ばあちゃんレスキュー!きゅん♡クエスト

羽遊ゆん

7.夢みたデートと…(脚本)

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〇遊園地
  お出かけ日和♪
  私は貴史さんにお願いして、前から来たかった
  アミューズメント施設に連れてきてもらった。
香坂瑠奈「わ~い! 着いた~♪ ここって、水族館と動物園と遊園地が集まってて来てみたかったの!」
香坂瑠奈「こういう場所で普通にデートしたかったんだ~♪ 嬉しい~♡」
香坂瑠奈「あ・・・貴史さんは、こういう場所つまらない、かな?」
間宮貴史「ううん。僕もあんまり来たことないから、瑠奈さんと来れて嬉しいよ」
香坂瑠奈「ホント? よかったぁ! じゃあ、まずは水族館に行こうか♪」
間宮貴史「うん」

〇大水槽の前
香坂瑠奈「ねぇねぇ貴史さん! おっきい水槽~。 魚、きれいだねぇ♪」
間宮貴史「うん♪ でも、瑠奈さんのほうが・・・」
香坂瑠奈「こら!」
  私は貴史さんの腕を小突いた
香坂瑠奈「そーいうセリフは口にしなくていいの!」
香坂瑠奈「もう、言わなくても分かってるから♡」
  私は貴史さんの腕に、自分の腕を絡めた
間宮貴史「・・・うん♡」
  私に反撃されても懲りずにふれてくる貴史さん。
  数々の反撃を繰り返すうちに、
  私は貴史さんとのふれあいに慣れてきていた。
  私から貴史さんへふれることはもちろん、
  貴史さんから私へふれても、
  反撃をすることはなくなっていた。
  (貴史さんに限る)

〇水中トンネル
香坂瑠奈「あ! エイ♪ エイの裏側って顔みたいでかわいいよねー?」
間宮貴史「うん。そうだね」
香坂瑠奈(こういう普通のカップルがするようなデート、ずっとしてみたかったんだよね・・・)
間宮貴史「瑠奈さん、冷房で寒くない?」
香坂瑠奈「ん? 大丈夫! 貴史さんにくっついてるから♡」
間宮貴史「そう? ならいいけど」
香坂瑠奈(も~貴史さん、優しい♪ 好き~♡)

〇ゴリラの飼育エリア
香坂瑠奈「えー! 動物園エリアが改修中で、ゴリラしか見られないって・・・」
間宮貴史「あ、でも瑠奈さん、見て? ゴリラたくさん!」
香坂瑠奈「あ、そうだね~! 多いかも なんかゴリラたち、こっち見てるよ?」
間宮貴史「手でも振ってみる?」
香坂瑠奈「お~い♪ あはは!」
間宮貴史「・・・・・・」
間宮貴史「る、瑠奈さん・・・ちょっとヤバそう」
香坂瑠奈「え? 貴史さん、なに?」
間宮貴史「あのゴリラたち・・・手に・・・何かもってる!」
香坂瑠奈「ええ!?」
間宮貴史「ゴリラの・・・糞だ!」
間宮貴史「瑠奈さん、ここから離れよう!」

〇ゴリラの飼育エリア
香坂瑠奈「きゃ~!! ちょ、ちょっと投げすぎでしょ~!」
間宮貴史「瑠奈さん! こっち!」
香坂瑠奈「きゃあああ~!」

〇テラス席
香坂瑠奈「いやぁー!」
間宮貴史「瑠奈さん、大丈夫!?」
香坂瑠奈「はぁ・・・なんとか。 貴史さんが、早めに気づいてくれたから」
間宮貴史「あのゴリラたちには、参ったね」
香坂瑠奈「・・・でも」
香坂瑠奈「こんな経験なかなかないよね!」
間宮貴史「うん。そうかも」
「あはははは!」
間宮貴史「走って笑って、喉渇いたね。 ここレストランみたいだし、お昼にする?」
香坂瑠奈「うん!」

〇ファミリーレストランの店内
香坂瑠奈「あとは・・・これ食べたら遊園地に行こうね♪」
間宮貴史「う、うん」
間宮貴史「瑠奈さんはお目当てのアトラクションあるの?」
香坂瑠奈「お化け屋敷とジェットコースターと観覧車は行きたいかなぁ」
間宮貴史「そ、そっかー! それは、絶対行かないとね」

〇お化け屋敷
香坂瑠奈「わぁ・・・霧? 演出かな? 結構雰囲気ある~! 貴史さん、入ろ?」
間宮貴史「・・・うん」

〇暗い廊下
香坂瑠奈「ええー!? 建物の中も、煙?」
香坂瑠奈「せっかくの照明もこれじゃほとんど見えないよ」
香坂瑠奈「貴史さん・・・手」
間宮貴史「あ! ああ」
香坂瑠奈(貴史さん、手を握る力が強い・・・ 緊張してる?)
香坂瑠奈「えっと、一番奥の部屋に行って人形を取ってくればいいんだよね?」
間宮貴史「・・・うん」
香坂瑠奈「貴史さん、もしかしてお化け屋敷苦手?」
間宮貴史「うん・・・こういう閉鎖空間でお化けとかが、ね」
香坂瑠奈(そっか! ここは私がしっかりしなきゃ)
香坂瑠奈「貴史さん、任せて! ちゃちゃっと行っちゃおー♪」
香坂瑠奈「きゃぁぁ!」
香坂瑠奈「・・・ふぅ」
間宮貴史「うわぁぁ!」
香坂瑠奈「あ! こらー! このセクシーゾンビ! 貴史さんを襲うんじゃ、ない!」
香坂瑠奈「貴史さん、大丈夫?」
間宮貴史「う、うん!」
間宮貴史(瑠奈さん、頼もし~!)
香坂瑠奈「たぶん、もうすぐで・・・」
ゾンビC「ふ、ふははは。よくぞここまで・・・」
香坂瑠奈「でやでやでやぁ!」
ゾンビC「さ、最後まで・・・話を・・・聞かんか~い・・・」
香坂瑠奈「お人形、見~つけた♪」

〇お化け屋敷
香坂瑠奈「意外と平気だったなぁ♪」
香坂瑠奈「あれ? 救急車だって! どうしたんだろ?」
間宮貴史(瑠奈さんが攻撃したゾンビたち、かもなぁ)
香坂瑠奈「次、行ってみよー!」

〇ジェットコースター
香坂瑠奈「はー♪ ドキドキするー」
間宮貴史「はぁ」
香坂瑠奈「貴史さん? 大丈夫?」
間宮貴史「う」
間宮貴史「う$%#!べ&#$!ぼ!」
香坂瑠奈「あー怖かったぁ♪」
間宮貴史「・・・・・・」
香坂瑠奈「次は、観覧車ー♪」

〇観覧車のゴンドラ
香坂瑠奈(夕焼け・・・観覧車の頂上で見られるかな?)
香坂瑠奈「このアトラクションで最後だね。 今日楽しかった~♪」
香坂瑠奈(あれ? 貴史さん、目つむってる)
香坂瑠奈「貴史さん? どうしたの?」
間宮貴史「え、あ・・・ちょっと動悸が、ね」
香坂瑠奈(動悸? ドキドキしてるってこと?)
香坂瑠奈(はっ! もしかして観覧車といえば、頂上でキス、だから)
香坂瑠奈(や、やだ・・・なんだか急に恥ずかしくなってきちゃった)

〇観覧車の上
香坂瑠奈(あ・・・もうすぐ頂上)
間宮貴史「あの・・・瑠奈さん」
香坂瑠奈(きゃぁ・・・来た)
間宮貴史「僕・・・もう」
  貴史さんの顔が近づいてきた
間宮貴史「・・・限界」
香坂瑠奈「ん? ガタッ?」
香坂瑠奈「ええ!? 貴史さん!」
  貴史さんは、観覧車の中で倒れて
  医務室に運ばれた。

〇殺風景な部屋
  医務室で診てもらうと
  貴史さんは熱を出していた。
間宮貴史「・・・う、あ?」
香坂瑠奈「貴史さん! よかった、目が覚めて」
間宮貴史「・・・ここは?」
香坂瑠奈「医務室だよ」
間宮貴史「そっか」
香坂瑠奈「ねえ・・・貴史さん、今日、無理してた?」
間宮貴史「え・・・と、遊園地が、ちょっとね」
香坂瑠奈「熱は、朝から?」
間宮貴史「いや・・・知恵熱みたいなもんじゃないかなぁ」
香坂瑠奈「もう・・・心配したんだから」
間宮貴史「ごめん。瑠奈さん、めちゃくちゃ楽しみにしてたから・・・でも、僕がこんなんじゃダメだね」
香坂瑠奈(え! 私のために、無理してたの?)
香坂瑠奈「・・・貴史さん、私を楽しませるために、無理させちゃってごめんね」
間宮貴史「いや・・・不甲斐なくてごめん」
香坂瑠奈「ううん。でも、これからは苦手なことは教えておいてね」
間宮貴史「うん・・・帰ろっか」
香坂瑠奈「うん」
香坂瑠奈「あ、でも! 貴史さんは熱があるから、帰りは私が運転するから!」
間宮貴史「大丈夫?」
香坂瑠奈「任せて!」
  ふらつく貴史さんを乗せて
  私は、貴史さんの家まで運転をした。

〇おしゃれなリビングダイニング
  私は、なんとか貴史さんをベッドに運んで
  寝たのを見計らって、寝室を出た。
香坂瑠奈「ふぅ。貴史さんは眠ったし、あとは手紙をテーブルに置いたら帰ろうかなぁ」
香坂瑠奈「ん? これって」
香坂瑠奈「お見合い写真!?」
香坂瑠奈「・・・なんで?」
香坂瑠奈「またお爺さんが? 貴史さん、送り返してないんだ」
香坂瑠奈「あ! 今朝届いたばかりで、返す予定でここに置いてあった・・・とか?」
香坂瑠奈「でも・・・すごく、きれいな人。 どこかのお嬢様かな」
香坂瑠奈「よく見てみたら、貴史さんの住んでるマンションも高級そうだし」
香坂瑠奈「はぁ・・・またお見合い写真を送ってきたってことは、私たち、交際反対されてるってことなのかな?」
香坂瑠奈(貴史さん・・・お見合いなんて、しないよね?)
香坂瑠奈(信じてれば、いいんだよね?)
  ― To Be Continued ―

次のエピソード:8.花火大会の夜に…①

コメント

  • ゴリラが衝撃的すぎて……!もうあのエフェクトがアレにしか見えなくて直視できませんwwwよくこんなの思いつきますねwww腹筋ひきつりそうになりました🤣
    もう、間宮さんから触れても大丈夫になったんですね!もはや読んでる側からはラブな未来しか見えないのですが、好きな人の部屋にお見合い写真は、心穏やかではないですよね。間宮さーん、早く熱下げてがんばってー!

  • ゴリラの◯◯は凄かった…あんな使い方もあるのですねー🤭
    こっちが恥ずかしくなるぐらいのラブラブデートからの急展開?続きを急ぎます!

  • ハチャメチャデートでしたね!
    何でも楽しんじゃう環奈ちゃんに無理しちゃう間宮さん……この二人、愛しすぎです♥

    からの急展開!?
    こういうの、いくら信じていてもモヤモヤしちゃいますよね……どうなるんだろう?

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