ビンダーパープル

但馬感象

4面 元気ですか?(脚本)

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〇未来の店
川浦 凪「江藤くんは、何日ウケるかだよね」
折中珠未「パッパッと出す白髪がいいですよね」
葵星羽「江藤くんは、品出しのプロだから」

〇寂れたドライブイン
江藤鉱「・・・おこわを3つ下さいっ」
おばちゃん「はいよっ」
  何やってんだ俺。
  そんなお金持ってるわけでないのに・・・
  でもちょっと甘い味のものを買う。
  魚屋さんみたいな内装の店だな。
  つるっとしたタイル地の白い、
  銀のしっとりしたステンレス台の上に
  荷物ちょっと置かしてもらって、
  ここに来るまでに
  自分が容疑者犯人気分というか、
  いないんだけど何かの目を感じるような、
  変な感じ・・・
プロデューサー「なぁに、芸能人が好きなものを 掘って掘って辿りつけなかったら おかしいだろっ」
江藤鉱「ありがとうございますっ」
  励ましてくれる。
  裁判で決定的な証拠を突き付けるように。
  おしゃれ眼鏡をかけた
  ツンツン頭の薩摩男って感じの
  プロデューサー然とした方。
  1640円。小銭。
  何かぴったりになってて出せたみたい。
  それがトンネル掘って
  いったようになったんだと。

〇大きいショッピングモール
折中珠未「・・・鉱くん、すぐ帰っちゃうから」
江藤鉱「そんなことないですよっ」
江藤鉱「・・・いや、終わるとうれしくなって うひょーとすぐ帰っちゃうから、 そんなことなくないか」
  俺がなれなれしくとった手を
  パッと離すと、折中さんは
  気遣ってくれたのかこっちの手を
  とり返してくれて、
  両手の平で挟むようにとか、
  温度確かめるように。
  俺は珠未さんの手の指を、
  人差し指と中指の間で分けて
  その両側の揃いをつまんで
  豚足みたいにとったりしたけど。

〇未来の店
江藤鉱「安樹さん、 それで元気なかったんですねー」
江藤鉱「もーっ、元気づけてあげて下さいよー」
  と、珠未さんをべしべし叩く、
  撫でるくらいの力でタッチしちゃう。
江藤鉱(床に腰下ろしてる珠未さんを・・・ 何か脚開いてるからか股間が目立つな、 俺が見ちゃってるからだけど)
江藤鉱(ズボンがそういうつくりなのかね、 もり上がってみえる。 体育座りで脚浮かしてるのも相まって)
折中珠未「やってますよーっ」
折中珠未「そうだ、今、みんなで 食事行こうって話があるんですけど どうですか?」
  と、話をふられる。パッと帰らんと、
  珠未さんらの入るところに自分も入って、
  白い長机を畳むの手伝ったら
  その話しになって。
  折中安樹さんが、
  お客さんにつきまとわれてるらしい。
宵山安樹「家に来られたらどうしますか?」
江藤鉱「俺だったら」
江藤鉱「何か用かコラッ!!」
江藤鉱「って、凄みますね」
  と、ドスきかせてみせたら、
  打ち解けれたのかな、多少。

〇事務所
江藤鉱「んーそれは俺も知らんところですけど」
  秋原さんが赤いマッシュルームカットの
  カツラ被って、レジ側から
  事務所入ったところで報告してくれる。
江藤鉱「八百万いったんすか?」
秋原町子「こくっ」
江藤鉱「すごいっすねー」
秋原町子「でも派手なのばっかりで 何なんだって感じなんだけどね」
江藤鉱「いーんじゃないっすか? こういうときくらい」
  別人のように可愛い。元々まつ毛長いけど
  パッチリして眼鏡外して、
  キレイなべっぴんさんになってる。
  体育座りしてたのかな、モデルさんみたい。
  白地のシャツに赤ミニスカート履いて。

次のエピソード:5面 ミント

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