ニコ☆イチ↑

Too Funk To Die

第三話 発動!!誰が為のストロベリーパワー!?(脚本)

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〇華やかな広場
  私、甘宮苺果(あまみやいちか)、中学一年生!
  魔法少女「ピュアストロベリー」の正体なんだ!
  お母さんのお店に現れたスモーキーは、ニコタインがボコボコにしてくれたけど・・・
  なーんか様子が変だったんだよなー
ニコタイン「ストロベリーどの、細かいことを気にしてたらダメでござる」
ニコタイン「某と一緒に、ニコタインイン🍻ホッピー☆な日々を過ごすでござるよ!」
ピュアストロベリー「何も上手くかかってねえよ」

〇駅前広場
  甘王駅・駅前広場──
ピュアストロベリー「・・・・・・」
ニコタイン「こんにちはー!我らピュアストロベリーとピュアニコタインでござる!」
ニコタイン「応援よろしく頼むでござる!!」
ニコタイン「あ!そこのご婦人、我らをよろしく頼むでござる!」
ご婦人「ちょ、近づかないでよ!」
ニコタイン「・・・・・・」
ニコタイン「そこのハンサムな御仁!あなたにぴったりな魔法少女バディが・・・」
御仁「臭えんだよ近寄んな」
ニコタイン「・・・・・・」
ピュアストロベリー「あのさ・・・」
ニコタイン「まあ、上出来でござるな」
ピュアストロベリー「どこがじゃ!」
ピュアストロベリー「完全に無視されてたじゃん!」
ニコタイン「始めはこんなものでござるよ、何事も」
ニコタイン「地道な活動がいつかは実を結ぶのでござる、まるで竹の花々のように」
ピュアストロベリー「何十年後なんだよそれ・・・」
お巡りさん「君たち、ここで何してるの?許可取ってる?」
ニコタイン「おっと、逃げるでござるよ!」
ピュアストロベリー「ちょ、おま、ふざけんなー!!」
お巡りさん「ま、待ちなさい君たち!!」

〇広い公園
ピュアストロベリー「はあ、はあ、はあ・・・」
ニコタイン「なんとか逃げきれたでござるな」
ピュアストロベリー「警察に・・・追われる魔法少女って・・・なに・・・」
ニコタイン「さて、先ほどの活動で少しは人気が上がったはずでござる」
ニコタイン「どれ、ちょっとストロベリーパワーを発動してみるでござる」
ピュアストロベリー「ポジティブか!」
ピュアストロベリー「あれで人気上がるわけないでしょ!?」
  そろそろ説明が必要だろう。
  なんで私たちがビラ配りなんてしてたのかと言えば──
  あのクソひよこの、無責任な一言が原因だった。

〇可愛い部屋
  ──数時間前
ピヨりん「あーん?ザ・コールタールを倒した時の力が発動しない?」
ピヨりん「そりゃお前、みんなからの人気をゲットしてストロベリーパワーを溜めねえとダメだろ」
苺果「みんなからの人気?」
ピヨりん「ほらオメーよくあんだろ」
ピヨりん「例えばよ・・・」

〇魔界
ピヨりん「『ぐあっはっは、そんなものか魔法少女よ』」
ピヨりん「『悔しい、でももうダメ・・・!』」
???「『しっかりしろ魔法少女ー!」」
ピヨりん「『この声は・・・!』」
ピヨりん「『みんな応援してるぞー!!』」
ピヨりん「『この街を守ってくれるんでしょー!?』」
ピヨりん「『お赤飯炊いて待ってるんだからねー!』」
ピヨりん「『みんな・・・!!』」
ピヨりん「『こ、これが人間の心のパワーか』」

〇可愛い部屋
ピヨりん「ってやつ」
苺果「全部ひよこの再現VTR初めて見たわ」
ピヨりん「とにかく、力が欲しけりゃ人気集めてこいや」
苺果「いやそんな簡単に・・・」
ニコタイン「うおおおおん!あおおおおん!!!!」
苺果「急にどうした」
ニコタイン「某、今モーレツに感動したでござる」
ニコタイン「魔法少女が皆を守る!皆が魔法少女を応援する!そしてそれが魔法少女の力になる・・・」
ニコタイン「なんと美しい、SDGsな関係性でござろう!」
苺果「ドン、じゃねえよ」
苺果「ってかどーでもいーよそんなこと!」
苺果「私はね、人気ないの!自慢じゃないけど!」
ピヨりん「ホント自慢じゃねーよな」
苺果「うるさい!」
苺果「人気がないから、ニコタインと一緒に活躍して人気を得ようっていうのに!」
苺果「先に人気ゲットしなきゃいけないって、もうどうしたらいいのよ!!」
ピヨりん「さあ」
ピヨりん「駅前でビラでも配りゃいいんじゃねーの」
苺果「急に適当すぎだろ・・・」
ニコタイン「それでござる!!」
苺果「えっ?」
ニコタイン「まずはこの町の皆に、某たちのことを知ってもらうでござるよ!!」
ニコタイン「苺果どの、行くでござる!!」
苺果「え、ちょっと!?」
ピヨりん「・・・俺にも、あのくれえの若さが欲しかったぜ」

〇広い公園
  で、今に至るというわけだ。
ニコタイン「さあ、来いでござる!」
ピュアストロベリー「ストロベリーパーンチ!」
ニコタイン「もっと!足りんでござるよ!」
ピュアストロベリー「ストロベリーキーック!」
ピュアストロベリー「ハア、ハア・・・どう?」
ニコタイン「全然ダメでござるな」
ピュアストロベリー「チクショー!!」
ピュアストロベリー「ビラ配り、何にも意味なかったじゃん!」
???「あははははは!!」
ピュアストロベリー「ん?」
クソガキ「コスプレしてる人いるwwww」
クソガキ「ちょーダセーwwww」
ピュアストロベリー「クソガキにまで笑われるし、もう最悪・・・」
ニコタイン「努力しているストロベリーどのを嘲笑うとは許せん」
ニコタイン「ちょっとぶっ飛ばしてくるでござる」
ピュアストロベリー「え、ちょっとやめときなさいよ!」
ピュアストロベリー「もう、なんでこう冗談が通じないのかなー・・・」
スモーキー「モッキィ〜」
ピュアストロベリー「スモーキーまで出てきたし・・・今日は厄日だなぁ」
ピュアストロベリー「えっ?」
スモーキー「モッキイイイイ!!」
ピュアストロベリー「うひゃあああ!!出たああああ!!」
「もっぎいいい!!」
ピュアストロベリー「しかもめっちゃいるー!?」
ピュアストロベリー「に、ニコタイン!早くなんとかして!!」
ニコタイン「すまんでござるが・・・」
「もぎいいい!」
ニコタイン「こっちも手一杯でござる!」
ピュアストロベリー「そ、そんな!?」
ピュアストロベリー「ん?あれは・・・」
「モキモキモキィー!!」
クソガキ「だ、誰か助けてえええ!」
「も、モッギィ・・・」
ピュアストロベリー「怪我はない!?」
クソガキ「う、うん・・・」
ピュアストロベリー「早く逃げて!」
スモーキー「モギモギィ!」
ピュアストロベリー「あーもう、なんで起き上がってくるの!?」
ピュアストロベリー「ニコタイン!!早く私を助け──」
ピュアストロベリー「──はっ!!」

〇大きい交差点
ニコタイン「某、貴様程度に負けるような人間をバディに選んだつもりはござらん」
ニコタイン「ここで終わるようなら、その程度だったということでござるな」

〇広い公園
ピュアストロベリー(ダメだよ、このくらい私一人で対処できなきゃ・・・)
ピュアストロベリー「でも、かと言って気合いで勝てるわけでもないし・・・」
「モッギイイイ!」
ピュアストロベリー「どうしたらいいのー!?」
  頑張れー!ピュアストロベリー!!
ピュアストロベリー「この声は・・・!」
クソガキ「負けるなー!」
クソガキ「そんな奴ら、ぶっ飛ばしちゃえー!」
ピュアストロベリー「さっきの子・・・!」
ピュアストロベリー「こんなふうに応援されちゃ・・・」
「モッキィーー!!」
ピュアストロベリー「頑張らないわけにいかない!!」

〇星
ピュアストロベリー「ぴゅあ☆ぴゅあ!!」
ピュアストロベリー「ストロベリー・フィールズ・4・エバー!!」
ピュアストロベリー「くらえ!!」
スモーキー「・・・モキ?」
スモーキー「何もなってないモキ」
スモーキー「失敗したモキ!?」
ピュアストロベリー「もう、終わったよ」
ピュアストロベリー「ショートケーキのイチゴを食べるくらい、あっという間にね♪」
スモーキー「あ、ああ・・・ああああ・・・!!」
「モッギイイイイイイイ!!!!」

〇広い公園
ピュアストロベリー「できた・・・ストロベリーパワーの発動・・・!」
ニコタイン「人気こそが魔法少女の力の源」
ニコタイン「となれば、応援によってストロベリーパワーが発動するのも道理」
ニコタイン「すべてピヨりんどのの言う通りでござったな」
ピュアストロベリー「・・・大変不本意ながらね」
クソガキ「ストロベリー!」
ピュアストロベリー「君・・・!」
クソガキ「助けてくれてありがとう!!」
クソガキ「かっこよかったぁ!」
ピュアストロベリー(こいつ、さっきは「ダセー」とか言って笑ってなかった!?)
ピュアストロベリー「ま、いっか」
ピュアストロベリー「こちらこそありがとう」
ピュアストロベリー「これからも応援よろしくね!」
  こうして、ストロベリーパワー発動の手がかりを掴んだ私たち。
  人気も実力も、まだまだこれからだけど──
  ──私、ちょっとは成長できたのかも?
ニコタイン「貴様はまず謝らんか!!」
ピュアストロベリー「やめろ!!」

〇屋上の隅
  その夜──
ニコタイン「・・・・・・」
ニコタイン「「あの」スモーキーを、やつは大量に送り込んできた・・・」
ニコタイン「もう一刻の猶予もないでござる」
ピヨりん「・・・どうだ、苺果は。使い物になりそうか」
ニコタイン「まだまだこれから、というところでござるな」
ピヨりん「これからじゃあ、困るんだがなぁ・・・」
ピヨりん「ま、頼むぜニコタインさんよ」
ピヨりん「あんたの願いは、俺の願いでもあるんだから・・・な」
ニコタイン「某の願い・・・?」
ニコタイン「そんなもの、とうに叶わぬでござるよ」
ニコタイン「ハッツガーン様・・・」
  ──続く

〇華やかな広場
苺果「今日は久しぶりの学校!」
苺果「みんな話題はバケプリのことで持ちきりだけど・・・」
苺果「生柄(なまから)めるちゃんだけは、ピュアストロベリーの良さをわかってくれたんだ!」
苺果「ってニコタイン、なんで学校来てんの!?」
苺果「次回、「めるちゃんより愛をこめて!?」」
める「えっと、すとろべり・・・べり・・・」
苺果「いや無理しないでいいって!!」

次のエピソード:第四話 めるちゃんより愛をこめて!?

コメント

  • 応援は力……ミラクルな光を振りながら「がんばえー!」ってやるアレですね!!
    ピヨりんがハードボイルドな空気を出してるぞ?黒幕か?と思いつつ、そういえばゆで卵ってピヨりんと並べてはいけない感がありますね……。
    次回登場のめるちゃん、気になります。振り回されるのか、意外に強キャラか?

  • ハッガーン、なんて強力な敵なんだ!
    よし、ビームメスで対抗だ!(医療モノでない!)

  • 今更ですが、ピュアニコタインって良い名前ですよね!とっても体に悪そうです!

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