ばあちゃんレスキュー!きゅん♡クエスト

羽遊ゆん

8.花火大会の夜に…①(脚本)

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〇カウンター席
  体調が回復した貴史さんから
  花火大会に行こうと誘われた私は
  萌乃と一緒に浴衣を買いに出かけていた。
萌乃「はー♪ いい浴衣が見つかってよかったよね~♡」
香坂瑠奈「うん♪ ホント!」
萌乃「きゃは♪ 来た来た~! 歩き回って疲れたから糖分補給~」
香坂瑠奈「結構、歩き回ったよね~」
萌乃「うん、美味しい♪」
萌乃「・・・・・・」
萌乃「・・・で? 瑠奈っち、何か私に相談事でもあるんじゃない?」
香坂瑠奈「え!? えっと・・・なんで?」
萌乃「もー! 何年親友やってると思ってんの? 口数少ないし、なんとなく分かっちゃうよ~」
香坂瑠奈「そ、そっか」
香坂瑠奈「実は、ね・・・」
  私は萌乃に、貴史さんが熱を出した
  夜の出来事を話した。
萌乃「なるほどねぇ・・・」
萌乃「瑠奈っちは、見合い写真がショックだったってことね」
香坂瑠奈「うん、そう。 お爺さんから送られてきても突き返すって言ってたのに」
萌乃「あ、でもさ、届いたばかりで返しそびれてただけかもしれないし」
香坂瑠奈「それは・・・私も思った。 それよりね、私、相手の女性の写真見ちゃったんだ」
香坂瑠奈「すごくきれいで家柄のいいお嬢様って感じで・・・ 正直、自信、なくした」
萌乃「・・・瑠奈っち」
香坂瑠奈「貴史さんと私じゃ、釣り合わないんじゃないかって思っちゃって」
香坂瑠奈「家のこととか考えたら、お爺さんに押し切られて、お見合い、しちゃうんじゃないかって不安で」
萌乃「だ! 大丈夫だよ、瑠奈っち! 泣かないで~」
萌乃「間宮さんは、瑠奈っちのこと大好きじゃん? いくら反撃されてもフェードアウトしない運命の人!」
萌乃「でしょ?」
香坂瑠奈「うん、そうだけど」
萌乃「瑠奈っちのことが好きだから、花火大会にも誘ってくれてるんだし、もっと自信持ちなよ?」
香坂瑠奈「・・・あ」
萌乃「瑠奈っちが心配するようなことないって!」
萌乃「グチグチ悩んでたら、せっかくの花火大会も楽しめないぞ?」
香坂瑠奈「うん・・・そうだよね」
香坂瑠奈「萌乃に話したら、少しモヤモヤが消えたみたい。 ありがとね、萌乃」
萌乃「なんのなんの~」
萌乃「瑠奈っちは、間宮さんを信じてればいいんだよ♪」
香坂瑠奈「うん!」

〇お祭り会場

〇お祭り会場
  ― 花火大会当日 ―
香坂瑠奈(急がなきゃ! 準備してたらちょっと遅くなっちゃった!)
志津ばあちゃん「瑠奈ちゃん、あんまり焦ると転んじゃうわよ~」
香坂瑠奈「ばあちゃん!」
志津ばあちゃん「いいわね~♪ 花火大会!」
香坂瑠奈「最近、体調はどう? よくなってる感じ?」
志津ばあちゃん「そうねぇ・・・よくなってる気がするよ!」
志津ばあちゃん「だから、ばあちゃんのことは気にせず、思う存分楽しみなさいな」
香坂瑠奈「うん・・・ありがとう、ばあちゃん。 いっぱい楽しんでくるね!」
香坂瑠奈「貴史さ~ん!」
香坂瑠奈「お待たせ♪」
間宮貴史「瑠奈さん!」
間宮貴史「浴衣姿、似合ってる」
香坂瑠奈「えへへ♪ 着なれてないから少し恥ずかしい」
間宮貴史「この会場の浴衣着てる女性の中で、瑠奈さんがいちばんだよ」
  貴史さんが、私に耳打ちする
香坂瑠奈「も、もう! ・・・ありがと♡」
香坂瑠奈「貴史さんも、浴衣姿かっこいいね」
間宮貴史「そう? よかった! この前、情けないところ見せちゃったから、少しはかっこよくないと困る」
香坂瑠奈「ふふっ、貴史さんってば」
香坂瑠奈(いつも通りの貴史さんだ。 お見合い写真のことは忘れて、お祭り楽しもうっと!)
香坂瑠奈「あ、貴史さん、たこ焼き!」
間宮貴史「ホントだ。食べる?」
香坂瑠奈「うん!」
香坂瑠奈「わ~、鰹節揺れてる! 熱そ~」
間宮貴史「あ、じゃあ、僕が先に食べてみるよ」
間宮貴史「はふっ! はふいはふい!」
香坂瑠奈「あ! えっと、お茶お茶! はい!」
間宮貴史「ごくごく・・・」
間宮貴史「瑠奈さん、ありがとう」
間宮貴史「助かったー」
香坂瑠奈「よかった! 買っておいて」
香坂瑠奈「ふーふーして食べよっと」
香坂瑠奈「あ♪ 貴史さん! りんご飴!」
香坂瑠奈「りんご、おっきいから一緒に食べよ?」
間宮貴史「・・・うん」
香坂瑠奈「じゃあ、貴史さんからどうぞ♪ あーん♡」
間宮貴史「うん・・・飴がパリパリして、美味しいよ♪」
間宮貴史「じゃあ、次は瑠奈さん・・・」
香坂瑠奈「う、うん」
香坂瑠奈「あれ? なんか騒がしくない? 貴史さん、見に行こ?」
間宮貴史「あ! ちょ! 瑠奈さ~ん!」
ヨーヨー釣りスタッフ「わわ! お客さんってば、そのくらいにしておくれよ~!」
ツネオ「仕方ねえなぁ。俺の腕前はこんなもんじゃねーんだけどよ!」
香坂瑠奈「あの~! 私も挑戦させてください!」
ヨーヨー釣りスタッフ「あー、ちょっと待ってて! ヨーヨー補充するから!」
ツネオ(あん? 挑戦って・・・俺の記録、越えられるわけねーじゃん)
間宮貴史「瑠奈さん、得意なの?」
香坂瑠奈「うん♪ お祭りのアトラクション好きなんだ!」
香坂瑠奈「集中~! いくよ!」
香坂瑠奈「きゃ~♪ いっぱいヨーヨー釣れたぁ♡」
ヨーヨー釣りスタッフ「あらぁ! さっきのお客さんよりすごいじゃない!」
香坂瑠奈「あ、こんなにいっぱいは持てないので、ひとつだけいただきますね♪」
ヨーヨー釣りスタッフ「ええ!? いいのかい? お嬢さん!」
ツネオ(く、くっそぅ・・・)
香坂瑠奈「あー楽しかった♪」
間宮貴史「瑠奈さん、うますぎてびっくりした!」
香坂瑠奈「へへ♪ う~ん、りんご飴おいし♡」
香坂瑠奈「あ! 今度はあっちが騒がしいよ? 行ってみよ!」
間宮貴史「あ! 瑠奈さーん!」
金魚すくいスタッフ「お客様~! もうそのくらいで勘弁してくださ~い!」
ツネオ「へへっ、俺のすごさ分かったか?」
金魚すくいスタッフ「分かりました! 分かりましたから~! 商売あがったりですよ~」
ツネオ「分かったなら、このくらいにしといてやるよ。へへ♪」
香坂瑠奈「すみませ~ん! 私もやりたいです♪」
金魚すくいスタッフ「は! ちょ、ちょっとお待ちください! 金魚を補充しますね!」
ツネオ(あ? またアイツか。 まぁ、金魚すくいは俺のほうが・・・)
間宮貴史「瑠奈さん! 頑張れー!」
香坂瑠奈「うん! 頑張る♪」
香坂瑠奈「よぉ~し! 集中~!」
香坂瑠奈「わ~い♪ いっぱい金魚すくえたぁ♡」
金魚すくいスタッフ「やばっ! さっきのお客さんよりすごいじゃん!」
香坂瑠奈「あ、いっぱいすくえただけで満足なんで、ほかのお客さん用に金魚は戻しときますね♪」
金魚すくいスタッフ「ええ!? いいのぉ? お客さん」
ツネオ「ぐぬぬぬ・・・アイツ・・・」
  ― To Be Continued ―

次のエピソード:9.花火大会の夜に…②

コメント

  • 可愛いカップルでお尻むずむずする~!とキャッキャしながら読んでましたが、ツネオwww無理だよ、お前ごとき瑠奈には敵わないよ、隣の彼氏も強いよ?と不穏より不憫になりました。ツネオの散る姿、見届けに行くか……

  • お祭りデート楽しいですね!
    続きが気になります☺

  • いいですね~、お祭りデート!楽しむ2人の様子が可愛らしいですね!
    それにしても、瑠奈ちゃんの縁日スキルの高さが、、、衝撃ですね!

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