〇綺麗な部屋
イケメン「はぁ・・・はぁ・・・ 気持ちいい、もうイキそうだよ・・・」
ヒロイン「だ、だめ・・、赤ちゃんできちゃう・・・」
イケメン「俺・・もう・・・我慢できない・・・」
ヒロイン「ら、らめぇ～～～～～っ!!」
イケメン「最高だったよ！」
ヒロイン「あたしも！」
ヒロイン「あっ、産まれる・・・」
愛の結晶「産まれたよ！」
愛の結晶「ありがとう、パパ、ママ！」

〇黒背景

〇テーブル席
菜穂「・・・なにこれ？」
るる先生「えと、『Tapのべるグランプリ』っていうヤツに応募しようと思ってる作品だよ！」
るる先生「締切はまだ先だから、変なところあったら教えて！」
菜穂「・・・全部！」
るる先生「えーーーーー!!!!」
菜穂「そんな驚くことじゃないでしょ、コレじゃ!?」
菜穂「じゃあ、聞くけどさ、一体何を作りたかったの？」
るる先生「ＢＬ！」
菜穂「あのさ、男同士で子供作れないじゃない!?」
るる先生「それは、ＢＬならではのファンタジー性の追求というか・・・」
菜穂「あと、仮に妊娠できたのだとしても、何ですぐ子供が産まれてるの？」
菜穂「人間が産まれるには十月十日かかるのよ！」
るる先生「それは、ＢＬならではのファンタジー性の・・・」
菜穂「しかも、産まれたのがこの変なヤツ!?」
菜穂「何で産まれてすぐしゃべってるの!?」
るる先生「それは、ＢＬならではの・・・」
菜穂「とりあえず、全世界のＢＬ作家様と愛好家様に土下座行脚してきなさい！」
菜穂「で、指摘したこと全部書き直してきて！」
るる先生「ふぇーーーん!!!」

〇黒背景

〇綺麗な部屋
イケメン「はぁ・・・はぁ・・・ 気持ちいい、もうイキそうだよ・・・」
ヒロイン「だ、だめ・・、赤ちゃんできちゃう・・・」
イケメン「俺・・もう・・・我慢できない・・・」
ヒロイン「ら、らめぇ～～～～～っ!!」
イケメン「最高だったよ！」
ヒロイン「あたしも！」
ヒロイン「あっ、産まれる・・・」
愛の結晶「産まれたよ！」
愛の結晶「ありがとう、パパ、ママ！」

〇黒背景

〇テーブル席
菜穂「・・・なにこれ？」
るる先生「この前のヤツ、自分なりに書き直してみたんだ！」
るる先生「ちなみにジャンルは伝奇小説だよっ！」
菜穂「伝奇なめんな！」
菜穂「でさ、登場人物が妖怪とか何これ!?」
るる先生「人間が赤ちゃんを産むのに十月十日かかるんだよね？」
るる先生「妖怪ならすぐに産まれそうでしょ!!」
菜穂「そういう問題じゃない！」
るる先生「あと、人間の赤ちゃんはすぐにお話できないって言うから・・・」
るる先生「河童なら産まれてすぐに話せるよ、きっと！」
菜穂「ていうか、基本的な質問なんだけど・・・ 何で伝奇小説に二足歩行ロボが出てきてるの？」
菜穂「そもそもロボットに生殖能力ってあるの!?」
るる先生「ファンタジー成分多めってことで！」
るる先生「それと、ロボットなら”アレ”も固そうだし・・・」
菜穂「とりあえず、全世界の伝奇作家様と愛好家様に土下座行脚してきなさい！」
菜穂「あと、今度はアンタをヒロインにして書いてくること！」
菜穂「アンタの理想的な相手との、理想的なシチュエーションを書きなさい！」
菜穂「それなら、こんなメチャクチャにはならないでしょ！」
菜穂「今度ふざけると、一生縁切りだからね！」
るる先生「ふぇーーーん!!!」

〇黒背景

〇綺麗な部屋
イケメン「はぁ・・・はぁ・・・ 気持ちいい、もうイキそうだよ・・・」
ヒロイン「だ、だめ・・、赤ちゃんできちゃう・・・」
イケメン「俺・・もう・・・我慢できない・・・」
ヒロイン「ら、らめぇ～～～～～っ!!」
イケメン「最高だったよ！」
ヒロイン「あたしも！」
ヒロイン「あっ、産まれる・・・」
愛の結晶「ウマレタヨ・・・」
愛の結晶「アリガト、パパ、ママ・・・」
「ウマレタヨ・・・」
愛の結晶「ウマレタヨ・・・」
「ママ、ダイスキ・・・」
「ウマレタヨ・・・」
愛の結晶「アリガト、ママ・・・」
「ダイスキ、ママ・・・」
愛の結晶「ママ、アイシテル・・・」
愛の結晶「ママ、ダイスキ・・・」
愛の結晶「ママ、サイコー・・・」
愛の結晶「ママ、ダイスキ・・・」
愛の結晶「ダイスキダヨ・・・」
愛の結晶「アイシテルヨ・・・」
愛の結晶「ママー・・・」
ヒロイン「みんなー、ありがとー!!」
ヒロイン「わたしも、大好きだよー！」
ヒロイン「じゃあ、１曲聞いてください！」
ヒロイン「『ハッピー☆ゾンビナイト！』行きます!!」

〇黒背景

〇テーブル席
菜穂「・・・なにこれっ!?」
るる先生「・・・ホ、ホラーのつもり・・です・・・」
るる先生「ふぇーーーん!!!」