初恋の幼馴染を攻略せよ!

めぐる

頭脳派=モテ?(脚本)

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〇汚い一人部屋
ケンジ「悪いな〜夜遅くに。 ちとバイト長引いちゃって!」
ユウト「大丈夫だよ、明日休みだし」
ケンジ「そうそう、今日バイト中に女子高生が、どんな奴彼氏にしたい?って話してて」
ユウト「お、そりゃ興味あるなぁ」
ケンジ「良い大学に行って、良い会社に就職して、真面目に働く男!だって」
ユウト「・・・Fラン大学の俺ら、アウトオブ眼中ってこと?」
ケンジ「・・・」
ケンジ「まぁ現実はともかく、これはゲームクリアの大きなヒントな気がするんだ! 今まで勉強おろそかにしてたからな」
ユウト「おう。頑張ってこいよー」

〇大きな木のある校舎
ケンジ「よぉし、まずは成績学年トップを目指すぞ!」
ケンジ「前回は、こっぴどいフラれ方したからなー。 まぁそりゃ彼氏にするなら、チャラ男より真面目な奴のが絶対良いよな!」
ユリ「あ、ケンジ! 見て見て〜私たち同じクラスだよっ♪」
ケンジ「おぉっ、マジか!」
ユリ「高校生活も楽しみだね。 一年間よろしくね♪」

〇教室
ケンジ(とりあえず、良い成績を取って、偏差値の高い大学に入ればいいんだろ? 目指すは東大、最低でも早慶あたりか?)
先生「えー、つまり、このx軸とy軸はー・・・」
ケンジ(ってか、偏差値50のこの学校の授業、聞いてる意味あるのか? 時間がもったいないんじゃ?)
  俺は勉強に集中するために、部活には入らなかった
  委員会や学校行事も極力避けて、まだ高校一年生だというのに、難関大学の過去問もやり始めていた
  クラスには、普通に話す友人は数名いたが、学校外で会うことはなかった

〇教室
先生「それでは、この前の中間テストの結果を返却する。 相澤──、安藤──、伊勢崎──・・・」
ケンジ(次は俺か)
先生「よくやった!! 学年トップの成績だ。しかも数学は満点! これからも期待してるぞ!」
ケンジ「よっしゃ!!」
ユリ「ケンジ、すごい!頑張ったんだね〜! 中学の時は成績下の方だったのに」
ケンジ「うっ・・・ま、まぁ、ちょっと将来のこと考えたりしてな!勉強も頑張ろうかと!」
ユリ「うん。それであっという間に学年トップになっちゃうんだもん。尊敬するなぁ」
ケンジ(おおっ!?これは好感触!!)

〇図書館
  勉強を頑張ると、新たな発見があった
ケンジ(勉強って、楽しい!!)
  テストの点数や順位など、結果が数字で表れ、周りから認められ、承認欲求が満たされる
  自己肯定感が上がり、モチベーションも上がる。
  知らないことを知るのもおもしろく、知識欲が増す
ケンジ(これは、良いループに入ってるかも!!)
ユリ「ケンジ、遅くまでお疲れさま」
ケンジ「お、おう。びっくりしたー」
ユリ「勉強の邪魔してごめんね。 あの・・・次のテスト範囲でわからないところがあって。 教えてもらえないかな?」
ケンジ(キターーー 激アツイベント!!)
ケンジ「もちろん、いいぜ」
ユリ「ありがとう〜! 数学の、この問題なんだけど・・・」
ケンジ「なんだ、こんなの簡単だよ! これを、こうしてー・・・」

〇教室
先生「静かにー。この前のテストの返却をするぞー」
ケンジ(今回も手応えバッチリだぜ!)
先生「また、学年トップだ。 君は我が校始まって以来の天才かもしれん! これは東大も夢じゃないぞ!!」
ケンジ「はい!うちの高校初の東大合格を目指しますよ!!」
  東大だって・・・すげーな。天才は言うことが違うな
  カッコいいー♡
  でも、ケンジくんなら本当に東大受かっちゃいそう!
ケンジ(キマったー!!! これはユリの評価も爆上がりしただろう!)
  しかしそんな矢先、事件は起きた

〇グラウンドの水飲み場
ケンジ「じゃあ、俺帰るわ」
  はっ!?
  今日体育祭のクラス全体練習だって言ったじゃん!
ケンジ「いや、そうだけど、俺が出るの200m走だけだろ? それ俺がいる意味あるの?」
  はぁー・・・勉強が大事なのはわかるけどさぁー
ケンジ「いや勉強どうこうじゃなくて。 その全体練習で俺がやることはあるのかっていう・・・」
  お前さ、いいかげんにしろよ!
  お前のそういう行動が、クラスの輪を乱してるんだよ!!
  ちょっと、やめなよ、男子!
  ま、まぁ、全体練習も強制じゃないしさ・・・

〇川沿いの道
ケンジ(まったく、都合が悪くなると騒ぎ立てるしかできない低能を相手にすると疲れるぜ)
ケンジ(俺は東大も狙えるほど、努力しているんだ。 こんなところ、本来なら俺がいるべき場所じゃない)
  こうして俺は、だんだんと学校内での繋がりが薄れていった。
  その代わりに、成績は学年トップを維持し続けた

〇体育館の裏
  ──3月
ケンジ(これまでの反省も踏まえて、女子には誠実に接したし、昨日美容院と眉カットも行って身なりも整えたし、今回こそはいけるだろう)
ユリ「ケンジ、急に話があるって、どうしたの?」
ケンジ「あぁー・・・実は俺、今彼女いないんだけどさ」
ユリ「う、うん」
ケンジ「ユリがよければ、付き合っても良いぜ?」
ユリ「・・・ごめんなさい」
ユリ「実は私、同じクラスの高橋くんと付き合ってるんだ」
ケンジ「えっ?あ、あの高橋? どこがいいの?」
ユリ「ちょっと、人の彼氏に対して、失礼じゃない?」
ケンジ「あ、ごめん。そういう意味じゃなくて、単純に何が良かったのか気になって・・・」
ユリ「ケンジが勉強頑張ってるのはすごいけど、周りを見下したような言動は、良くないと思うよ」
ケンジ「いやほんと、そんなつもりはないから!」
ユリ「ケンジはそうでも、周りは嫌な思いしてる人もいるよ。 嫌味っぽいとか、マウントしてる感じとか」
ケンジ「えっ・・・」
ケンジ「それは、悪かった。反省する。 ちなみに高橋とはなんで付き合うことになったの?」
ユリ「体育祭の練習の時からちょっとずつ話すようになって、LINE交換して、何回かデートして告白されたの♪」
ケンジ(学校行事ぃぃぃ!!!)
  GAME OVER

〇汚い一人部屋
ケンジ「・・・はぁ」
ユウト「静かに戻ってくると、それはそれで気味悪いな」
ケンジ「今回も、ダメだったわー」
ケンジ「これ難しすぎねぇ? 女子はいったい何を求めてるんだ?」
ユウト「そんなん俺がわかるわけないだろ。 まぁ、やみくもにやるより少し女心というものを研究した方が良いのかもな」
ケンジ「どうやって?女友達もいないのに?」
ユウト「まぁ・・・ネットで調べるとか?」
ケンジ「そうだなぁ。 また、出直してくるわ」
ユウト「おう。またなー」

〇学生の一人部屋
ケンジ「いやー、どうしたらいいんだ? とりあえずググるか」
  「モテる男」
  検索
ケンジ「やたら出てくるなぁ・・・。 とりあえず、女の人が書いてるの参考にした方が良いよな?」
  こんな男はアリエナイ!
  モテる男性と非モテ男性の決定的な違いとは! by婚活女子ミカコ
ケンジ「お、これ読んでみるか。 なになに・・・えっ!?」

次のエピソード:金持ち=モテ?

コメント

  • 今までよりは今回のはいいと思ったんですけどね。モテへの道は険しい…

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