なんでも相談所

三峰

善意ポイント(脚本)

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〇通学路
  ここに一人の女性が歩いていた。
  彼女の名前は佐々木。未婚でアパートで年金で一人で暮らしている
  そんな彼女だが心の中でこう思っていた
佐々木(やはり年金でだけで暮らしていくのはきついわね)
  佐々木はそんな思いをしながら家に帰っていった

〇安アパートの台所
  家に着くと先ほど買ってきた食材を並べ夕食のカレーを作る準備をしていた
  だがその時、家のインターホンがなり玄関の方へと向かった。
佐々木「はーい」

〇シックな玄関
  玄関をドアを開けると明らかに怪しげの男が立っていたのだ
石田「突然すいません、私はこういうものです」
  そう言われ突然、家に押し掛けた謎の男は名刺を渡してきたのだ
佐々木「なんでも相談所・・・あなたの悩みをあらゆる手段で解決します?」
石田「ええ、私なんでも相談所からきました。石田と申します」
石田「なんでも相談所はボランティアで人々の悩みを解決をするのが私達の仕事なのです」
  そう突然現れた石田は続けてこう話した
石田「悩み事が絶えないこの現代誰もが悩みを抱えています。それで私はより多くの人に幸せになってほしいと思いこの仕事をしております」
佐々木「突然そんなことを言われてもね・・・悩み事ね・・・」
石田「人は生きてて何かしら悩み事はあるでしょう、だから奥さんも何かしら悩み事があるでしょう」
  佐々木は買い物の帰り道に思っていたあの悩み事を思いだしたのだ
佐々木「実は・・・」
  佐々木は石田にその悩みごとを話したのだ
石田「それは大変でしたね、たしかに年金だけで暮らしていくのは難しいものですよ」
佐々木「はい、それで節約するために一日三食のうち一食ぬいたりお風呂は三日に一回としているのですがそれでも生活が苦しいのですよ」
石田「その佐々木さんのお悩み私にお任せしてください」
佐々木「え、どうにかなるのですか!」
石田「はい、そうです」
  佐々木はこんな怪しげな男に頼るのも不安があったが他に頼る人もいないため頼るしかなかったのだ・・・
  そして石田は数日後にこの家にあるもの送ると言いその場から帰っていたのだ

〇明るいリビング
  そして数日後、佐々木は家で待っていると家にあるものが届いた
佐々木「何かしらこれ、石田さんから・・・」
  恐る恐るダンボールの中を見てみると腕時計型をした機械が入っていた。
  そしてダンボールの中にはその機械の説明書らしきものも入っており読んで見ると・・・
  「この度は弊社のサービスを取り寄せていただきありごうございます
  このサービスはこの腕時計型の機械を腕に身に着け善意行為を行っていただくと
  登録していただいた銀行口座にお金が振り込まれえるサービスになっております
  なお金額は善意の行動次第で変動します」
  そのサービスを内容を見た佐々木はこう思っていた
佐々木「本当にそんなのでお金が振り込まれるのかしら・・・」

〇繁華な通り
  佐々木はこのサービスを試すため機械を身に着けに街に出ていた
佐々木(本当にこんな機械でお金が?・・・)
  そうすると一人のおばあさんが何か困っているのを見かけ佐々木は声をかけた。
佐々木「おばあさん、何かお困りですか?」
おばあさん「あの、〇×病院に行きたいんじゃが道に迷ってしまって・・・」
佐々木「ああ、それなら・・・」
  佐々木は丁寧に病院までの道を教えてあげるとおばあさんはありがたそうに感謝をした
おばあさん「どうも、ありがとうね」
  そうおばあさんは言い去っていくとあの機械から音が突然鳴った
  「ピコーン、善意ポイントを300ポイント獲得しました」
佐々木「えっ、もしかして本当に・・・」
  佐々木は急いで銀行へ行き銀行口座の残高を確認しにいった

〇銀行
  そして銀行のATMで確認すると300円が本当に口座に振り込まれていたのだ
佐々木「あの説明書が書いてあったことは本当だったのね!」
  それから佐々木は道行く人に困っている人を見かけたら率先して人助けを行った

〇街中の道路
青年「どうもありがとうございました」
  「ピコーン、善意ポイント1000ポイント獲得しました」
佐々木「よし」
  佐々木は人助けをしお礼を言われ心が気持ちいい故にお金まで貰えるなんてこんないいサービスは他に無いと思っていた。

〇繁華な通り
  そして次の日も次の日も佐々木は人助けをしており今日も行っていた
佐々木「あれから人助けをしてきたけど結構お金が貯まったわね」
  そんなお金が少しづつ貯まってきた佐々木に一人の男性が声を掛けてきたのだ
男性「あのすいません、ちょといいですか」
佐々木「はいなんでしょう?」
男性「実は今、貧しい世界の子供達のために募金活動を行っているのでどうか募金を方をお願いします!」
佐々木「あら、貧しい子供達への募金ね・・・」
  佐々木は迷わず1万のお金を募金箱へ入れたのであった
男性「本当にありがとうございます!」
  佐々木は貧相な生活がいかに苦しいか今よくわかっているため世界の貧しい子供達が自分みたいな思いをしなくていいように
  1万円という金額を募金箱に投入したのだ。
佐々木「これで貧しい思いをしなくていいように・・・」
  そしてその場から去っていった。

〇通学路
  そんな今日も善意を起こった佐々木だがある異変に気が付いたのだ。
佐々木「あれさっき善意行為を行ったのにポイント獲得の知らせが来ないわね」
  いつもなら善意行為を行うとポイント獲得のお知らせが来るはずだが先ほどの善意行為のポイント獲得のお知らせが来なかったのだ
佐々木「あら、おかしいわね・・・」
  不安に思った佐々木は銀行に向かい残高を確認をしにいったのだ

〇銀行
佐々木「あれ、今で善意ポイントで得てきたお金が全て無くなっている!」
  突然のできことにとても佐々木は焦っていた
  そこへあの男が現れた
石田「佐々木さん、あなた良からぬことをしましたね」
佐々木「あっ、石田さん!別に私は一つも悪いことなんてしてませんよ!」
石田「でも佐々木さん、先ほど街中で募金をした時に善意ポイントの獲得のお知らせがきませんでしたよね」
佐々木「はい、それがどうかしたのですか?・・・」
石田「実は本人はこれは善意だと思った行為でも本当は良からぬ行為だった場合、獲得ポイントのお知らせは来ず」
石田「いままで善意ポイントで得ていたお金は全て無くなるんですよ」
石田「先ほどの募金活動の方々は貧しい子供達への支援を装った詐欺ですね」
佐々木「へっ、そんな・・・」
  そして石田がこう思っていた
石田(この世の中、自分は悪いことなんて加担していないと言い張っている人がいるが知らないうちに加担していることがよくあることだな)
石田(そしてそろそろあの会社からこの実験商品の紹介料の金が送れてくるだろう・・・)

コメント

  • 募金活動もおちおち参加するのが難しくなりますね。街頭募金は割と町中で見かけますが僕は詐欺行為だと見抜けるかどうか判らないため参加しないようにしています。

  • すごい深いお話しでした!
    読んでいてなるほど…と納得してしまいました!
    良かれと思ってやった行為でもその行為の良し悪しまでは見抜けませんよね…。

  • 善意がポイントになってさらにお金に。驚きの設定ですね!それを知ったうえの善意ははたして”善意”と言えるのか、考えされられますね。

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