アテナ任務遂行中!

木佐マコ

第25話 キケンな文化祭!③(脚本)

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〇文化祭をしている学校
伴丹鈴音「!? あんた誰!?」
伴丹鈴音「・・・あんたこそ誰!?」
高原みこ「わ~、どっちも本物に見える!」
アテナ「あとから来た方がニセモノです!」
嘉成光「逆だよ! 最初からいた方がニセモノ!」
アテナ「最初からいた鈴音は無防備な御主人(マスター)を狙わなかったのですよ?」
嘉成光「あっちはプロだよ? 後から来て、本物とブッキングするようなミスしないよ!」
アテナ「話になりません!」
嘉成光「それはこっちの台詞だ!」
アテナ「勝手に言っていなさい。私は私のやり方で御主人(マスター)を守ります」
  光とアテナが言い争う隙に、右側の鈴音が千枚通しをみこに振りかざした。
嘉成光「ッ! やっぱりこっちが兄さんだったか!」
  光はくないを素早く投げつけて、千枚通しをはじく。
アテナ「!?」
伴丹鈴音「え、嘘。『兄さん』ってまさか・・・」
伴丹鈴音「静さん!?」
嘉成静「・・・私の作戦が台無しだよ、鈴音」
伴丹鈴音「ひえっ」
嘉成静「お前は今、アイドルを脅迫している不審者を追っているんじゃなかったか? 任務期限は明日のはずだが」
伴丹鈴音「あ~ん! ごめんなさいってば! 光ちゃん、また来るね!」
嘉成静「まったくあいつは・・・」
高原みこ「はじめまして、光くんのお兄さん!」
高原みこ「高原みこです! いつもお世話になっております~!」
嘉成静「いえいえ、こちらこそ・・・とあいさつしたばかりで悪いけれど」
嘉成静「お別れだよ、高原みこ」
  みこの首元に千枚通しを構える。
「!」
  アテナと光は、みこを守るように静の前に立ちふさがった。
嘉成光「兄さん、もうこんなことやめようよ!」
嘉成静「・・・・・・」
  睨み合って対峙する三人。
  そのとき、三人の緊張を破るように、屋上から叫び声が聞こえた。
???「だっはっは~~!!」
高原みこ「あ! 屋上見て!」
盆場スグル「私も祭りを考えたぞ! 校舎完全大爆発祭りだ~!」
嘉成静「・・・邪魔が入ったか」
嘉成光「校舎大爆発って、こんなに大勢いるのに!?」
アテナ「まったく面倒なことを! 任務遂行率計算開始──」
高原みこ「スグルちゃん、そのお祭りはダメ!」
アテナ「待ってください!」
高原みこ「も~、アテナ、何!?」
アテナ「・・・ッ、光。 今、御主人に3つの危機が迫っています」
嘉成光「3つ? 兄さんとスグルの爆弾の2つでしょ?」
アテナ「もう1つ、貴方が気づいていない危機があるのです」
嘉成光「そんな・・・!?」
アテナ「計算によると、任務の成功率は光単独の場合35%、私単独で49%」
アテナ「しかし二人でやれば・・・92%になる」
嘉成光「92・・・かなり高いな」
アテナ「しかしそれは私達が互いを信じて力を合わせた場合の数字です」
アテナ「これが欠ければ成功率は52%にまで落ちます」
嘉成光「・・・信頼か」
嘉成静「光、構えなさい」
アテナ「私たちが言い争っている余裕はないようです」
嘉成光「・・・・・・」
アテナ「嘉成静は貴方に任せても?」
嘉成光「ああ」
アテナ「御主人(マスター)のために・・・」
嘉成光「お前を信じる! みこちゃんは俺が──」
アテナ「私が──」
「──守る!」

〇高い屋上
盆場スグル「だっはっは~! 大爆発すれば、もっと盛り上がるぞ~!」
  スグルが手にした爆弾のスイッチを押そうとした、そのとき──
  目にも止まらぬ速さで飛んできたアテナがスグルに蹴りを入れた。
盆場スグル「んぎゃ!?」
  スグルの手から爆弾のスイッチが落ちる。
  スグルはひっくり返ったまま起き上がれずに、じたばたともがいた。
盆場スグル「あ~! 起き上がれん~! スーツの設計ミスだ!」
アテナ「これ以上構うなと言いましたよね?」
盆場スグル「お、起こせ~! 爆弾のスイッチはどこだ~!」
  スイッチを求めて辺りを探るスーツの腕を、アテナが片足で踏みつける。
アテナ「これをお探しですか?」
盆場スグル「そ、そうだ! そのボタンを思いっきり押せ!」

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