ばあちゃんレスキュー!きゅん♡クエスト

羽遊ゆん

4.あなたを受け止めます(脚本)

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〇休憩スペース
香坂瑠奈「あの! 間宮さん・・・」
香坂瑠奈「今まで私に関わった男性は、私の反撃を受けるとフェードアウトしてそれっきり、だったんですよね・・・」
香坂瑠奈「間宮さんは、なんでこんなに優しくしてくれるんですか?」
間宮貴史「・・・ああ、それは」
香坂瑠奈「も、もちろん! 祖母を助けるためだっていうのはわかってるんですけど!」
香坂瑠奈「なんか・・・変なこと聞いちゃいましたね! 気にしないでください!」
間宮貴史「あ・・・」
間宮貴史「・・・・・・」
間宮貴史「・・・瑠奈さん 私は、反撃する瑠奈さんを受け止める自信があるんです」
香坂瑠奈「・・・え?」
香坂瑠奈「受け止める自信って! やだ! だって間宮さん、私に投げられちゃったんですよ?」
間宮貴史「ええ、まあそうですけど」
香坂瑠奈「私、強盗に入られて、コテンパンにやっつけちゃったこともあるんですよ?」
香坂瑠奈「そんな女性の相手なんて・・・本当はイヤでしょう?」
間宮貴史「いいえ、まったく。 むしろもっと瑠奈さんと関わって、瑠奈さんのことを知りたいと思っています」
香坂瑠奈「祖母のために・・・無理されてませんか?」
間宮貴史「無理? 無理なんて、してませんよ」
  間宮さんが、愛おしそうな表情で私の頭を撫でようと手を伸ばしてきた
香坂瑠奈「え!」
香坂瑠奈「ええ!?」
香坂瑠奈「は、離してください!」
間宮貴史「はい♪」
間宮貴史「受け止める自信があるって言ったの信じてもらえますか?」
香坂瑠奈「そ、それは・・・」
間宮貴史「このくらいじゃ信じてもらえませんかね・・・」
間宮貴史「ちょっとここじゃなんなんで 場所を変えましょうか」

〇田舎のショッピングモール
香坂瑠奈「間宮さん、ここは?」
間宮貴史「ここなら広いので、思いっきり動けるでしょう」
香坂瑠奈「え、まさか・・・」
間宮貴史「ええ。ここで思う存分、私を打ち負かしてみてください」
香坂瑠奈「なに言ってるんですか!? ここは砂浜じゃないんですよ? また怪我させちゃいます!」
間宮貴史「いいえ。お父さんのスパルタ指導を思い出して、全力でどうぞ」
香坂瑠奈「ええ~!」
間宮貴史「ほら! 遠慮せずに!」
香坂瑠奈「う~・・・もー!」
香坂瑠奈「えい!」
間宮貴史「お! 瑠奈さん、手加減しちゃダメですよ」
香坂瑠奈(むぅ・・・)
香坂瑠奈「これなら・・・どうですか!?」
香坂瑠奈(私の攻撃・・・全部手で受けてる!)
間宮貴史「ははは! 終わりですか?」
香坂瑠奈(むむ~!)
香坂瑠奈「はぁ!」
間宮貴史「おっと・・・足技ですか」
香坂瑠奈(よけた!)
香坂瑠奈「はー!」
香坂瑠奈(これもよけた!)
間宮貴史「うん! すばやいですね! 瑠奈さん」
香坂瑠奈「間宮さん、あなたって何者・・・」
女性B「あれ・・・喧嘩かしら?」
少年B「え! 喧嘩~? 見に行こうぜ!」
間宮貴史「ああ・・・少し目立ってしまいましたね」
間宮貴史「瑠奈さん! 移動しましょう!」
香坂瑠奈「え! ちょっと間宮さん!」
香坂瑠奈「あ! ごめんなさい! 手は握ろうとしちゃダメですってば~!」
間宮貴史「ははは! どさくさでもダメですかぁ~」

〇モールの休憩所
間宮貴史「ここなら騒がれることはないでしょう」
香坂瑠奈「・・・・・・」
間宮貴史「そんな顔をしないでください」
香坂瑠奈「・・・だって なんで間宮さんは、あんなに強いんですか?」
香坂瑠奈「海で私に投げられたの、わざとってことですよね? 私のことからかってたんですね」
間宮貴史「からかうつもりは・・・」
間宮貴史「でも、瑠奈さんの強さを知りたくて・・・」
間宮貴史「その点については・・・すみません」
香坂瑠奈「・・・なんで」
間宮貴史「瑠奈さんの男性への反撃のことは志津さんから聞いてましたから・・・知っていたんです」
香坂瑠奈「そのことも祖母から聞いてたんですか!?」
間宮貴史「・・・瑠奈さん。 昔、お父さんが実家の裏で道場を開いていたでしょう?」
香坂瑠奈「え? ええ、そうですけど・・・」
間宮貴史「瑠奈さんが、貴兄(たかにい)と呼んでいた男の子を覚えていませんか?」
香坂瑠奈「貴兄(たかにい)!? え! もしかして間宮さんが?」
香坂瑠奈「私が一度も勝てないまま、いつの間にか来なくなっちゃった、あの?」
間宮貴史「・・・はい。急に引っ越すことになって。 でも別の道場に通って、かなりの腕前まで上達したと自負しています」
香坂瑠奈(うそ・・・まさか初恋相手の貴兄(たかにい)が間宮さんだったなんて)
香坂瑠奈「間宮さんは、私が道場で会った女の子だっていうのはわかっていたんですか?」
間宮貴史「志津さんから名前を聞いてすぐにピンときましたよ」
間宮貴史「志津さんのお孫さんが瑠奈さんだなんて、思いもよりませんでしたが」
間宮貴史「こんな形で再会するなんて」
香坂瑠奈「ホント・・・ですね」
間宮貴史「それで、ですね・・・ あの・・・」
香坂瑠奈(ん? 間宮さん、急に口ごもってどうしたんだろう?)
間宮貴史「瑠奈さんが勘違いされているので、はっきりさせておきたいと、思いまして」
香坂瑠奈「はい?」
間宮貴史「私が、瑠奈さんに優しくする理由は・・・もちろん志津さんを助けるためでもありますが」
間宮貴史「それより・・・ 私が瑠奈さんにしてあげたいと思うから・・・ということで」
間宮貴史「つまりは、瑠奈さんのことが・・・ 好き、ということで」
間宮貴史「一目惚れ・・・じゃなくって再会惚れ? はは! 何言ってるんでしょうね」
間宮貴史「志津さんが大変な時に・・・公私混同ですみません。でも、疑似恋愛じゃないってことをはっきりさせたくて」
間宮貴史「瑠奈さんへの思いは本気です。 本当の気持ちで瑠奈さんに向き合いたいんです」
香坂瑠奈「間宮さん・・・嬉しいです。 今も、キュンってしました」
香坂瑠奈「私・・・間宮さんは仕事で私と付き合ってくれてるんだからって、好きになりそうな気持ちをセーブしてたんです」
香坂瑠奈「でも、もうセーブしなくてもいいってことですよね?」
間宮貴史「ええ! 私がもっとキュンキュンさせてみせます!」
志津ばあちゃん「瑠奈ちゃん♪ 良かったわね! おめでとう~!」
香坂瑠奈「ばあちゃん・・・ありがとう」
香坂瑠奈「・・・間宮さん」
志津ばあちゃん「・・・あら?」
間宮貴史「・・・瑠奈さん」
香坂瑠奈「・・・ま、間宮さん」
志津ばあちゃん「あらら~?」
間宮貴史「瑠奈さん、後ずさりしないでくださいよ」
香坂瑠奈「だ・・・だって」
間宮貴史「瑠奈さん!」
香坂瑠奈「! はぁ!」
香坂瑠奈「は!」
香坂瑠奈「も~! 間宮さん、抱きつこうとしないでください!」
間宮貴史「せっかく気持ちが通じたから、ハグしたいんですけどね~」
香坂瑠奈「私だって・・・ でも、体が反応しちゃうんです!」
間宮貴史「瑠奈さ~ん!」
香坂瑠奈「も~! 間宮さん! 反撃されるの分かってて! Мなんですかぁ!?」
間宮貴史「瑠奈さんになら、いくらでも♪」
香坂瑠奈「も~ぉ!」
  ー To Be Continued ー

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コメント

  • いくら攻撃されても甘んじるM展開だと思っていたらまさかのガチ強い展開!……からの、やっぱりM展開!?www
    ペース上げてこうとは言いましたが間宮さん、意外に肉食ですね??告白キュンとしました😆💕
    瑠奈のボディタッチ防御を突破する日が楽しみですw

  • 一目惚れならぬ再会惚れ!よい言葉いただきました☺️

  • やだ、これ以上キュンキュンしたら、
    キュン死しちゃいます…💕
    ってくらい甘々でした!
    両思いになってこれからどうなるんでしょう、楽しみです!

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