナ「・・・・・・」
ウェルナー(専属護衛)「・・・チラッ」
ハンナ「うう・・・」
ハンナ(なんて健気な主人公・・・)
ハンナ(何度読んでも泣けるわ・・・)
ウェルナー(専属護衛)「使え」
ハンナ「え!・・・あ──」
ハンナ「ありがとう・・・ございます・・・」
  ハンナはハンカチで目元を拭った。
ウェルナー(専属護衛)「それ・・・」
ハンナ「え!?」
ウェルナー(専属護衛)「面白いのか?」
ハンナ「え、ええ・・・」
ウェルナー(専属護衛)「そうか」
  ────
ウェルナー(専属護衛)「・・・・・・」
ハンナ「・・・・・・」
ハンナ(え、待って、どうしよう・・・)
ハンナ(ぜんっぜん小説に集中できない・・・!)
ハンナ(っていうか、何ていうか・・・)
ウェルナー(専属護衛)「・・・・・・」
ハンナ「チラッ」
ウェルナー(専属護衛)「ん?」
ハンナ「はっ!!!!!!!」
ウェルナー(専属護衛)「・・・・・・」
ハンナ(え?私、ドキドキ、してる?)
ハンナ(嘘でしょ!私・・・私・・・)
ハンナ(ええ〜!どうしよう!)
ハンナ(助けて!姫様〜)
ウェルナー(専属護衛)「おい、」
ハンナ「はははは、はいっ!!!!」
ウェルナー(専属護衛)「ジーク王子なら、今日は部屋から出ない」
ハンナ「そ、そそ、そそそ、そうなん・・・でございますね!!!!!!!!」
ハンナ「でででで、では、わた、わた、私はこれで・・・」
ウェルナー(専属護衛)「・・・・・・」
ウェルナー(専属護衛)「ん?」
ウェルナー(専属護衛)「ペラッ」
ウェルナー(専属護衛)(ハンナ殿・・・)
ウェルナー(専属護衛)(・・・と、俺?)

次のエピソード:第6話 お茶会で作戦会議!?

コメント

  • 例の絵が再登場して思わず笑ってしまいました!笑
    ハンナとウェルナーのほうが先に上手くいったりして……?

  • ハンナとウェルナーが!!
    きゃあ〜💕

  • 視界に入る作戦、やっぱりこの二人に効果が🤣
    あの絵も無事に(?)見られちゃったー!ありがとうございます!🤣🤣🤣
    彼は意外に、好かれたら好きになっちゃうタイプ?クールだけど恋愛スキルはなさそうなのがいいですねw

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