ゴーストライターは死刑囚!?現在逃走執筆中

ヒナタクチ

エピソード2(脚本)

ゴーストライターは死刑囚!?現在逃走執筆中

ヒナタクチ

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〇中東の街
兵士 リベルテ「おい、お前!この作品は有害図書だな。 所持は犯罪だ逮捕する!!」
「ヒィ!!助けて...」
兵士 リベルテ「フフフ、順調に仕事が進んでいる。 このままいけば」
兵士x「上官、先日用意して欲しいと言われていたA国のデータを持ってきました」
兵士 リベルテ「ご苦労」
兵士 リベルテ(!?そんな馬鹿な)
兵士x「じょ、上官...どうかなさいましたか?」
兵士 リベルテ「いや、何でもない」
兵士 リベルテ(我が国よりも表現規制の強いA国にアルコール依存症と麻薬中毒者が増加している...どういう事だ)
兵士「上官、緊急連絡が入りました!!」
兵士 リベルテ「何だと⁈」
兵士「アンリ・デルタが脱獄しました! 牢屋はもぬけの殻です!!」
兵士 リベルテ「嘘をつけ!?!? 逃げられないように100人の兵士と最新のセキュリティを配置したんだそ!?」
兵士「信じられないですが...本当です」
兵士 リベルテ「H●ly shit!️!️!️」

〇牢屋の扉

〇牢獄
  ー牢屋ー
アンリ・デルタ「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ」
  アンリはずっとブツブツと呟いていた。気でも狂ったのだろうか。
FAN「..,アンリ先生、アンリ先生?」
アンリ・デルタ「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ」
FAN(ダメだ、返事がない。 こうなったら、 必殺!猫騙し!!!)
アンリ・デルタ「何!?爆発⁈⁈」
FAN「いえ、猫騙しです」
アンリ・デルタ「下手なジョークだね...」
FAN「あなたがアンリ先生ですね」
アンリ・デルタ「あなた誰?兵士の軍服を着ているけど」
FAN「私はあなたの大ファンです。助けに来ました」
アンリ・デルタ「メアリーのおばあちゃんの生年月日」
FAN「1950年1月15日」
アンリ・デルタ「天使の合言葉は」
FAN「気まぐれに解決☆」
アンリ・デルタ「金のゴリラの名前」
FAN「G.G.G(ゴールデングレートゴリラ)」
アンリ・デルタ「かなりマニアニックな質問したけど、あなた私の作品本当に好きなのね」
FAN「廃刊になってしまったファンブックも持っていますからね」
FAN「それよりも早く急ぎましょう、脱獄の手配はできています」
アンリ・デルタ「でも監視ロボットもいなかったっけ?」
FAN「既にハッキング済みです。 急ぎましょう」

〇牢屋の扉

〇刑務所

〇中東の街
アンリ・デルタ「ゼェーゼェーハァーハァー」
FAN「大丈夫ですか?」
アンリ・デルタ「あの腐った牢屋にいるよりはマシだから大丈夫、ありがとう」
  ブブーーン
FAN「〇国大使館の車がきました。乗りましょう」
アンリ・デルタ「!?あなた、一体何者?」

〇車内
FAN「とりあえずこれで安心ですね」
アンリ・デルタ「ねぇ、パソコンか紙と筆記用具とか持ってない?」
FAN「?パソコンならこちらです」
アンリ・デルタ「Word使っても良いかな?」
アンリ・デルタ「カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ」
FAN(恐ろしいほど早いタイピング...! 私でなきゃ見逃してしまうほどに)
FAN「アンリ先生はやはり著作業をしていらっしゃるからタイピング早いんですね」
アンリ・デルタ「カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ」
FAN(この人、集中すると本当に周りが見えないんだろうな)

〇個別オフィス
  一方、日本では東街エリ子はアンリについて編集長達に話をしていた。
東街エリ子「私がアンリと出会ったのはデビューする数年前のweb小説でのやり取りです」
東街エリ子「大学生の頃、海外文学にハマっていたのでその影響で英語で短編web小説を書いていました」
編集長 山崎権蔵「なるほど、そのweb小説がきっかけで東街先生とアンリくんは仲良くなったと」
編集者 星あかり「ということはアンリさんは日本はやっぱり話せないから英語でやり取りしていたってことよね」
編集者 星あかり「東街先生は学生の頃から優秀だったんですね!」
東街エリ子「たまたま海外文学が好きだっただけですよ。そこからネットでのやり取りをしていくうちにアンリと仲良くなりました」
東街エリ子「それで私が賞に応募していた時にアンリとの合作の作品が新人賞に選ばれたのです」
編集長 山崎権蔵「なるほど...」
東街エリ子「とりあえずこれで私が話したかった事は全て話しました」
編集長 山崎権蔵「色々衝撃的だったけど東街先生の気持ちは伝わったよ」
編集長 山崎権蔵「アンリくんの無事を祈るしかないけどね」
東街エリ子「そうですね」
編集長 山崎権蔵「僕はこれで失礼するよ。話してくれて本当にありがとう」
編集者 星あかり「東街先生、もし編集部でサポートできる事があれば遠慮なく言ってくださいね。お先に失礼します」
東街エリ子「お疲れ様でした」
東街エリ子(ふう...疲れた。 本当はアンリとは中学生の頃から海外文学の2次創作で仲良くなったしアンリは日本語ペラペラなんだけどね)
東街エリ子(アンリが欲しい同人作家さんの作品を買うためにコミケで人混み塗れになりながら買ってあげた事もあったなぁ)
東街エリ子(初めて外国に郵送するのが大変だったけど。凄く喜んでたなぁ...その後電子マネーで3万円振り込まれたのにはビックリしたけど)
東街エリ子(アンリ、今頃どうしているかな...)
東街エリ子(いけない!今は感傷的ではなく冷静にいなきゃ)

〇車内
アンリ・デルタ「よし、キリの良いところで休憩しよう」
FAN「お疲れ様です!」
FAN「2時間ぶっ通しでタイピングしていましたね...」
アンリ・デルタ「誰にも邪魔されずに作品を作れるのが一番幸せだからだよ!!」
FAN「やっぱりアンリ先生すごいっす」
アンリ・デルタ「「邪魔」されいなければもっと凄いよ私は」
FAN「...そうですね」
アンリ・デルタ「これは!?」
FAN「亡命用の必要書類です。アンリ先生が必死に執筆している間に発行しました」
FAN「明日、ヘリで〇国に向かいます」
アンリ・デルタ「流石にここまでは予想外なんだけど...どうして私にそこまでしてくれるの?」
FAN「あなたの作品に心が救われたからです」
FAN「私、大使館で働き始めた頃はストレスで苦しめられてて...そんなときにアンリ先生の自由な作品達が心の支えだったんですよ」

〇高層ビルの出入口
FAN「足元に気をつけてください。アンリ先生が休憩できる部屋に案内します」

〇簡素な部屋
FAN「簡素な部屋で申し訳ないですがこちらが部屋です」
「あの牢獄に比べたら天国よ〜」

〇白いバスルーム
FAN「隣の部屋に女子職員用のバスルームもありますので」

〇簡素な部屋
FAN「お食事、用意しましょうか?」
アンリ・デルタ「カップラーメンが食べたいけどあるかい?」
FAN「わかりました。ご用意いたします」
アンリ・デルタ「私の好きなシーフード味だ!美味しそう〜」
アンリ・デルタ「Delicious!!」
FAN(た、食べるのも早い!?)
アンリ・デルタ「今日は明日に備えてもう寝る準備をするわ。おやすみなさい」
FAN「おやすみなさい。アンリ先生」

次のエピソード:エピソード3

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