か弱いくんの彼女

緑作七去−アヲサクナノサ−

エピソード2(脚本)

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〇男の子の一人部屋
  夜、結花さんとの電話での会話
「ビデオ通話してもいい?」
強「いいけど・・・」
強(結花さんって、髪をおろすとあんな感じに なるんだ)
強(パーマなのかな?)
強(あの感じのままで学校来れば、いいのにな)
結花「あのね、明日の・・・」
強「明日の何?」
結花「時間割、教えてくれない」
強「そんなことで電話したの」
結花「そんなことって、何よ」
強「てか、なんで電話番号知ってるの」
結花「携帯の保護フィルムに番号書いてあるよ」
強「え、ウソでしょ」
結花「本当だよ」
強「明日は授業のカリキュラムの説明だから、 持っていくものは筆箱とかだけだよ」
結花「あ、そっか!」
強「本当に分かってなかったの」
結花「なんで?」
強「てっきり、恋人修行か何かで電話したのかと思った」
結花「まぁ〜それもだけど・・・」
結花「パジャマ姿で電話に出れば、惚れたりするかな・・・と思って、」
強(ギク、)
結花「時間割教えてくれて、ありがとう」
結花「じゃあ、また明日ね か弱いくん」
強「またね、」
強(俺はたった今、結花さんに惚れたけど)

〇シックな玄関
強「行ってきます」
お母さん「あら、早いのね」
お母さん「嬉しいことでもあった?」
強「まぁ〜そんな感じ」
お母さん「昨日の誰かさんとは大違い」
お母さん「いってらっしゃい」

〇駅のホーム
結花「おはよ!」
結花「昨日のあたし、可愛かった?」
強「うん・・・可愛かったよ」
結花「いやいやで言ってる?」
強「違うよ!」
結花「なら、よかった」

〇学校の廊下
強「誰もいないよね」
結花「誰もいるわけ無いじゃん」
結花「朝早く来てるんだから」
強「まぁ、確かに・・・」

〇教室
強「誰もいないか」
結花「ほら、やっぱりね」
強「あれ、前の席に荷物が入ってる」
結花「置き勉じゃないの」
強「でも、置き勉なら、ロッカーに入れろって」
結花「そうだったよね」
幸人「おはよう」
強「来てたの?」
幸人「今日から授業の進め方を知るのに、早く 来ておかなきゃだろ」
結花(結構、面倒な奴ね)
結花(てか、早く来ても変わらないでしょ)
強(勉強のために朝早く来る人なんて 居ないだろ)
  まぁ、ここはまず・・・
  おはよう、幸人くん
  じゃあ、
  『私たち用があるから』
  『俺たち用があるから』

〇学校の廊下
結花「ねぇ、か弱いくん」
強「これからもその名前で呼ぶの?」
結花「当たり前じゃん」
結花「私の彼氏になるまで、ずっと」
強「そうなんだ」
結花「さっき、あたしたちが言ったことが 同じだったよね」
強「うん、そうだったね」
結花「それって、すごいことだよね」
結花「以心伝心みたいでさ」
強(実際に会話できてたような気もするけど、)
結花「でも、か弱いくんは幸人くんと喋ってるし、もっと皆と話そうよ」
結花「自己紹介もHRであるわけだし」
強「まぁ、頑張ってみるよ」
中村「強?」

次のエピソード:エピソード3

コメント

  • 気になる異性のパジャマ姿って、確かにドキドキしてしまいますよね!強くんの心情描写が素敵です!この2人の醸し出す空気感が見ていて気持ちいいですね。

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