第三話 ゴリラとアフロはモフモフだ(脚本)
〇星
キミ達の願い、叶えてあげる
(願い事なんて胡散臭いのぉ そんなのできるわけがない)
(しかし本当に叶うとしたら 試しに言ってみるのもいいか)
「自分は髪があれば」
その願いに相応しい物と引き換えだよ
(ふーむ・・・)
(そうだ、3ヶ月後に注文してたアレが 確か家に届くはずだ それと引き換えられるなら・・・)
〇黒
〇線路沿いの道
ツルッチ「お前達はまとめて退学だぁ!!」
〇電脳空間
アフロ が あらわれた
コマンド?
→ たたかう にげる
ぼうぎょ ゴリラ
〇一戸建ての庭先
ケンタ「流れ星の願い事を調べていたぼく達に 突如アフロ星人が襲いかかって来た どうするゴリラ!! どうなるぼく!?」
マサル「すっげぇノリノリで解説してやがる・・・」
ケンタ「さぁ、行くのだゴリラ! 世界の平和を救え」
マサル「いつからそんな話に!?」
ケンタ「ぼくは閃いた あのアフロ星人は秘密を知っている」
マサル「いや、あれは俺達の担任のツルッチだろ あんなアフロになっちまったが」
ケンタ「元担任だろうが関係ない!! 捕まえよう、ゴリラ!」
マサル「今も担任だろ! つーか、俺の事ゴリラ呼びかよ」
ケンタ「細かい事は気にするな 行くぞ!」
マサル「・・・」
マサル「お前は俺の後ろに隠れてるだけかーい!」
ケンタ「大丈夫だ お前が倒れたらぼくがいる だから安心して戦え!」
マサル「なんかバトル漫画みたいな展開に」
ケンタ「マサルは強い! きっと負けない」
マサル「でもなぁ・・・」
マサル「ここは穏便に話し合いを・・・」
〇一戸建ての庭先
マサル「先生、落ち着いてくださいよ」
ツルッチ「自分は常に冷静だっ!」
マサル「そもそも俺達は退学になるなんて事 やってないですよ」
ツルッチ「願い事をキャンセルするような 悪い子達は退学だぁ!」
マサル「えっ? どうしてそれを!?」
ツルッチ「お前達が話しているのを聞いた それは絶対ダメなんだぁ!!」
マサル「なんでですか?」
ツルッチ「自分のアフロがアフロでなくなるからだ!」
マサル「は? 意味分からないんですけど・・・」
ツルッチ「ええい! こうなったら拳で分からせる!!」
〇テクスチャ3
ツルッチ「アフロボンバイエ!!」
〇パチパチ
ツルッチ「アフロアターック!!」
ツルッチ「アフロパーンチ!!」
ツルッチ「ハァハァ・・・ この自分の攻撃をかわすとは」
マサル「・・・」
マサル(ツルッチのパンチが遅すぎ・・・ いや、パンチというより ラジオ体操みたいな動きなんだが)
ツルッチ「ハァハァ・・・」
マサル(アフロになっちまったけど もう定年間近だもんなぁ 無理させない方いいかな)
マサル「先生 あんま無理しない方が・・・」
ツルッチ「まだ・・・ハァハァ 自分の攻撃はこんなものでは ハァハァ」
マサル「息切れしまくってるじゃん・・・」
ツルッチ「まだ終わらぬ 若いモンに負けてたまるかぁ!!」
ツルッチ「ハァハァ・・・」
マサル「・・・」
ツルッチ「なかなかやるな・・・」
マサル「何もしてないけど!?」
ツルッチ「だが! 自分はここで引くわけには いかないんじゃあ!!」
ツルッチ「この技を喰らえぇぇぇ!!」
〇不気味
ツルッチ「アフロクラーッシュ!!」
マサル(俺にはただツルッチが 手をバタバタさせてるようにしか 見えないんだが・・・)
ツルッチ「もう一丁! アフロドリルツイスター!!」
ツルッチ「ハァ・・・ハァ・・・ この、アフロに・・・ ハァハァ・・・」
マサル(息切れしてんじゃん・・・)
ツルッチ「ぬおおおおぉぉぉぉ!!」
マサル「・・・」
マサル(アフロを俺の腹に押しつけてきたが 何をしたいんだろう・・・)
ツルッチ「どうだ! このアフロのモフモフ具合は!!」
マサル「・・・」
マサル「なにが?」
ツルッチ「モフモフに屈するがいい! そうすれば退学は取り消す」
マサル(何言ってるんだか分からん 願い事のせいで髪も頭も壊れたのかも 先生かわいそう・・・)
マサル(かわいそうだから 優しく慰めてあげよう)
〇ジャングル
マサル「先生、落ち着くんだ」
マサル「俺はツルッチ先生の事好きだぜ」
マサル は ツルッチ を
やさしく だきしめた!
〇ハート
ツルッチ(な、なんだこのモフモフ感は)
ツルッチ(自分のアフロよりもモフモフだ・・・)
ツルッチ(なんだか懐かしい・・・)
ツルッチ(この温もり・・・ この懐かしい加齢臭・・・)
ツルッチ(これは・・・)
〇黒
〇古民家の居間
かあちゃん「かずお、お前は親孝行でいい子だぁ」
幼い頃のツルッチ「自分、かーちゃん大好きだぁ」
かあちゃん「そうかぁ」
幼い頃のツルッチ「かあちゃんー 抱っこしてー」
かあちゃん「おやまぁこの子は甘えてきてぇ よしよし・・・」
幼い頃のツルッチ「かーちゃんあったけぇ それに不思議な臭いもするなぁ」
かあちゃん「そうかそうかぁ ・・・お前はとーちゃんに似てきたなぁ」
幼い頃のツルッチ「そうかなぁ」
かあちゃん「いいかぁ 将来髪には気をつけるんだぁ とーちゃんは薄毛家系だからな」
〇ハート
ツルッチ「かあちゃーん!」
〇一戸建ての庭先
マサル「なんか泣き出したけど・・・」
ツルッチ「お前の体毛・・・ モフモフであったけぇな」
マサル「はぁ・・・?」
マサル(なんかよくわからんが とりあえず大人しくなったし まぁいいか)
ケンタ「よくやった、マサル! そのまま逃げないように押さえてくれ」
マサル「おう!」
ケンタ「よし」
ケンタ「17時35分、アフロ確保ぉ!!」
マサル(ケンタめっちゃノリノリだな)
ツルッチ「無念・・・」
ケンタ「さぁ、アフロ星人! 流れ星について知ってる事を 話してもらうぞ」
マサル「そうだ、俺達の願いをキャンセルしたら アフロも何か影響あるのか?」
ツルッチ「あるに決まってるだろう! お前達は流れ星の話を全く聞いてないのか」
ケンタ「3ヶ月も前の事なんて覚えてないな ぼくは未来に生きる性格なんで」
マサル「そもそも流れ星に会った記憶が無い」
ツルッチ「お前達・・・」
ツルッチ「いいかぁ! 流れ星は大事な事だからって2回言った これはテストに出る流れだ!」
ケンタ「はぁーい・・・」
ツルッチ「はい、そこ寝ない!」
ケンタ「アフロの話が長いし・・・」
マサル「俺も眠くなってきたなぁ」
ツルッチ「お前達! 人の話はちゃんと聞けぇ」
マサル「聞くから話してくれよ 流れ星は何を言ってたんだ?」
ツルッチ「それは──」
〇動物
アフロは語り出す
アフロは何故アフロになったのか
そしてアフロの悲しい過去を
はたしてマサル達は
流れ星の元へ辿り着けるのか
第四話へ続く・・・!
たたかう、ぼうぎょ、にげる、ゴリラ……ゴリラ!?笑
思わず吹き出してしまいました🤣
担任の先生がゴリラに抱かれて昔を思い出すシーンは涙腺にきました。昔を思い出すあの匂いって、本当不思議な匂いですよね🤔
段々と願い星の真相に近づいてきて次回が楽しみです!
RPGの如く戦うか……!
と思ったら先生を介抱するとはw
先生の繰り出すアフロブレイク、加齢につき与えるダメージより反動ダメージが大きいですな。
(ポ●モンネタ)
きゅうに ドラクエ
はじまったと おもったら
アフロを こうりゃくする
ギャルゲ だった…