ミラクルマジカルガール

どんぐり

信じられない!ナイトメアの奇襲!(脚本)

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〇魔王城の部屋
クライ「またしくじったのか、バカ!」
バッド「はい。パワーアップしてたもので」
ナイトメア「無様だな!僕が行こうか」
クライ「ナイトメア、お前できるのか?」
ナイトメア「僕にだってプライドはある」

〇拷問部屋
  回想。
クルエルティー「で、侵略したチアフルキングダムから奪ってきたあの人質に関してはどうする気だ?」
ナイトメア「洗脳して我々の部下にするのさ。これで人間界をも支配できるな」
クルエルティー「人間界を征服して、ダークランドの支配下に置けば、世界は我々のものだな」
ナイトメア「正解。それではスタートだ!」
ハートフル「私をさらった挙句あなたたちの言いなりになるなんてひどすぎるわ!」
ナイトメア「黙れ!お前たちの両親やお前の国の国民もみな僕らの奴隷になった! 反抗するならいやでもこうしてやるまでだ!」
ハートフル「イヤーッ!!!」
ナイトメア「いいぞ、いいぞ、もう少しだ!だいぶいい調子だ!」
クルエルティー「成功したな」
ナイトメア「目覚めよ、ダークプリンセス!われらの忠誠なるしもべなのだ!」
ダークプリンセス「はい、私はあなた方の命令に忠実に従うと約束します」
クルエルティー「次はお前だ」
デライト「まさか僕にまで!?」
ナイトメア「当然だ!お前は今日から僕らのしもべとなるのだ!どうしてもというのならば痛い目に遭ってもらう!」
デライト「うわーっ!!!」
クルエルティー「成功だな」
ナイトメア「ああ。目覚めよメランコリー!お前は今日から僕らのしもべだ!」
メランコリー「はい。私はあなたへの忠誠を約束します」

〇魔王城の部屋
クライ「そう考えてみればお前が行く価値は十分にあるな」
ナイトメア「ええ。殉職したスケアーの分まで頑張りますので」
クライ「健闘を祈るぞ」
ナイトメア「行ってまいります」
クライ(そろそろ俺も、出陣するかな)

〇リサイクルショップの中
  夏休みの宿題を、概ね終えた桃子たちは、いつものように城之内ショップに集まっていた。
春野桃子「夏休みの宿題、ほとんど終わったわ」
夏木藍衣「残ってるのって、しおりの日記だけでしょう?」
春野桃子「そうよ。ドリルはコツコツ進めていったわ」
秋月萌黄「お姉様も夏休みの宿題に取り組んでるし、演劇部の合宿もあるから忙しいけど、宿題、一緒にできてよかったわ」
冬元茜音「私は、あこと一緒に宿題進めていったわ」
ジョイン「それにしても、あのスケアーが小鳥だったなんてびっくりね」
ファイン「その小鳥はどうしたの?」
春野桃子「鳥籠に入れて育ててるの。ママもパパも面倒見てるわ」
ジョイン「話はハートフル様からも聞いてたわ」
ファイン「ちゃんと面倒見てる?」
春野桃子「もちろんよ」
ジョイフル「結構やるもんだな、桃子ちゃん」
グレートフル「こっちも結構頑張ってるよ。いろんなお客さんが来るからね」

〇リサイクルショップ(看板文字無し)
  回想。城之内ショップの経営が軌道に乗り始めた5月のこと。
ジョイフル「いらっしゃいませ~」
男性客「あのさぁ、腕時計探してんだけど?」
ジョイフル「それでしたら、こちらはいかがでしょうか。手ごろな値段ですし」
男性客「なかなかいいデザインじゃないか。これにするよ。電子マネーで支払うよ」
ジョイフル「領収書をお渡しします。ありがとうございました」
男性客「また来るさ」
グレートフル「ファインとジョインはバックヤードの方で作業してるよ。ここからは僕が引き受けるよ、兄さん」
ジョイフル「よし来た」
グレートフル「いらっしゃいませ」
セレブマダム「地味なお店だけど、意外と品揃え豊富ね」
グレートフル「販売する商品もバリエーション豊富ですので」
セレブマダム「で、おすすめは?」
グレートフル「こちらはどうでしょう?」
セレブマダム「悪くないわね。これにするわ。はい、カードでの支払いね」
グレートフル「毎度有難うございました!」
セレブマダム「また来るわ」

〇リサイクルショップの中
ジョイフル「そんな感じさ」
グレートフル「商店街の人々との交流もしてるよ。この前、兄さんが会合に行き、夏祭りに関する話もしたんだよ」
春野桃子「夏祭り、楽しみだわ!花火大会に、町内会でのキャンプも待ちきれないわ!」
秋月萌黄「私は、毎年家族で江ノ島に海水浴に行ってるわ」
冬元茜音「私が北海道にいたころは、山とかに行ってたわ」
ハートフル「そういえば、私達もチアフルキングダムにいたころは、城下町でのお祭りも楽しみだったわね」
ジョイフル「父上と母上が連れてってくれたの、覚えてるよ」
夏木藍衣「そのお祭りの思い出、教えて!」

〇ヨーロッパの街並み
デライトの母「デライト、ハートフル様とすっかり仲が深まったわね」
デライトの父「デライトがハートフル様に婿入りすれば、ハートフル様は将来の女王様だね」
デライト「僕、いつかは王室の一員になるかもしれないから、その時はちゃんと頑張るよ」
  チアフルキングダムでの城下町では、楽しいお祭りが開かれていた。
デライトの父「王様たちも来てるぞ!」
  馬車でお祭りにやってきたジョイフルたち。
ジョイフル「父上、母上、今日はいろいろと巡れるね」
グレートフル「普段はなかなか外に行けないから、いい機会だよ」
ハートフル「私、お兄様たちと一緒にいるわ」
護衛「王子たちの護衛はお任せください」
グラッド王「期待しとるぞ」
ブライト妃「しっかりこなしてくださいね」

〇リサイクルショップの中
ハートフル「思えば、父上も母上も、王室の行事に国民を招待してたの、懐かしいわね」
グレートフル「元々国民のための王室をモットーにしてたもんね」
ジョイフル「そういえば、かねてから俺が検討してた、チーム強化合宿兼社員慰安旅行の件について話すぜ」
春野桃子「チーム強化合宿???」
ファイン「ミラクルマジカルガールの絆を深めるための合宿よ」
ジョイン「詳しいことは後日しおりを配布するから、待っててね」
夏木藍衣「何故、合宿することになったの?」
ジョイフル「ダークランドのやつらは日に日に力を増している。団結力を深めるためにもパワーアップが必要だ」
秋月萌黄「具体的には、何をやるのかしら?」
ジョイフル「体幹や瞬発力を鍛えるためのトレーニングとかをする予定だ。場所は、海近くのホテルで、2泊3日を予定。今しおり作ってる」
冬元茜音「つまり、合宿で絆をさらに深めつつ、パワーアップをするのね」
グレートフル「正解。そこで、君たちの夏休みのスケジュールについて聞きたいから、このメモに書いてくれるかな?」
  面々は、カレンダーに予定を書き込んだ。
ハートフル「この結果をもとに調整してみるわ。商店街の夏祭りや花火大会にも配慮するし、あなたたちの家族にも伝えるわ」
  メンバーは、夏の合宿に関する話を進めていった。

〇シックなリビング
春野桃子「ただいまー!」
春野雫「おかえりなさい。小鳥の世話してたわ。桃子、鳥の世話がすっかり定着したわね」
春野桃子「これまでにも、夏休みと冬休みでの飼育小屋の世話をちゃんとやってるわ」
春野雫「そうそう、さっき保育園から手紙が来てたわ。夏祭りのお知らせよ」
春野桃子「私と樹君が、通ってた保育園ね」
春野雫「そうよ。生まれてすぐに、樹君と同じ時期に入園したのよね」
春野桃子「藍衣ちゃんと萌黄ちゃんは幼稚園が一緒だったって言ってたし、茜音ちゃんは北海道出身だって言ってたわね」
春野雫「お世話になった先生に、近況報告もしないとね」
春野桃子「うん!樹君と一緒に行こうかな」
春野雫「鳥のお世話はどうするの?」
春野桃子「パパに頼んでみるわ!」
春野雫「そうね。パパならきっとやってくれるわ」

〇おしゃれなリビングダイニング
夏木藍衣「ただいまー!」
夏木昭雄「おかえり。今日老人会で、こんなものもらったんだよ」
夏木佳子「村田さんのところで生まれた子猫でね、里子に出してたの。私達も引き取ったのよ」
夏木藍衣「可愛いわね。道具とかも揃えるんでしょ?」
夏木佳子「そうよ。名前はみんなで相談して決めましょう」
夏木藍衣「賛成!」
  こうして、夏木家で猫を飼うことになった。

〇綺麗なリビング
大久保美来「樹、保育園から夏祭りの手紙が来てたわよ」
大久保樹「ああ、俺が桃子と同じ時期に入園した保育園だろ?」
大久保美来「樹が小さかった頃、桃子ちゃんと一緒に入ったのよね 生まれて間もなくよ」
大久保樹「その日さ、桃子と一緒に行きたいけどいいかな?」
大久保美来「いいわよ。でも夕方からだから、だれかと一緒に行かないとね」
大久保樹「これ、親父にも見せるよ」
大久保美来「そうね」

〇おしゃれな居間
秋月俊「町内会のイベントもあるし、海水浴とかの予定もちゃんと確認しておかないとね」
秋月輝子「響は演劇部の合宿、あるんでしょう?」
秋月響「そうよ。8月1日から8月7日まであるの。 公演は、8月24日よ」
秋月輝子「宿題もやってるの?」
秋月響「概ね終わってるわ。朝から一気に片づけた甲斐があったわ」
秋月萌黄「お姉様、手作りネックレスの件、ありがとうね」
秋月響「どういたしまして。可愛いのができてよかったわね。これで8月31日は安心ね」
秋月雄二「そうだな。俺も宿題みんな終わらせたよ」
秋月響「私との約束、守れたようね、二人とも。姉として誉れ高いわ」
  萌黄、雄二、響は何とか宿題を終わらせることができたのだった。

〇綺麗なダイニング
冬元茜音「そういえば今日、こんな手紙受け取ったわ」
冬元莉子「あら、前の学校にいた子からじゃない。春に手紙、出したんでしょう?」
冬元茜音「そうよ」
冬元紀彦「前の学校の友達とまた会えるなんて素敵じゃないか」
冬元あこ「私、お世話になった幼稚園の先生に手紙書こうと思うの!」
冬元紀彦「いいアイデアだね」

〇水泳競技場
  次の日。
冬元茜音「花火大会に商店街での夏祭りも楽しみね」
秋月萌黄「チーム強化合宿の件もあったけど、1学期はいろんな事件があったわね」
春野桃子「そうね。2学期には、社会科見学に運動会、学芸会に展覧会があるわよ。3学期になれば卒業式!」
冬元茜音「悔いのないように過ごさないとね」
夏木藍衣「そういえば、妹のあこちゃんは?」
冬元茜音「お母さんのお手伝いよ」
大久保樹「そういえば、俺らも1年生の時はお手伝いをすることも宿題の一つだったもんなぁ」
春野桃子「そうね」

〇店の事務室
  夕方。
デライト「入ってもいいですか?」
ジョイフル「いいぜ」
デライト「失礼します」
デライト「桃子ちゃんたちの合宿兼慰安旅行の話ですけど、合宿先の場所に関してはどうなってます?」
ジョイフル「夏シーズンだし、海近くのホテルで行う。できるだけ宿泊先とかは早めに決める」
デライト「僕らがチアフルキングダムの面々だってことがばれないようにしないといけませんね」
ジョイフル「しおりができたらあの子たちにも配る予定だ」

〇シックなリビング
  数日後。この日は、商店街と桃子と樹が通った保育園で夏祭りが開かれることになった。
春野正幹「保育園での夏祭りは夕方からだから、まずは商店街での夏祭りだね」
春野桃子「浴衣を夕方に着るの、楽しみよ!」
春野雫「桃子、ちゃんと私からはぐれないようにしてね」
春野桃子「わかったわ。パパ、小鳥さんのお世話、お願いね」
春野正幹「オッケー。このメモを参考にするよ」

〇玄関内
大久保樹「今から商店街の夏祭り、楽しみだよ!」
大久保昭雄「夕方に保育園での夏祭りもあるしね。ウサギの面倒はこっちでみるよ。楽しんでおいで、樹」
大久保美来「はぐれないように行動しましょう」
大久保樹「判った。行ってくるよ!」
大久保昭雄「行ってらっしゃーい!」
  出発後。
大久保昭雄(樹と桃子ちゃん、そういえば保育園の時から一緒だったもんなぁ。すっかり二人とも大きくなったよ)

〇商店街
  商店街での夏祭りは、非常ににぎわっていた。
春野桃子「大勢の人でにぎわってるわね!」
春野雫「はぐれないようにしてね。夏祭りのこともあるから、おなかと相談して食べるのよ」
魚屋の店長「おや、桃子ちゃん!お母さんと一緒か?」
春野桃子「正解!」
大久保美来「桃子ちゃん!」
春野桃子「おばさん!」
大久保樹「桃子も来てたのか、夏祭り!スタンプラリー、楽しんでるか?」
春野桃子「もちろんよ!スタンプを全部集めたスタンプラリーの台紙を応募箱に入れたら、豪華賞品が当たるって言ってたわね!」
大久保樹「そうだな!」

〇ケーキ屋
  商店街のケーキ屋。
三村まこと「今日は、パパとママの結婚記念日なので、ケーキを買いに来ました」
三村泰「僕の家は、6人家族なんです」
ケーキ屋の店員「こちらのケーキアソートはいかがでしょうか?」
三村まこと「うん!これならみんなで食べられるね!」
三村泰「僕らのお小遣いで買えるね」
三村まこと「じゃあそれにしまーす!」
ケーキ屋の店長「ありがとうございましたー!」
ケーキ屋の店員「いらっしゃいませー!」
秋月響「このお店のケーキ、美味しいって評判なのよ。前から来たかったの」
秋月雄二「姉さんらしいな」
秋月萌黄「お兄様やお姉様はどんなケーキ食べたいの?私はチーズケーキよ」
秋月雄二「俺はミルフィーユかな」
秋月響「私はチョコレートケーキが食べたいわ」
秋月萌黄「じゃあ、それぞれお金を出し合って食べていきましょう!」

〇たこ焼き屋の店内
「いらっしゃいませ~!!」
夏木翼「ここでおやつにするか、藍衣!」
夏木藍衣「そうね!」
夏木翼「スタンプラリーのシートのスタンプ、もうすぐ集まりそうだね」
夏木藍衣「スタンプ集めれば抽選に参加できるわね!」
夏木翼「豪華賞品も当たるというし、参加して正解だったね」

〇商店街の飲食店
  冬元姉妹も夏祭りを楽しんでいた。
冬元茜音「スタンプも全部集まったし、これで抽選ができるわね!」
冬元あこ「そうね、お姉ちゃん!」
倉田洋貴「今日は、可愛いいとこと一緒にお出かけできてうれしいよ」
冬元あこ「どこの大学に行ってるの?」
倉田洋貴「東西大学の理工学部だよ。化学療法について学んでるのさ」
冬元あこ「へぇ~、そうなんだ!」
倉田洋貴「君たちは同じ学校なんだよね?」
冬元あこ「うん。私とお姉ちゃんは同じ中央小学校に通ってて、私は1年生で、お姉ちゃんは6年生!」
倉田洋貴「なるほど。僕は大学1年生だよ」

〇商店街
ナイトメア「この楽しい夏祭りとやらを、恐怖の世界に染めてやろう」
  ナイトメアはそういうと、こっそりと気配を消すことにした。
春野桃子「スタンプラリーのスタンプもみんな集まったわね!」
夏木藍衣「後はこれを応募箱に入れるだけね!」
秋月萌黄「そうね!」
冬元茜音「ちゃんと記載事項も書いたからきっと当たるわ!」
ナイトメア「この楽しい時間を、恐怖の世界に変えてやる!」
春野桃子「あなたには関係ないわ!」
ナイトメア「うるさい!出て来い、ディザスター!」
ディザスター「ディザスター!!!!」
ナイトメア「あいつに取りつけ!」
  ディザスターは、カマキリに取りついた。
ディザスター「ディザスター!!!」
ナイトメア「思いっきり暴れろ!」
  商店街はパニックに陥った!
春野桃子「みんな、変身よ!」
「オッケー!!!!」
春野桃子「ミラクルマジカルチェーンジ!」
「ミラクルマジカルチェーンジ!」
チアフルスマイル「チアフルスマイル、可愛く登場!」
チアフルシック「チアフルシック、可憐に登場!」
チアフルポップ「チアフルポップ、元気に登場!」
チアフルエレガント「チアフルエレガント、美しく登場!」
「私達、ミラクルマジカルガール!」
チアフルスマイル「みんなの笑顔と幸せ、守ってみせる!」
ナイトメア「やはりお出ましか!今日こそお前らの最期だ!やれ、ディザスター!!」
「ディザスター!!!!」
チアフルスマイル「行くよ、みんな!」
「オッケー!!!」
  ディザスターは、鋭い切れ味を見せながら襲い掛かってきた。
チアフルスマイル「後ろに回るわ!」
  後ろに回り込むチアフルスマイル。
チアフルシック「次はこっちよー!」
チアフルポップ「今度はこっちよー!」
チアフルエレガント「次はこっち!」
  ディザスターは、次第に混乱し始めた。
ナイトメア「何をしている!さっさと始末しろ!」
チアフルスマイル「今だわ!チアフルスマイルハート!」
ナイトメア「しまった!」
  攻撃をもろに受けたナイトメア。
チアフルスマイル「行くわよー!チアフルスマイルアターック!」
チアフルシック「チアフルシックアターック!」
チアフルポップ「チアフルポップアターック!」
チアフルエレガント「チアフルエレガントアターック!」
「ミンナハッピー.....」
「みんな明るく、」
チアフルスマイル「笑顔♪」
ナイトメア「畜生!この次はそうはいかんぞ!」
春野桃子「一件落着ね」
  しばらくして、桃子たちは、スタンプラリーの台紙を応募箱に入れた。
春野桃子「商品、当たるといいわね」
夏木藍衣「そうね」
秋月萌黄「楽しい夏まつりだったわね」
冬元茜音「本当ね。町内会での催し物や、花火大会も楽しみね!」

〇シックなリビング
  夕方。一時帰宅した桃子は、保育園での夏祭りに出掛けるべく準備をしていた。
春野雫「はい、桃子。これで準備オッケーね」
春野桃子「ママ、ありがとう」
春野正幹「じゃあ、保育園での夏祭り、楽しんでくるよ」
春野桃子「お世話になった先生に、近況報告とかしなくっちゃ!」
春野雫「そうね。パパとはぐれないようにしてね」
春野桃子「わかったわ。行ってきまーす!」
春野雫「気を付けてね」

〇玄関内
春野桃子「樹くーん!」
大久保樹「お待たせー!一緒に行きたくて楽しみだったんだ!」
大久保昭雄「そんなに急がなくてもお祭りは逃げないよ」
大久保美来「樹、ウサギの面倒は私が見てるから、安心していってらっしゃい」
大久保樹「うん!楽しんでくるよ!」
春野正幹「それじゃあ、行こうか」
「うん!」

〇幼稚園
  ここは、樹と桃子が卒園した保育園。楽しい夏祭りが開かれていた。
保育園の先生「樹君に桃子ちゃん!すっかり大きくなったわね!」
大久保樹「同じ小学校に通ってて、同じ6年1組だよ!」
春野桃子「先生も元気そうですね!」
保育園の先生「ええ。今でも、桃子ちゃん、連絡してくれてうれしいわ!」
保育園の先生「樹君も元気そうだね。桃子ちゃんと一緒だったの、今でも覚えてるよ」
大久保樹「そうかなぁ....」
春野桃子「樹君、私の前で「お前は将来俺のお嫁さんだ!」って威張ってたじゃない!」
大久保樹「その気持ちはぶれてないさ」
春野桃子「私だって、樹君と一緒に行動してたし、樹君のあの発言を聞いて、驚いたけど、うれしかったわ!」
保育園の先生「ハハハ。将来君たち、結婚しちゃうんじゃないかなぁ」
(もう、先生ってば!)
保育園の先生「そろそろ、あれがスタートしますよ」
保育園の先生「分かりました」
  樹は、リーフレットをチェックした。
大久保樹「お、桃子!ショーが始まるぞ!」
春野桃子「うん!このリーフレットにも書いてあるわね!」
園長「樹君も桃子ちゃんもすっかり大きくなったわね」
大久保樹「来年、中学生なんです」
春野桃子「つまり、今は小学校6年生です」

〇幼稚園
  夏祭りでの盆踊りや屋台を楽しむ桃子たち。やがて、ショーの時間になった。
仮面ナイト「とどめだ!」
悪役「うわーっ!!!」
大久保樹「やったぜ!」
春野桃子(そういえば、樹君、このアニメ大好きだもんね。 次は私の好きなアニメのショーね)
仮面ナイト「じゃ、最後はみんなでダンスだ!」
大久保樹(親父とお袋がショーに出てたの、今でも覚えてるぜ!)
春野桃子(昔私のパパやママがショーに出てたこと、覚えてるわ)
  続いて、桃子の好きなアニメ、「シャイニースマイルアイドル」のショーになった。
春野桃子「いよいよ始まるわ!」
  テーマ曲が流れると、ショーが始まった!
小和田梨子「皆さーん、こんばんはー!」
三田凛「今日は私たちのショーに来てくれてありがとう!」
橋本こころ「楽しんでねー!」
「まずは、私たち、ザ・サンシャインガールズによるユニット曲からどうぞ!」
春野桃子「梨子ちゃん!凛ちゃん!こころちゃん!こんばんはー!」
  ショーは大いに盛り上がった!
「続いては、我々、ザ・シックプリンスによるユニット曲をお楽しみください!」
  桃子は、思いっきりショーを楽しんだ。
春野桃子「最高のショーだったわね!」
大久保樹「そういえば、桃子のオヤジとお袋も、そのショーの舞台に立ってたの、覚えてるぜ」
春野正幹「ハハハ、今でも覚えてるさ。ママが裏方やったのも覚えてるよ」

〇一戸建ての庭先
  寝る前のことだった。
春野桃子「最高の夏祭りだったわね!」
大久保樹「商店街での夏祭り、最高だったぜ!」
春野桃子「保育園の時の先生も元気そうでよかったわ!」
大久保樹「そうだな。園長先生も元気だったし、保育園の時の思い出もよみがえってきたぜ!」
春野桃子「そうね!お休み、樹君!」
大久保樹「お休み、桃子!」
  二人は、ゆっくりと就寝したのだった。

次のエピソード:花火大会!ワクワクの夜!

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