ドジっ子探偵、でも頑張ります!

もんすたー

エピソード10(脚本)

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〇玄関の外
  犯人の部屋の前に着いた。
  ピンポーン
  佐々ちゃんの小刻みに揺れた揺れた指が、インターホンを押す。
「……………………………………」
  返事がない。
  佐々ちゃんはもう1度押す。
「……………………………………」
千頭和 由愛葉(まだ帰ってないのか?)
佐々木宙「居留守かー?出てこい」
  佐々ちゃんはドアを叩きながら話すが、
「……………………………………」
  やはり、まだ帰っていないようだ。
千頭和 由愛葉(何で帰ってないの?この犯人めんどくさ。見つけたら、佐々ちゃんに痛ぶってもらお。)
  私は心の中で強くそう思った。
佐々木宙「とりあえず、車の中で張り込みだ」
  佐々ちゃんは、頭をかくと、来た道を足早に帰った。
千頭和 由愛葉「待ってよ~」
  私もその後をついて行った。

〇車内
  その後は、車に戻り、犯人が来るのをひたすら待った。
  その時、車内ではこんな会話があった。
千頭和 由愛葉「佐々ちゃん、犯人捕まえたらどうするの?」
佐々木宙「それは、法の下に裁くさ」
千頭和 由愛葉「ふぅ~~ん」
佐々木宙「なんだ?」
千頭和 由愛葉「別に?」
  張り込みをしているのに、和ましい雰囲気であった。
  次第に話の話題は恋愛に変わっていった。
千頭和 由愛葉「佐々ちゃん、彼女いたことある?」
佐々木宙「いや、ないが」
千頭和 由愛葉「えぇ~だっさ~」
  私は、佐々ちゃんが彼女いない歴=年齢だと知って吹いてしまった。
佐々木宙「そうゆうお前はどうなんだ」
千頭和 由愛葉「私は、1回できた事あるよ?」
  自慢げに佐々ちゃんに言った。
千頭和 由愛葉「まぁ、1週間と続かなかったけどね」
  後から「どのくらい続いた?」と言われてもめんどくさいので付け足しといた。
佐々木宙「それは、相手が悪かったんじゃないのか?」
千頭和 由愛葉「そーかな?・・・・・・・・・え!」
  佐々ちゃんから出た言葉に、私は度肝を抜かれた。

〇車内
千頭和 由愛葉「あ、相手が悪いとは?」
  確認のため、佐々ちゃんに問う。
佐々木宙「いや、なんてゆうか。お前はいい意味で変わっている。だからそれをわかってない人だったんだな~と。まぁそんな感じだ」
千頭和 由愛葉(あ、絶対こいつ鈍感だ)
千頭和 由愛葉(それ、告白みたいじゃん。てかしてるじゃん。)
千頭和 由愛葉「私を分かってくれる人って?」
  一応、さぐりを入れてみることにした。
佐々木宙「なんだろ。ドジなのを分かってくれる人とか?あと一緒にいて楽しい人とかか?」
千頭和 由愛葉(え?それバリ佐々ちゃんじゃん。)
千頭和 由愛葉(なんでそんな平気そうな顔してられるの?鈍感にもほどがあるでしょ!)
  私の顔は自然と赤くなった。
千頭和 由愛葉「それって……………………………………」
佐々木宙「ん?なんだ?」
千頭和 由愛葉「いや、なんでもない!」
  私は自分で考えてるの恥ずかしくなり、顔を真っ赤にしながら、佐々ちゃんをポコポコと殴った。
佐々木宙「ちょ、っやめ」
  佐々ちゃんが嫌がっている背後の窓に、犯人らしき人物が、ペット用のゲージを抱えながらバイクから降りる姿が見えた。

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