寝させないぜ!デビルZの物語

しばしば

エピソード2 「ライバル、睡魔が登場!」(脚本)

寝させないぜ!デビルZの物語

しばしば

今すぐ読む

寝させないぜ!デビルZの物語
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇オフィスビル
デビルZ「お前は睡魔!」
睡魔ちゃん「はーい、睡魔でーす♡」
たくや「か、かわいい・・・(僕のタイプ)」
デビルZ「って、何でここに?」
睡魔ちゃん「Zが全然仕事できないからよ!」
睡魔ちゃん「昨日なんか、 一緒にパジャマ着て寝てたじゃない!」
睡魔ちゃん「本当にそれでも睡眠を邪魔する悪魔なの?」
デビルZ「う、」
睡魔ちゃん「私だったら、すぐ人間を こてんぱんにできるんだから!」
たくや「笑顔も可愛い・・・」
デビルZ「いや、何気に怖いセリフ言ってるぞ しっかりしろ、たくや」
睡魔ちゃん「ってことで、私が代わりにやります!」
睡魔ちゃん「そこの人間、借りてもいいですかぁ?」
たくや「よ、喜んで・・・」
デビルZ「お、おいっ、危ないぞ・・・」

〇東京全景
  きれいな夜景だね
  君の瞳に乾杯
たくや「・・・なーんてね♪」
たくや「こんなかわいい子とデートできるなんて」
睡魔ちゃん「またまたぁ、調子のいい人間ですね」
睡魔ちゃん「そういえば、昨日、Zと何して 過ごしてたんですかぁ?」
たくや「あいつと?」
たくや「うーんと、バーガー食べてビール飲んだり」
たくや「ゲームしたり」
たくや「ヨガしたり・・・」
睡魔ちゃん「ふーん、なんか、楽しそうですね」
睡魔ちゃん「あっ、今さらなんですが」
睡魔ちゃん「私、睡魔なので 不眠症、解決できますよ?」
睡魔ちゃん「私の力で、ぐっすり眠ることができます」
たくや「Zと真逆の悪魔だな」
睡魔ちゃん「よければ、お宅にお邪魔してもいいですか?」
たくや「えっ、いいの?」
たくや(なんだよ、すごくいい子じゃないか)
たくや(夢みたいだ)

〇マンション群

〇一人部屋
たくや「ちょっと散らかっている部屋だけど」
睡魔ちゃん「ふーん、ここでZと過ごしてたんですね」
睡魔ちゃん「早速ですが ベッドで横になってもらえますか」
たくや「えー、睡魔ちゃんの膝枕とかがいいなぁ」
睡魔ちゃん「調子に乗らないでくださいね」
たくや「ほっぺ、痛ーい」
たくや「でもそんな暴力的な睡魔ちゃんも好き」

〇一人部屋
  頬が腫れ上がったたくやは
  ベッドの上で大人しく横になっていた
睡魔ちゃん「はーい、 では今から眠りの儀式を始めますね♪」
たくや(どきどき、わくわく)
睡魔ちゃん(あー、いつもこの瞬間が ぞくぞくするのよねえ♡)
睡魔ちゃん「ねんねんころり〜ねんころり〜」
たくや「ああ、だんだん まぶたが落ちてきて・・・」
睡魔ちゃん「永遠にお眠りなさぁぁい♡」
たくや「えっ、永遠に!?」
たくや「つまり、死・・・」
たくや「ぐぁぁぁあ!」
たくや「くっ、苦しい・・・目も開けられない」
たくや「金縛りみたいに体も動かない」
睡魔ちゃん「ふふふ、苦しいはずです」
睡魔ちゃん「首も締めているんですから♡」
たくや「くっ、くそお」
たくや「でも、そんな暴力的な睡魔ちゃんも好き」
睡魔ちゃん「よくまだ声が出せますね」
睡魔ちゃん「しぶとい人間」
睡魔ちゃん「もっと締めます♡」
たくや「ぐっ」
睡魔ちゃん「ふふふ、これでぐっすり眠れますよ」
睡魔ちゃん「二度と目覚めることなく・・・」
たくや(ああ、Zだったら・・・)
たくや(あいつだったら・・・)
たくや(あいつ、いい奴だったな・・・)
たくや「Zぉぉ!!」
デビルZ「呼んだ?」
睡魔ちゃん「Z!何しに来たのよ!」
デビルZ「2人より3人で遊んだほうが 楽しいぜえ♪」
睡魔ちゃん「遊んでないから!仕事してたのに」
デビルZ「必殺!呪い解き!」
たくや「ぷはぁ〜、やっとちゃんと息ができる」
たくや「目も開けれた」
睡魔ちゃん「あー、眠りの呪いも解いたわね!」
睡魔ちゃん「せっかくいいところ、だったのにぃ」
デビルZ「睡魔よ、たくやは私の獲物だぜ」
デビルZ「だから、たくやに手出しをするな」
たくや「Z、お前ってやつは・・・。ありがとう」
睡魔ちゃん「むぅ〜」
睡魔ちゃん「Zは、どうして、その人間に構うのよ!」
睡魔ちゃん「もっと私のことを 見てくれたっていいじゃない!」
たくや(えっ、もしかして睡魔ちゃん、 Zのこと・・・)
デビルZ「仕方ないぜ、これが私の仕事だから」
睡魔ちゃん「む、むぅ〜!」
睡魔ちゃん「もお、こうなったらあ」
デビルZ「マシンガンは危ないぜえ」
睡魔ちゃん「もお、せっかく撃った銃弾、 跳ね返さないでよお」
睡魔ちゃん「もお、こうなったら」
デビルZ「はっ、速い」
たくや「ぐっ、苦しい」
デビルZ「また、たくやの首締めてるじゃないか!」
デビルZ「私がライバルだぜえ」
デビルZ「締めるなら、私にしろ!」
睡魔ちゃん「いっ、痛い」
デビルZ「す、すまん」
たくや「ぷはっ」
睡魔ちゃん「Zの首、締められるわけないじゃない!」
睡魔ちゃん「Zのばかばかあ」
睡魔ちゃん「昨日も私抜きで 2人であんなに楽しそうに遊んでえ!」
睡魔ちゃん「もお、知らないんだから!」
デビルZ「くさっ、やめろお」
  睡魔は殺虫スプレーをかけると
  泣きながら逃げていった──

〇一人部屋
デビルZ「うちの睡魔が迷惑をかけたな」
たくや「ううん、助けてくれてありがとう」
たくや「ところで2人って付き合ってるの?」
デビルZ「えっ、誰が?」
たくや「Zと睡魔ちゃんだよ!」
たくや「睡魔ちゃん、お前のこと好きそうじゃん」
デビルZ「えっ♡」
デビルZ「って、ないない!」
デビルZ「こないだ睡魔の好きなタイプ聞いたけど 私と違ったぜえ」
デビルZ「好きなタイプは しなしなポテトが好きで 触角2本ある奴らしいぜえ」
たくや「それ、お前だよぉぉ!」
デビルZ「違う違う、私は触角じゃなくて チャーミングな角だから♡」
たくや「お前、鈍すぎだろ!」
デビルZ「きっと睡魔は クワガタムシが好きなんだぜ」
たくや「お前ってやつは・・・」
たくや「ちょっと睡魔ちゃんに同情するわ・・・」
たくや(ってことは、俺は失恋かぁ)
たくや「なんか、今日いろいろあって疲れたな・・・」
たくや「もう寝よ・・・」
デビルZ「寝させないぜ♡」
たくや「・・・だと思ったわ」
  たくやとデビルZの賑やかな日常は
  しばらく続く──
  果たして睡魔ちゃんの恋の行方はいかに?
  第3話へ続く──

次のエピソード:エピソード3「睡魔ちゃんの想い」

コメント

  • たくやさんはまだ良識的なキャラだと思っていただけに、性癖がアレとは、、、
    このキャラ濃厚の三角関係、とても濃いストーリーになりそうですね!フライドポテトにバターを山盛り乗せたくらいにw

  • 2話もめちゃくちゃ楽しく読ませていてだきました!
    まさかの三角関係……睡眠を巡ってこんなことになるだなんて思いませんでした! そして今夜も寝させない……のか!? ふふ。面白かったです!

  • キャラクターの個性が強すぎるっ!
    三角関係に発展するなんて予想できませんでした...続きが楽しみです!

コメントをもっと見る(4件)

成分キーワード

ページTOPへ